転職活動

営業から人事(HR)にキャリアチェンジする4つの方法

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この記事はこんな人向け

・営業の経験しかないことが不安。何か他の職種に転職したいな。

・営業から人事ってどうやったらなれるの?

こんな疑問やお悩みにお答えしていきます。

結論から言えば、営業から人事(HR)へのキャリアチェンジにはおおよそ4つのパターンがあります。

大きく分けると社内異動と転職の2つですが、転職はさらに3つのパターンに分けることができます。

それぞれ、実現可能性やその後のキャリアに違いがあるので詳しく紹介していきますね。

営業から人事にキャリアチェンジする主な理由

営業を経験した人が人事へのキャリアチェンジを希望するケースや、実際にキャリアチェンジを実現すること自体は決して珍しくありません。

営業の人が人事を希望する理由として多いのは以下のようなパターンです。

・毎月の売上目標につかれた。営業から管理部門に移りたい。

・製品の押し売りではなく、もっと人のためになる仕事がしたい。

・新卒採用担当ってキラキラしていて憧れる。なってみたい。

営業から人事にキャリアチェンジする方法は4つ

営業から人事にキャリアチェンジする方法は以下のように4つあります。

営業から人事にキャリアチェンジする方法4つの図

それぞれ難易度やその後のキャリアに違いがあるので順番に解説していきますね。

社内異動

まずは社内異動。

もし今の会社の社風や人間関係があっているのなら、そこを変えずにキャリアチェンジできる点でメリットがある方法ですね。

難易度は普通です。

営業から社内異動で人事に異動する場合、人事の領域としては採用か教育(トレーニング)担当として異動することが多く、労務や制度企画領域への異動はハードルが高いと言えます(営業としての経験が活かしにくいため)。

社内異動の場合、営業としてハイパフォーマンスを上げていることが異動が実現する上での絶対条件です。

最低でも売上ノルマはクリアできていること、できれば全社でもトップクラスの成績を出していることが望ましく、十分な成果を出せていない場合には異動は難しいので、「営業が苦手だから人事に移りたい」という人にはあまりお勧めできない選択肢とも言えます。

また、成果を出している人であっても普通に異動を申請するだけでは実現しないことも多いですが、キャリアチェンジのためには転職する覚悟まであることを理解してもらうことができれば異動が実現することがあります。

未経験歓迎の人事求人に応募して転職する

続いて転職でキャリアチェンジを実現する方法。

転職で人事になる方法はいくつかのパターンがあるのですが、そのうち最もシンプルなのが人事経験不問で応募できる人事ポジションの求人に応募することです。

難易度は普通。

この選択肢の良いところは、いくつかある転職のパターンの中でも最速で人事へのキャリアチェンジを実現できること。

ベンチャー企業であれば人事未経験でも募集していることがたまにあるので、転職サイトや転職エージェントに登録をしておき定期的に求人情報をアップデートしておくと良いです。

逆に大手企業が人事未経験者を採用することはまずないので、大手に転職したいのであればこの選択肢はあまりお勧めできません。

未経験で人事の求人を募集しているベンチャー企業で任される仕事としては人材採用〜入社者の受け入れ(オンボーディング)領域であることが多いです。

一方、未経験でいきなり人事に転職した場合に労務や制度設計などに携われることはあまりありません。

人材紹介会社でキャリアを積んでから転職する

人材紹介会社で営業(企業によって名称が異なり、リクルートメントコンサルタントなどと呼んだりもします)を経験してから人事へと転職する方法もあります。

代表的な人材紹介会社としてはリクルートキャリア、パーソルキャリア、ジェイエイシーリクルートメントなどがあります。

一度人事ではない転職を挟むので工数はかかるものの、その分だけ難易度は低めです。

このルートでキャリアを積むメリットとしては、人事の経験を一部だけ経験できるという点にあります。

人材紹介会社は企業の採用ニーズを充足させるために人材を探したり、選考プロセスの管理を行なっていきます。

その業務を経験することで企業の人事採用担当者の業務も一部経験できますし、人事の動き方もある程度わかるようになります。

なので完全に未経験で人事求人に応募するよりもはるかに合格率が上がります。

ただ、人材紹介会社経由で人事になるデメリットとして、人材紹介会社の経験が活かせるのはあくまでも人材採用の領域に限定されるという点にあります。

人事制度を作る経験やら労務管理、教育といった経験は積めませんので、結果として紹介会社での経験を強みに転職する場合には選択肢が人事の中でも採用担当のポジションに限定されてしまうのです。

人材紹介から人事へキャリアチェンジする人の中には、まずは採用担当として転職をしてそこから将来的に他の人事領域へと経験を広げていこうと考える人が多いです。

人事コンサルでキャリアを積んでから転職する

人事制度企画や人事戦略の領域でキャリアを積んで行きたい人には一度人事コンサルで経験を積んでから人事に転職するのがおすすめ。

人事コンサル会社の代表的なところとしてはマーサー、コーンフェリーヘイ、タワーズワトソンなどがあります。

その他、PwCのように人事系に特化しているわけではない大手コンサルティングファームも人事系のプロジェクトは少なからずあるので、そうしたプロジェクトに関われば似たような経験は積むことができます。

人事コンサルに行くこと自体が難易度高めなので誰でも選べるキャリアではありませんが、人事コンサルを経由することで上流(企画・戦略)の仕事に就ける可能性は劇的に上げることができます。

逆に、人事戦略に関わる仕事をしようと思ったら新卒で入社した企業で初めからずっと人事領域のキャリアを歩むか、こうした人事コンサルを経由してでしかほぼ携われる可能性はありません。

人事領域の中でも上流工程の仕事に拘りたいのなら、人事コンサルを挟むことは考えてみてください。

人事への転職で注意すべきこと

人事への転職に際して意識しておくべきことして、人事はとても大変な仕事だということを忘れてはいけません。

例えば、「営業に疲れたから人事になりたい」という考えでキャリアチェンジしてしまう場合には企業は仕事内容をしっかり選ばなければ失敗します。

人事の中でもなりやすいのが採用担当ですが、採用という仕事は営業と同じくノルマがあります。

年間の採用人数とその採用のための予算が決まっており、それがしっかり充足できなければ評価が下がりますし、利益を生む部署ではないために計画通り充足できたとしても営業のように昇給やボーナスでしっかり還元されることもありません。

外資系の採用担当はかなりシビアに数字を見られるので、そのストレスは営業と同等以上であることを覚悟しておきましょう。

また、「人が働きやすい環境を作りたい」といったモチベーションから労務領域でのキャリアを希望する人についてですが、労務は従業員の負の感情を受け止めなければならない仕事でもあるので大変です。

従業員が長時間労働の結果、過労死や自殺者が出てしまったり、上司からのパワハラでメンタルを病んでしまったり、そうしたネガティブな事態と最も向き合うことになるのが労務という仕事です。

また、教育領域で働く場合を考えてみると、せっかく育てた従業員が退職していった時に自分の行なってきたことが無駄になったような虚しさと戦うことになります。(離職率の高い会社ほど悩みが深くなります)

人事制度を作る仕事についてもそうです。

制度を作り上げたり作り変えたりすることには大変な労力がかかりますが、その割には目に見える成果が出にくいことから充実感を感じられないかもしれません。

また、評価制度を変える場合、これまで評価されてきた人の一部が評価されなくなるという事態が起きるので、制度変更によって評価が下がる対象になってしまった人からは恨みを買う仕事でもあります。

人事という仕事は決して楽な仕事ではないので相応の覚悟をしておきましょう。

・採用担当は営業と同じ

・労務は綺麗事だけで終わらない

・教育は人が辞めていく虚しさとの戦い

・制度は目に見える成果がない

人事のどの領域でキャリアを作っていきたいかを明確にすることが重要

人事にキャリアチェンジする場合、まず考えるべきことは人事の中でもどの領域でキャリアを作っていきたいのかということです。

・採用

・教育

・労務

・制度

人事の中でも労務や制度は営業経験がほぼ生かせないため、いきなりキャリアチェンジすることは難しいです。

なので、もし労務や制度関連でのキャリアを作っていきたいのであれば、一度採用や教育関連の人事職として経験を積んで、そこから徐々に領域をシフトさせていくのが現実的な線と言えます。

ただし、同じ人事職と言っても採用と労務・制度はあまりにも専門性が違うので、希望すれば誰でも領域を移せる訳ではない点にも注意が必要です。

例えば、採用で経験を積んでからHRBPになり、そこから労務のスペシャリストへ、などのキャリアプランを描くことが重要になります。

大企業のように人事の中でも役割が明確に細分化されている企業にいきなり入るよりは、ベンチャーのように一人で人事全般をこなすことから始めた方が、いろんな領域の経験ができる分、その後のキャリア形成が比較的容易と言えるかもしれません。

ただし、ベンチャーで制度設計をやっていたからと言って、大手の制度設計のポジションで内定がもらえるかというとそれも微妙。

ベンチャーでやってきたことは大手で活かせないことも多いからです。

例えば、ベンチャーでの制度設計でいえば自社の給与テーブルをどうするか、という問題に取り組むことがあると思いますが、大企業で言えば既に自社の給与テーブルは存在しており、それをどう海外拠点のテーブルと整合性をとるかという別の問題を解決する必要があるのです。

これは似ているようで違う仕事であり、ベンチャーで人事を経験したからといって必ずしも大手に転職できるわけではないという点で注意が必要です。

このように、一度選んだキャリアを軸にその後のキャリアがある程度方向づけられてしまうので、しっかり考えてから選択するようにしてください。

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