転職ってスキルとか経験で評価されるんなら書類選考でほぼ内定かどうか決まるんじゃないの?
書類選考ってどれくらい時間かかるの?通過率は?
転職エージェントでの経験をもとにこんな疑問にお答えします。
結論から言えば、転職活動において書類選考が通過したからといってほぼ内定というわけではありません。
きちんと面接もして見極められることになるので、書類選考で合格になっても決して安心できません。
※ちなみに私自身が転職活動をしたときは7社応募⇨3社面接⇨2社内定でした。(長いですが転職活動の体験談としてまとめてますので時間がある方はどうぞ)
詳しく解説していきます。
転職は経験重視だから書類選考で受かったらほぼ内定なのか?
転職活動で書類選考が大事だと考えられている最大の理由は、おそらく中途採用が即戦力採用だからでしょう。
新卒と違って中途採用では基本的に即戦力が求められます。
即戦力かどうかは経験とスキルが主な評価項目であり、それは職務経歴書を見ればある程度測ることができます。
なので書類選考が通過したら内定が近いと思われる方がいることも理解できます。
ただし、現実には書類選考が通過したからといってほぼ内定などということはありません。
確率的に言えば、書類選考が受かった後に内定まで出る可能性としては平均で15%〜20%程度といったところです。
なので20社に応募したらそのうちの3社〜4社で面接に進めるイメージです。
転職活動の場合、書類選考が通過した後に2回ほど面接を行うのが一般的です。
一次面接で30%が通過し、最終面接で50%が通過するようなイメージです。
ただし、これは求人の対象者の数とその求人の人気度によって大きく変動するので注意が必要です。
例えば、トヨタ自動車やグーグルといった大手の人気企業が「未経験歓迎」で正社員の募集をしたとすれば、一つの求人に何千人も応募が集まってしまいます。
そうなれば面接の通過率は極端に下がります。
一方、高度なスキルや資格を必要とする求人の場合、転職市場に候補者の数が多くないため、書類選考で通過すればほぼ内定、というケースもないわけではありません。
例えば、身近な例で言えばドラッグストアや薬局で働く薬剤師などが該当します。
薬剤師は資格を持っている人が少ないにもかかわらずドラッグストアや薬局の数がとても多いので、資格さえ持っていれば転職活動に苦労することはあまりありません。
このように、いろんな要因が絡んでくるので一概には言えないのですが、一般的な社会人経験を持った人の転職活動を想定した場合には、書類選考が通過してもほぼ内定というようなことはありません。
応募してから結果が出るまでの選考期間は?
書類選考にかかる期間としてはおよそ3日〜1週間程度が目安です。
ただし、早ければ最短即日で結果が出ることもありますし、逆に遅ければ1ヶ月以上経っても結果が出ないケースもあるので一概には言えません。
選考結果が遅くなるケースとして代表的なのが、すでに他の候補者で選考が進んでいる場合。
すでに有力な候補者が選考に進んでいると、ひとまずその人の選考が終わるまで他の候補者の選考は行わない、という企業は結構あります。
・書類選考を行う現場の責任者が忙しく書類を見れていない
・どんな人が欲しいのかが明確になっておらず判断を保留にしている
・応募書類が届いていることに気付いていない
書類選考の通過率は?
書類選考の通過率は平均でおよそ10%前後くらいです。
こちらの記事もオススメ:転職活動の最終面接はほぼ合格なの?【合格率は約50%】
ただし、あまり平均を意識しても意味がありません。
なぜなら、書類選考が通過するかどうかは決してギャンブルのように勝ち負けがランダムに決まる性質のものではないからです。
書類選考とは、その人の持つスキルや経験などの要素と、応募した求人の求める人物像のイメージとがどれだけ合っているかによって決まる極めて必然性の高い結果です。
闇雲に応募すれば通過率は下がりますし、自分の経験やスキルを踏まえて冷静に応募すれば通過率は高くなります。
なので、全体の平均値と自分の通過率を比べたり、全体平均をもとに「たくさん応募しなければ」と考えるのはあまり意味がないことなのです。
同業他社に同じ職種の求人に応募すれば通過率は極めて高くなります。
逆に、30代後半以降になって未経験の職種に応募してもほぼ通過しません。
書類選考で失敗しないためには?
書類選考の良いところはスキルや経験を文字としてある程度客観的に示すことができる点にあります。
逆に書類選考でネガティブなポイントが、人柄や熱意が伝えられないこと。
「会ってもらえれば面接で合格する自信はある」というくらい、人柄の魅力に溢れた人でも、転職回数が多かったり年齢が高かったり、あるいは経験が浅かったりして書類選考で不合格となるケースは非常に多いんです。
そうした双方にとって不幸な結果にならないためにオススメしたいのが転職エージェントを使うこと。
転職エージェントを使うことで、企業が選考でチェックするポイントを踏まえた職務経歴書の添削をしてもらうことができます。
また、書類には表現されないあなたの魅力をあなたの代わりに企業にアピールしてもらえるので、書類選考の通過率が自己応募に比べて高くなるのです。
実際、一度は書類選考で不合格の連絡をもらっても、企業に再度働きかけて面接をしてもらった結果、内定まで出たケースは何度もあります。
今エージェントを使っていないとか、他のエージェントを探したいという方はこちらの記事をご覧ください。⇨元転職エージェントがオススメする転職サービスまとめ