私は新卒で人材会社に入社して最初は営業からキャリアをスタートしました。
そこからその人材会社で経験を重ねていき最終的には事業企画として働くことになったのです。
今は転職してまた別の仕事をしていますが、個人的には人材会社での事業企画の経験は自分の中でもとても貴重なものだったと振り返っていますし、その時の経験のおかげで転職することができたと思っています。(多分事業企画の経験がなければスキルや経験が不十分とみなされて今の会社から内定をもらえていなかったでしょう。)
ここでは私がどのように事業企画になったのかについてご紹介していきますので事業企画へのキャリアチェンジに興味がある方の参考になれば幸いです。
営業からスタートして事業企画になるまでの流れ
まずはどのような流れで事業企画になったのかご紹介していきます。
入社時は営業
人材会社への入社時は営業でした。
企業に求人をもらうための営業を行ったり、企業にご紹介するための人材をスカウトサイトから探して面談したりといった業務です。
私の入った会社ではほとんどの従業員が営業だったので新卒で入社した同期も全員営業でした。
自分としても他の職種のことなんて知りませんでしたし、人材領域の営業のプロとして専門性を磨いていくんだと意気込んでもいました。
社内公募で営業企画へ異動
営業として3年ほど働き、徐々に成果を出す方法がわかってきました。
部内では唯一毎月の売り上げ目標を達成してましたし新規開拓件数も一位でした。
自分が望んでいた通り徐々に人材の営業として専門性が身についてきたわけですが、成果が上がるのと反比例するように「あれ、なんだか物足りなくなってきたぞ」と感じてきました。
自分一人で成果を出すのではなく会社全体として成果を出せる仕事の方に興味が出てきたのです。
そのタイミングで社内公募があり運よく営業企画のポジションに異動させてもらえることになりました。
営業企画として楽しく働く
営業企画に異動してからは営業との商談に同行したりセミナーを企画したり海外出張したりといろんなことを経験させてもらえたので楽しく働けていました。
なれない業務ばかりでしたが、だからこそ新鮮でしたし自分の成長につながっている実感も持てて充実していました。
元上司から事業企画への誘い受けるも断る
営業企画として働き始めてから営業時代の上司から飲みに誘われ、その場で事業企画に来ないかと誘われました。
元上司がその時は事業企画の責任者をしていたのです。
ただ、この頃は営業企画の仕事で頑張っていきたい気持ちが強かったのでお断りしました。
お断りする際、「会社の命令で異動させれば断られることもないのになぜそうしないのか?」と聞いてみたところ「営業企画と事業企画じゃ担当役員が違うからそれを跨いだ異動は俺の勝手ではできないからお前が異動を希望する形にしないと無理なんだ」とのことでした。
営業企画4年目についに異動の辞令
営業企画に異動してから4年目のこと。
いきなり事業企画への異動辞令をもらい驚きました。
なんと元上司は私を異動させることを諦めておらず、私が一度話を断ってから何度も営業企画の担当役員と話をして私の異動に向けて動いていたとのことでした。
最初に私が断ってから2〜3年経過してましたがまだ諦めてなかったとはすごい執念を感じます。
私としても営業企画として4年ほど経験を積めたことで一通りやりたいことはやれたと感じていた時期でもあったのでタイミングがちょうど良かったですね。
事業企画へのキャリアチェンジを後押しした要因
営業だった私が最終的に事業企画になれた要因をいくつか振り返ってみたのでご紹介していきます。
他の企画職経験があった
先に営業企画として経験を積んでいたのは事業企画に移る上で有利に働いた気がします。
どれだけ営業として実績を上げていたとしても事業企画の仕事に適性があるかどうかは分かりません。
私は営業時代にも一定の成果を出していたものの、そこからいきなり事業企画に移っていたら求められるスキルが違いすぎてあまり戦力になれなかったのではと思います。
営業企画としての仕事っぷりがある程度社内で理解してもらえていたからこそ事業企画へのお誘いにつながったのだと思ってますし、営業企画に移っておいてよかったなと感じます。
事業企画の仕事を営業企画時代にやっていた
私は営業企画時代に既に事業企画の仕事を一部行なっていた点も大きかったと思います。
会社としてやるべきだと感じたことを企画として進めていたところ、「それは事業企画側でやるべきことだから事業企画でやった方が良い」と言われそのタイミングでの異動辞令でもありました。
意図せずではありましたが、営業企画の立場でありながらその枠を超えて事業企画としてやるべきことをやろうとしていたようで、なので含めて異動する運びとなったのだと思っています。
事業企画の責任者が元上司だった
これは偶然の要素が大きいですが私の場合には営業時代の上司が事業企画の責任者をしていたことが異動する大きな要因となったように思います。
自分のことや仕事ぶりを認知しているからこそ指名いただけたわけですし、人間関係のベースができていなければ移動できていなかったかもしれません。
社内での人脈というか人間関係は広く深く作っておいた方がキャリアの広がりは持てるのだなと実感してます。
長く会社に勤めていた
事業企画のポジションは未経験でしたので、会社からすれば人手不足を補う上で外部からの採用も選択肢としてはあったはずです。
というか実際に外部からも人材は何名か採用していました。
ただ、外部から入ってきた人はその会社の歴史やそこから生まれる問題点、業務プロセスの詳細、業界の慣習などを知りません。
知らないままでも遂行できる業務もありますし、むしろ業界の慣習など知らない方が提案しやすい企画もあったりすると思うので必ずしも悪いことばかりではないのですが、その会社のことを深く知っているからこそやれる仕事というものもあるのでそうした仕事を引き受けるのが私の役割でした。
外部から採用する人には外部の目から見てやるべきことを推進し、ずっとその会社にいた人間は社内の人脈や会社への理解があるからこそやれることを推進していく、というように棲み分けがなされていた感じです。
なので事業企画スキル自体は足りないものの、外部の事業企画人材では持っていない強みを持っていたことが異動できた理由になっていると思っており、同じ会社で長く経験するメリットもあるのだなと実感しました。
まとめ
私の場合、営業からスタートしてまずは営業企画に異動し、そこから元上司に引っ張られる形で事業企画へ異動しました。
異動できたポイントとしては、事業企画に移る前に企画の仕事を経験しておき少しでも即戦力としてのスキルを培っておくことや社内人脈があったからというのが大きかったと振り返っています。
とはいえ社内での異動が確実にできるわけでもないため、事業企画への希望が強い人は転職することも視野に入れることをお勧めします。