仕事と家庭の両立

【体験談】育休を2ヶ月取得してみた感想【男性目線】

こんにちは。

私は普段IT企業のプロマネ(PdM)として働いているのですが、奥さんの出産を機に育休を2ヶ月取得してみたのでその背景や育休中の過ごし方、育休を取ってみた感想などを共有させてください。

育児休暇を取ろうと思った理由

妊娠が分かったかなり初期の方から私は育休を取ろうと思っていました。

理由はいくつかあるのですが、一番大きいのが奥さんの負担を減らしたかったから。

奥さんは精神的に不安定になることもあるので慣れない子育てでより大きな負担がかかる状態になるのが心配で、少しでも負担を減らせればという気持ちでした。

また、仕事をせず育児に100%専念する経験も自分の人生の中で貴重な機会だと感じたのも理由の一つです。

育児に本気で向き合うことで自分が何をどのように感じるのかにも興味がありましたし、小さな子供も成長を間近で見守れるのは純粋に楽しそうだとの期待もありました。

なので育休自体は取る気満々でしたがどれくらいの期間休みを取るのかについてはまだ具体的に決まっていませんでしたね。

会社としても男性の育休を後押ししてくれていたこともあり、上司にも育休を取りたいと伝えたところ快く受け入れてくれたのでありがたかったです。

なぜ2ヶ月にしたのか

結果として私は2ヶ月ほどの育休を取得しました。

2ヶ月の根拠としては産褥期(奥さんの出産時の体のダメージがおおよそ回復するまでに必要な期間)が6週〜8週ということだったので、じゃあ体が回復するまでの間を自分が100%面倒みよう、という感じで2ヶ月としました。

ただ、今から振り返るともっと長く取ればよかったと思いますね。(会社の都合を無視すればですが)

仕事に穴を空けたくなかったのであまり長期間は、、という思いもある中で2ヶ月くらいならという考えもあり取得しましたが、半年くらいとった方が私の仕事復帰後にサポートが減ることを見据えたオペレーションの準備ができたり、3ヶ月ごろから少し子育ての負荷が下がっていったのでそのタイミングまで育休を取っていれば私自身もリフレッシュした状態で復帰できたのではないかと思いました。

正直2ヶ月後に復帰した時には私自身も精神的に参ってしまいましたので、リフレッシュしてから復帰するのは割と重要かもしれないです。復帰後ついては別の記事でまとめてますのでそちらをお読みください。

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育休期間中の過ごし方

育休中にどのように過ごしていたかについてお話しします。

奥さんが退院してから私が育休に入るまで数日のタイムラグがあり、数日は奥さんが半分ワンオペ状態でした。

なので育休に入るまではミルクのあげ方もおむつの交換方法もわからない状態。

そこで育休初日にまずミルクの作り方やらあげ方などを教わり、翌日にオムツ交換のやり方を順番に学んでいきました。

ミルクとおむつが回せるようになったら夜も一人で面倒を見れるようになるので育休数日めで初めて夜勤(夜間のおむつ交換やミルクあげ)を行ったのですが、夜勤担当の場合は赤ちゃんと二人で別室で寝ることにしていたため初めて子供と二人だけで過ごすことに。

結果、初回の夜勤はなんと一睡もできず。

ミルクとおむつの時間以外はこちらも寝た方が良いとは頭でわかっていても、隣で新生児がちゃんと息をしているのかどうかが気になり全く寝つけませんでした。

気がついたら朝になってましたが、変に興奮して眠くもなく。

一睡もしなかったのなんて学生時代にオールして以来ですよ。

それ以降、夜勤は当番制で順番に回す感じになったのですが、2回目からはなんとか少しは寝れるようになったので安心。

ただ、夜の当番は結構緊張することもあり、寝る前に自分へのご褒美としてノンアルコールビールとおつまみを食べる、という習慣ができました。(酔っ払った状態で新生児を扱うのは流石に怖いので育休中はお酒を一切飲んでません)

ちなみに夫婦の食事は3食私が準備していたのですが、奥さんの身体の回復を思うと冷凍食品やらインスタントで済ますのは良くないかなと思い毎回献立を考えて準備するのはそれなりに骨の折れる作業でした。

ただ、そのおかげでこれまで作ったことのない料理や食材にもチャレンジできたので、大変なだけでもなく結構楽しかったですね。

あと、1ヶ月目は食材を買うためにスーパーに行く以外は外出もせず友達や家族など誰にも会わない生活をしていたのでそこは少し辛い面もありました。

気分転換はもっぱらアマゾンプライムで映画を見ること。

子供が泣くので一気に映画を最初から最後まで見ることは出来ませんが、人生で最も映画をみた期間でした。(フルメタルジャケットやインターステラーなど、名前だけは知っていたけれど見たことがなかった映画を観れて良かったー!)

育休の後半では読書もかなり集中的に詰め込みました。

ジャンルとしてはノンフィクション系を中心に、家に缶詰状態だった反動で海外の知らない事情について書かれている本を中心に読んで外の世界に想いを馳せてました。

育休中に嬉しかったこと

育休期間中に嬉しかったことについて幾つかご紹介していきます。

日々子供の成長が感じられる

一番はなんと言っても子供の成長を感じられることです。

最初は全然飲まなかったミルクも2ヶ月も経つとガンガン飲んでくれるようになりましたし、購入した服もサイズがぶかぶかだったのにちょうど良くなったり。

また出産当初は黄疸がひどかったのですがそれも徐々に収まってきて一安心したり。

毎日子供の変化に気づけて楽しいです。

子供の便秘が続いている状態からのうんちが出た時

うちの子は何日もうんちが出ない時があるのですが、そんな状態が続いた後でうんちが出たときにはものすごく嬉しい気持ちになります。

子供が生まれる前はおむつ変えるのとか面倒だし汚いし嫌だなーって正直思っていたのですが、実際に産まれてみると「うんちできて良かったね!」という嬉しい気持ちしかありません。

この心境の変化は自分が一番驚いてます。

親戚や友達に久しぶりに連絡を取るきっかけになった

育休というか子供が生まれたことをきっかけに長く連絡をとっていなかった親戚とか友達に出産報告として連絡をとる機会ができたことも嬉しかったことの一つですね。

みんなお祝いの言葉をかけてくれますし、みんなの近況も知れるし、出産祝いや内祝いなど交流もできるし楽しかったです。

育休中に辛かったこと

反対に育休中に辛さを感じたことについてご紹介します。

夜間の対応

シンプルに夜に何度も起きて対応するのが辛すぎました。

普段から睡眠時間をちゃんと確保しないと調子が出ない私には2時間おきに起きる生活は結構大変でした。

当番制だったので基本的に自分が当番の時には奥さんとは別室で一人で対応するということもありそれが心細くもありましたし、奥さんを寝かせてあげようと思うと極力子供が泣かないようにするため泣く前にミルクをあげたりおむつを変えたりと余計寝れなくなったりしました。

お酒を我慢したこと

私はそれまで毎日お酒を飲む生活を送っていたのですが、育休中はお酒を控えていたのでキツかったですね。

正確にはお酒がないと困るということでもないのですが、趣味がお酒なので「楽しいことがなくなる」という感じです。

お酒が入ると行動は緩慢になりますし、繊細な新生児を抱えて転んだりしたら大変ですから新生児期だけはお酒を断つことは決めてましたが予想以上に楽しみが減ってしまいました。

外出できなかったこと

外出できなかったのも辛かったです。

育休は自分が休むためではなく奥さんを休ませるために取っているので、奥さんに子供を任せて自分が外出したりはできませんでした。

元々休日は絶対に外出したい派だったのでこんなに家に篭ったのは初めてでした。

夫婦で生活時間がズレてしまい二人で過ごす時間があまり取れなかったこと

外出もできず友達にも会えない中で、夫婦で一緒に楽しく過ごせる時間も意外に短かったです。

夜間対応をすると翌日の昼過ぎまで奥さんは寝てますし、私が次夜間対応だと夜早く寝るので24時間同じ家にいる割には一緒に話したりして過ごせる時間は決して多くありませんでした。

育休を取って良かったこと/良くなかったこと

育休を取って一番良かったこととしては、家庭円満につながったことかなと思います。

育休中は自分の全ての時間を育児や家事に費やす覚悟で取り組んだ甲斐あり、奥さんからの信頼を損なうことがなく絆を深めることができた点は育休を取って良かったと感じます。

また、ミルクやらオムツやら沐浴(お風呂)やら子供の世話を全てこなせるようになったことで自信もつきました。

反対に、育休を取ったことで失ったことがあるか考えてみるとお金の無駄遣いは結構やってしまった感がありますね。

無駄遣い先のほとんどは飲食代です。

「外食ができないからその代わりに」と言い訳をしつつ毎日のようにスーパーで普段なら買わないお菓子やらジュースやらお惣菜やらを買ってしまい食費は子供が生まれる前の2倍くらいになってしまいました。(ハーゲンダッツをあんなに頻繁に買ったのは人生初)

気分転換する手段が乏しいため食事やおやつについついお金を使い過ぎてしまったと反省つつつ、必要経費だったとある程度は割り切ってます。

まとめ

私の場合は育休をとって正解だったと思ってますし、育休取得を検討しているパパさんがいたらぜひ取ってみてくださいと自信を持って言えます。

大変な面もありますが自分を成長させる機会にもなると思うので検討してみてください。