仕事内容

【経験談】フルリモート・フルフレックスの会社で2年働いた感想と働き方

私はもともと出社中心の会社で働いてましたが、転職を機にフルリモートフルフレックスの会社で働くようになったので2年働いてみた感想やらどんなふうに過ごしているかを書いていきたいと思います。

転職してその快適さに衝撃を受けた

最初フルリモートOK&フルフレックスの会社に転職したとき、あまりの快適さに驚きました。

前の職場で感じていた「今日も隣のおじさんからめちゃくちゃ話しかけられて仕事が進まないんだろうな・・」とか「近くの女性同士の雑談が聞こえて集中できないんだろうな」みたいな憂鬱な気持ちから解放されたのです。

転職先の会社に対しては「なんて社員のことを考えてくれてる会社なんだ」と尊敬と感謝と、あとはそうした恵まれた環境を提供してくれているのだから自分は成果を出すしかない、というプレッシャーというか奮い立つ気持ちもありました。

恵まれている分だけ、成果を出せないときはその原因を会社のせいにできないのはデメリットと言ってもいいかもしれませんね。(会社としては従業員が働きやすい環境を用意しているのだから、仕事がうまくいかなくても自分が悪いと思わされてしまう。)

ただ、そうした点を踏まえても個人的にはもう出社必須とか完全固定の勤務時間の会社で働けるイメージが持てないですね。

ちなみに在宅で働いているからといって在宅手当みたいなものがあるわけではないためエアコンつけっぱなしだと電気代は嵩みます。

仕事内容:SaaSのプロマネ

フルリモートで働けるのは今の業界や職種柄というのもあるかもしれません。

私は転職を機に業界を変えており、現在はSaaSのプロマネをしています。

これは平たくいえばIT製品の新機能を何にするか考える仕事なのですが、社外の人とそこまで関わらないという点でフルリモートと相性が良いのだと思ってます。

私の仕事内容は別の記事でまとめているのでここでは省きます。

SaaSプロマネの仕事内容
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結構SaaS業界の人はリモートで働いている人が多いんじゃないでしょうかね。

求人を見ててもリモートOKとしている企業が多いように感じてます。

私と同じ会社で働いていても営業の人はリモートで働くことを基本としつつもたまにお客さんのところへ直接訪問したりしており、会社としてフルリモートOKだからといって全員がフルリモートで働いているということでもありません。

私も社外の人と打ち合わせすることはありますが、全部オンラインミーティングでやれているので出社したり他の場所へ出向く必要は全然ないです。

労働時間:定時から2時間ずらして8時〜17時で勤務

うちの会社はフルフレックスなので定時という概念はないのですが、一応の目安労働時間は10時〜19時となってます。

私の場合には子供をお風呂に入れるのが19時でそれまでには夜ご飯を食べて食器を洗い終えている必要があるので17時には仕事を終えられるように8時〜17時を自分の中での定時として働いています。

こうした柔軟な働き方ができるのはフルフレックスのメリットですよね。

ただ、会議が9時開始〜18時終了までの間くらいで入るので夜間働いて日中は全く働かない、みたいな極端なことはできないです。

在宅勤務時の服装:パジャマで働いてることが多い

服装については顔出しが必要な会議がその日に入っているか次第で変えてます。

正直顔出ししなくて良い日はずっとパジャマのまま働いていることが多いです。

パジャマで起きて、パジャマで働き、お風呂のタイミングで別のパジャマに着替え、朝起きたら昨日着ていたパジャマを畳んでお風呂場に置いておき、翌日お風呂に入る時にはそれを着て、という生活を繰り返してます。

なので私服が全然くたびれないので長い間買い換えずに済んでます 笑

だらしない理由ですが結果的には毎日出社するよりも衣服代はかなり節約になってるかもですね。

また、顔出しが必要な日についてもそもそも私服勤務OKでもあるので楽な私服に着替える程度なので家の中でスーツなどかっちりした服装になるということは一切ないです。

あと、髪型については顔出しする会議があろうとなかろうと一応毎日セットしてますね。

出社頻度:ほぼ在宅勤務なので出社は年に1〜2回

フルリモートOKで実際にほぼ在宅で働いているのですが、たまーに出社することもあります。

出社する目的は重要なテーマについて何人かで集中して議論したい時。

と言っても私は極力リモートでやりたい派なので「みんなで出社して話さない?」と誘われてもオンライン参加することが多いです。

なのでここ1年は健康診断の時くらいしか出社してないかもですね。

出社しても自分が働くための座席やフロアが明確に指定されているわけではないため、私は開けた場所よりも他から見えにくい場所を選んで働くようにしています。半個室みたいになってるスペースが落ち着いて仕事ができるので好きです。

ただ、実はオフィスで働くこと自体はそんなに嫌いでもないです。

勤め先は大手企業だけあってオフィスは都内の一等地にあり、高層ビルの高層階でオフィスもおしゃれ。

社食もカフェもコンビニもありますしビルから出ても美味しいご飯屋さんはたくさんあります。(社食も綺麗でおしゃれなもののそれなりにお金も高いので毎日だと厳しい。)

なのでたまに出社すると「ああ、そういえば自分は大手で働いてるんだったなー」と実感しますし、素敵なオフィスに出社するイケてるサラリーマン感を感じられて悪くない気分です。(こんなこと言う時点でイケてないサラリーマンですが)

ただ、それでも出社しない理由はやはり通勤があるからですね。

仮にオフィスで働くことの満足度が90点だとすると、在宅で働く満足度が95点くらいあります。

そしてその点差は毎日変動するものでもないので、結果として点差はそれほどないものの点差が逆転することもないため、オフィスへの出社はほぼゼロという極端な状況になってしまう訳です。

食事:昼はラップをお皿がわりにご飯を食べる生活

食事については毎日家で食べてます。

朝ごはんは毎日決まってバナナと茹で卵とトーストとコーヒー牛乳。

昼ごはんはズボラすぎてラップに包んで冷凍してあるご飯をレンジで解凍したらそのままお茶碗にも移さずラップをお皿がわりにして食事をしてます。

おかずは鶏そぼろやカレーを作って小分けして冷凍したものを同じくレンジで解凍してます。

お箸は割り箸を使うので一切洗い物を出さない徹底ぶり。

子供も生まれたのでこんな下品な食べ方を真似しないように気をつけなきゃいけないですね。

夜ご飯は自炊7割、外で買って家で食べるのが3割という感じ。

2ヶ月に1回くらいのペースでピザのデリバリーはしますが、我が家はウーバーやったことないです。

冒頭では電気代が嵩むと書きましたが、家で食事が取れるので外食しない分だけかなり安く済みますし、トータルで見たら節約にはなっている気がします。

運動:夕方に徒歩1分のスーパーに買い物に行く程度

運動は全くしてないです。

子供が生まれる前は仕事前に散歩行ったりジョギングしたりしてましたが、子供が生まれてからは朝起きてから寝るまでのスケジュールがタイトなのと、夜は夜泣きでなかなか睡眠もまとまって取れないので朝はギリギリまで寝ていたいという感じで運動するために時間を作れてないですね。

土日はベビーカーを押して1時間散歩する、くらいはしてますが平日に体を動かすことといえば仕事終わりに家から1分の距離にあるスーパーまで食材やらおやつやらを買いに行く程度。

そして買い物終わりに家に帰る道中に買い物袋をダンベルに見立てて筋トレしながら帰ってみたり。

どこかのタイミングでちゃんと運動する習慣をつけたいなと思いながら半年が経過しました。

もう運動しなさすぎて骨密度やら筋力やらが終わってる気がしますね。

宇宙から帰還した宇宙飛行士一歩手前くらいの運動不足だと思います。

家の近所にはかなり大きな公園もありますし、川沿いに土手もあるので散歩やジョギングをするには良い場所なので運動しないのが勿体無いくらいです。

あ、でも子供を寝かしつけたりあやしたりする際に抱っこして部屋の中を歩き回ってるのでそれが運動といえば運動かもしれません。

設備や道具:特に大きなこだわりなし

どんな道具を使っているかですが、PCとスマホは会社から貸与されたものを使っています。

デュアルディスプレイ用のモニタは奥さんの実家で余っていたものをもらってきて使ってますし、椅子もキャンプ用とかで1500円くらいで売ってたやつです。

椅子は安いからか座ると軋んでキィーキィーうるさくて、せっかく寝たばかりの子供がそれで起きたりしているのでちゃんと良いものを買おうかと検討中なもののその点以外は全く不満ないですね。

マウスはロジクールのトラックボールを使ってますが使いやすくて気に入ってます。

キーボードも奥さんの実家だかからもらってきたやつなのでよくわかりません。(こんなのでよくIT系の会社に転職したなと我ながら思います)

オンライン会議用のイヤホンもいつどこで買ったか覚えていないレベルでどうでも良いものを使ってますね。

片方だけ耳に入れるゴム部分がなくなってサイズが違うやつをつけて仕事してるくらいこだわりないです。

自宅で快適に働くコツ

毎日在宅で働くというのは意外に適性がいるようで、私の周囲ではフルリモートOKでも出社してる人が珍しくありません。

2年間在宅を続けてみて私なりに在宅勤務を快適に続けるコツを振り返ってみたので共有しますね。

ずっと座っていて腰が固まったら昇降デスクで立って仕事

設備面で言えば買ってよかったのがボタン一つで高さを調整可能な昇降デスクです。

集中して仕事をしているとつい腰に負担がかかってしまって腰が痛くなってくるので、その予防やら痛くなった後の対策として昇降デスクを最大まで高くしてスタンディングデスクとして立って働く時間も作ったりしてます。

ただ、昇降中は音がうるさいので子供が寝てる時には動かせないのが難点。

「さっき昼寝から起きたばかりだから今なら昇降させて問題ないはず!」みたいにタイミングを見極めてやってます。

雑音は音楽でシャットアウト

子供が小さいため奥さんと子供が家にいるのですが、泣き声や生活音が気になるときにはイヤホンで音楽を聴きながら仕事をしてます。

ただイヤホンは無線でバッテリーが1時間半くらいしか持たないのと、音楽聴くアプリでスポティファイを使ってるのですが無料アカウントなので広告がバンバン入って逆に集中力を乱されることもあるのと、そもそも考え事をしてる時に音楽が鳴ってる状態は集中できない、みたいな問題があるので使うべきタイミングは慎重に見極めてます。

集中力が必要なタスクは朝のうちに終わらせる

自宅は誘惑が多いので、一旦集中力が途切れるとついスマホを触ったりおやつを食べたりして生産性が落ちがち。

集中力は起きてから時間が経過するほど落ちていく気がしているので頭を使う系の仕事は午前中になるべく先に進めるようにしています。

午前中にフルパワーで働くことで最悪午後からは誘惑に負けてもなんとか仕事が進むように心がけています。

昼休憩時間に昼寝

昼休みは昼ごはんを一瞬で食べて残りの時間をベッドで寝て過ごすのが日課です。

ずっとパソコンで仕事していると目も疲れますし、昼寝をすることでリフレッシュにもなって気分も良くなります。

個人的には昼寝ができることが在宅勤務の最大の魅力と言っても過言ではないです。

オフィスだと昼寝ってやれなくないですか?

私は学生時代から昼寝が必要な人間でして、新卒の頃は昼休みにデスクで寝ていたら上司に怒られた経験があります。

それ以来オフィスで寝てはいけないということで会社のトイレで寝たりしてましたがトイレはとにかく寝にくいのです(当たり前)。

かといって昼寝をしないとパフォーマンスは半減するので1日トータルの生産性で見たら在宅で昼寝をした方が出社して昼寝しないよりもはるかに生産性が高いと思います。

ベッドに横になっても寝れないこともあるのですが、ただ目を瞑って横になるだけでも結構集中力が回復するのを感じますね。

飲み会は絶対に参加するようにしている

在宅勤務唯一の欠点が同僚との人間関係が希薄になる点ですね。

業務を進める上でのコミュニケーションはチャットやメールやオンライン会議で円滑に行えるのですが、どうしても雑談は出社してないとできなくて、雑談しないとなかなか相互理解も深まりませんしビジネスライクな関係に留まってしまいます。

なんだかんだ仕事も人間関係がベースにあるとスムーズに進みますし、コミュニケーションコストもはるかに低く済みます。

なので出社はしないものの飲み会には必ず参加するようにしています。

飲み会はお酒も入るし楽しく過ごすための場なのでオフィスで雑談するよりも気兼ねなく交流できる点が好きです。

ちなみに飲み会があるとき、他の人は普段在宅でも飲み会の日くらいはオフィスに出社してそこからお店に向かいますが私は在宅で仕事をしてから飲み会の場に直行するので手ぶらで行きます。

雑談用の会議を意図的に入れる

同僚と雑談のための会議を入れてコミュニケーション機会を作ることもあります。

フルリモートということで遠方に住んでいて飲み会には参加できない人もいますし、飲み会は頻度も多くないので雑談の機会を仕事の合間にリモートでも作ることで関係性を作っていくというのは結構大事だなと感じてます。

とはいえ関係している人全員と雑談の予定を入れるわけにもいかず(そんな余裕がなく)、仕事上の特に重要な人に限定してます。

働く時間を決める

在宅だといつでも仕事ができるからとついダラダラ過ごしてしまうという人もいるかと思います。

私の場合は子供が小さく私生活でのタイムスケジュールがタイトなせいもありますが、基本的に労働時間を8時〜17時と決めて極力残業をしないように心がけています。

その時間以外は働かないと決めることで時間に追われて仕事への集中力を保ってます。

独身時代は土日も誰もいないオフィスに出社しては一人でダラダラ暇つぶしがてら働いたりしてましたが、今は土日には仕事を一切していません。

平日の業務時間だけでやり切るスタンスを保ってます。

家族の時間をちゃんと持てる点がすごく良い

在宅で仕事ができてしかも働く時間帯もフルフレックスで家族の生活リズムに合わせて働けるため家族と過ごせる時間がきちんと確保できる点がとてもありがたいです。

通勤が必要だとどうしても往復で1〜2時間くらいはロスしますが、在宅なら仕事を終えて1秒後には育児にも参加できるので奥さんの負担を減らす上でも良いと感じています。

子供を寝かしつけるまでかなりタイトなスケジュールで子育てタスクをこなしていかなければならないため、もし通勤時間がかかるせいでそれらを全て奥さんに任せることになっていたらただでさえ大変な子育てなので奥さんも疲弊してしまうはずです。

朝も私の方が先に起きて朝ごはんを食べてから仕事を始めるまでの1時間ほど子供の面倒を見ており、奥さんはその時間で自分のご飯やらその日の準備をするという流れになっているので、これも通勤が必要だったら手伝えていないかもしれません。

通勤時間も空いてる車両でゆっくり読書でもできるゆとりがあるならまだ楽しみもありますが、東京の満員電車ではストレスしか感じませんよね。

リモートで働けるおかげで子育てを手伝える時間も増えますし、通勤のストレスもないのは素敵すぎます。

まとめ:ずっとリモート&フレックスが良い

個人的にはフルリモート&フルフレックスという働き方がすごく合ってますし、この素晴らしさをみなさんにも是非感じてもらいたいと思ってます。

まだまだこうした自由な働き方を認めてくれている会社は多くないかも知れませんがもし興味がある方は会社に提案してみたり転職を視野に入れて求人を探してみてはいかがでしょうか。

通勤から解放されて自由な時間が増えるのは最高ですよ!