会社で働いていると、つい「私はもっと評価されて良いはず!」「こんなに評価されないのは上司や会社が無能だからだ!」と思ってしまいませんか?
そんな現職企業からの評価に不満を持った方がすべきことを順番に解説していきますので参考にしてみてください。
自己評価と会社からの評価のズレの原因を探る
会社からの評価に不満が出たらまずすべきことは自己評価と会社の評価の差がどこから来るのかを知ることです。
その方法について順番に説明していきますね。
自己評価は高くなりがち
会社員の自己評価は高くなりがちだそうです。
とある調査によると過半数の人が「自分の優秀さは半分よりも上」だと思っているそうです。
つまり、自分では優秀だと思っているのに客観的に見ればそうでない人というのはそこそこの割合で存在するということです。
なので会社からの評価が不満に感じたら、まず客観的にみて自分は本当に会社からもっと高く評価されるべき人材なのかを考えてみることから始めてみましょう。
絶対評価と相対評価で見てどうか?
会社からもっと評価されるべき人材であるかを知るには、絶対評価と相対評価という二つの観点で考えてみましょう。
絶対評価とは例えば毎年目標を100%達成しているかどうか、ということ。
毎年会社からの期待値を満たしているかどうかを考えてみてください。
そこで一部でも達成できていない項目がある場合には評価がなかなか上がりにくいと思います。
また相対評価も重要。
仮に全ての項目を100%達成していたとしても、他のメンバーが120%達成していたとしたら、あなたの評価は他のメンバーと比べて高くはなりません。
このように絶対評価と相対評価という二つの軸で見たときに、自分はもっと評価されるべきなのか?を冷静に考えてみましょう。
会社にどれだけの利益を生み出しているか?
評価されるということは給料が上がったりボーナスの額が上がったりするということです。
評価されないことへの不満は評価されないこと自体ということよりもお給料が少ないことへの不満という方も多くいることでしょう。
その場合に考えると良いのが、自分が会社にもたらしている利益の大きさについてです。
簡単にいえば、自分の年収は「自分が会社にどれだけ多くの利益をもたらしているか」で決まります。
営業やマーケティングの仕事であれば、自らがどれだけの売り上げや利益の増加に貢献したのか?を考えてみると良いでしょう。
その観点で見たときに人事や経理、法務など会社の利益に直結しない部門で働く人はどうなるのでしょうか?
結論を言うと、あまり高く評価されることはありません。
直接利益に絡まない部門の人は会社にとってはコストセンターと考えられ、「出来るだけ人件費を抑えたい」部署だからです。
全員が最低限のベースアップで終わる人がほとんどだと思います。
事務系の仕事の場合にはそうしたベースアップすらないかもしれません。
残念ながら職種によって評価のされ方には大きな違いがありますので、評価されない原因が職種にある場合には、キャリアチェンジも考えて良いでしょう。
会社は儲かっているのか?
私は転職エージェントの立場で数多くの企業や人材を見てきましたが、その経験から言えば、年収の高い会社とは一言で言えば利益率が高い会社です。
利益が出ていなければ従業員に高い給料を払うことはできません。
つまり、利益が出ていない会社でどれだけ「評価してくれ!」と叫んだところで無駄です。
払うお金がないのですから。
なので、会社として利益が出ているのかどうか、利益率は他の業界や同業他社と比べて高いのかどうか、をチェックしてみてください。
それが同業他社や他の業界よりも高いということでれば、会社も従業員のことを高く評価する余地があるということです。
会社の資産があってこその成果ではないか?
仮に会社に大きな利益をもたらしていたとしても、その貢献が会社のリソースありきで生まれたものであればそれほど高い評価は得られないこともあります。
例えば、会社に圧倒的なブランド力があったからこそ案件を受注できたような場合だと、その人の介在価値は対して大きくありません。
会社がこれまでに培ってきたことが自社に利益をもたらしただけの話なので、その従業員を高く評価しないということも考えられます。
自分が成し遂げた成果は果たして自分の力なのか、会社の資産があってこそなのかを振り返ってみると良いのではないでしょうか。
評価を会社に丸投げしない
自己評価と会社からの評価のギャップについて理解ができ、その結果「やはりもっと評価されるべき」との結論になるようなら、やれることとしては目標設定の際に工夫することです。
測定可能な指標で目標設定する
目標設定は必ず測定可能な指標で設定するようにしましょう。
個人の主観でいかようにも判断できてしまう目標設定では後から振り返る際に交渉材料になり得ません。
営業なら売上や利益の額が一般的ですが、そうでない部門の人でも達成する事柄を納期を設定することで数字に落とし込むことができます。
何を成し遂げたらどんな評価をつけてもらえるのか合意する
重要なのが、単にいつまでに何を実現する、ということを決めるのではなく、「それを達成できたらどんな評価をしてもらえるのか」という点まで上司や会社側と合意しておくことです。
これをしておくことで、双方にとって納得感のある人事評価を行うことができます。
転職活動をして本当の市場価値を知る
どうしても評価が不満だという方は転職エージェントに登録してみても良いでしょう。
自分にもっと市場価値があるのか、それとも今の会社から実は十分に報いてもらっているのかを知るには、実際に求人を紹介してもらうことでおおよそ理解することができます。
もしかすると同じ仕事でもはるかに高い年収をもらえる求人をたくさん紹介してもらえるかもしれません。
逆に、全然求人を紹介してもらえないかもしれません。
その場合には「雇ってもらえているだけありがたかったのだな」と捉え直すこともできるかもしれません。
そしてもっと市場価値を明確にしたいという人は選考を受けて内定をもらってみてください。
その時のオファー年収があなたの市場価値です。
求人を紹介されるだけでは「こうした求人に行けるかもしれない」という可能性の話で終わってしまうので、内定をもらうことで初めて本当の市場価値が明らかになります。
こちらの記事でオススメのエージェントを紹介しているので参考にしてみてください。⇨誰にでもオススメできる転職エージェント4社を厳選
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