履歴書・職務経歴書

転職活動で履歴書に書くべき学歴はどこから?選考の対象は高校と大学

転職活動で学歴フィルターの洗礼を受ける男性
この記事はこんな人向け

これから転職活動。履歴書の学歴欄の書き方がわからない。

こんなお悩みを解消します。

私は転職エージェントで転職の支援をしてきましたが、その経験から言って学歴は高校から書くのがオススメです。

その理由を解説していきます。

転職活動にも学歴フィルターは存在する

企業が学歴で優劣をつけて選考をすることを学歴フィルターと呼びます。

新卒の就職活動の時期になると盛んに学歴フィルターの存在が話題になりますよね。

その学歴フィルターは転職市場にも存在します。

なので、履歴書に書かれた学歴によって書類選考が通過するかどうかを判断されることがあるわけです。

学歴フィルターはどの企業でも存在するわけではありません。

外資系企業やベンチャー企業では学歴を重視しないことが多く、主に日系の大手企業や理系の職種での採用の際に一定の基準が設けられることが多いです。

学歴フィルターのかけ方も企業によって様々で、「大卒以上」とする場合もあれば、大学の中でも「関関同立/MARCH以上」とする場合、もしくは「早慶以上」などとする場合もあります。

学歴フィルターのケース

早慶以上:戦略系コンサルティングファーム

関関同立/MARCH以上:家電メーカーなど日系大手

大学院卒以上:上場企業の理系職種での採用

大卒以上:上場企業の文系職種での採用

転職の場合には学歴よりも社会人としての経験やスキルが重視される傾向にはあるため、就職活動の時に比べると比較的学歴で不合格になる確率は少ないです。

ただし、人気企業ほど何かしらでフィルターをかけなければ応募が集まりすぎてしまって面接に進める人材を絞り切れないという事情もあり、応募する企業によっては障害となるケースも当然出てくるので注意しましょう。

学歴はいつから書くべきか?

判断に迷うのがいつの学歴から履歴書に書くべきなのかということですよね。

中には幼稚園から書く人もいますが、基本的には高校から書けば大丈夫です。

大学のレベルを気にする企業が一番多いですが、中小企業などでは高校の偏差値の方が本人のポテンシャルを測るのに最適だと考える経営者も実は結構いるんです。

逆に中学校以前の学歴を気にするケースはほとんどないため、高校と大学について書いてあれば十分です。

一方、中卒の方であれば当然中学校を記載するようにしましょう。

履歴書への学歴の書き方

学歴を履歴書に書く際には以下のような感じで書きます。

学校年月入学/卒業
○○高等学校2010年4月入学
○○高等学校2013年3月卒業
◆◆大学2013年4月入学
◆◆大学2017年3月卒業

基本的には履歴書のフォーマットを見れば大丈夫ですが、気をつけるべきポイントとしては入学と卒業の年度を正確に書くことです。

例えば、本当はストレートで大学卒業までしているのに、数字の記載ミスで高校卒業後一年間浪人していたことになってしまっている、とか、大学在学中に留年したことになっている、ということが起こりえます。

浪人や留年は企業が事情や理由を気にすることがあるので、数字の記載ミスでそうした懸念を持たれてしまうのはもったいないです。

また、結果的に記載ミスであると誤解が解けたとしても、書類を丁寧に正しく作ることができない人材である、という評価になってしまいかねないのでいずれにしても履歴書を作成する段階で気をつけたいところです。

学歴が足りないなら学歴不問の求人に応募しよう

求人票には「大卒以上」などと学歴要件が明記されていることがあります。

そうした求人に高卒の人が応募してもまず合格することはありません。

では、学歴がハンデになってしまう場合にはどうすれば良いのでしょうか。

学歴が足りない時の選択肢としては大きく2つあり、学歴を身につけるか、自分の今の学歴で応募できる求人に応募するかのどちらかとなります。

しかし、現実には社会人になってから大学や大学院の学歴を取ったとしてもそれほど転職活動で有利になりません

学歴を気にする企業というのは綺麗な経歴の人を好む傾向があります。

一度働き始めてから学歴を身につけるために後から高校や大学、大学院に通う人というのは極めて珍しく、綺麗な経歴を好む企業にとっては積極的に採用したい対象とはなりません。

結果、後から学歴を身につけたとしても、元々学歴を気にする企業に転職できる可能性はほとんどありません。

学校で学びたいことがあるのなら良いと思いますが、転職活動のためということであれば、貴重な時間とお金を費やすべきかどうかは慎重になるべきです。

なので、結論としては学歴がハンデになってしまっている人は学歴がハンデにならない求人に応募し、キャリアを作っていく方がキャリアップしていける可能性は高いのです。

学歴不問で採用してくれる企業は年々増えていますし、そうした企業は実力で評価する傾向もあるので実績を出せば昇進や昇給も期待できるでしょう。

外資系企業やベンチャー企業では学歴不問で採用してくれるケースも多いので、学歴に自信がない方のキャリアアップには最適です。

まとめ

転職活動にも学歴は影響します。

特に、高校と大学のレベルを評価対象にする企業が多いので、履歴書に学歴を書く際には高校以降について書くようにしましょう。

また、もし学歴がハンデになってうまく転職活動が進まないという人は、学歴不問・実力主義の環境でキャリアを作っていくことが結果としてキャリアアップの近道になることが多いです。

過去は変えることができませんが、努力次第で未来は変えることができます。

ぜひ良いキャリアを作っていってください。