海外で働くと日本にいる時よりもお給料は上がるのかしら?
それはその国の経済状況によるね。
簡単に言えば先進国なら給料は高くなるよ。
じゃあ新興国だと稼げないってこと?
まあ、短期的にはそうだね。
でも新興国には先進国では考えられないほど給料の上昇率が高いんだ。そこは魅力じゃないかな。
それぞれに違った魅力があるのね!
平均年収が高い国ランキング
海外で働いた場合にいくらくらいの年収がもらえるのかを知るには、OECDが発表しているデータの中に各国の平均年収のデータが参考になります。
その中からトップ10を抜き出してみると欧米が独占していることが分かりますね。

これらの国で働けば必ずこの金額がもらえるわけではなく、当然職種やスキルによって大きく変わってきます。
ただ、ある程度国によって給与水準が異なるのは一つの事実であり、高い給料を狙うのならこれらの国の求人を探すのが効率的です。
給料の上昇率が高い国ランキング
現時点での平均年収が高くなくとも、毎年どんどん給料が上がっていく国であれば将来的には大きく稼げるようになる可能性があります。
ILOの調査データをもとに給料上昇率が高い国をランキングにまとめると以下のような結果に。

あまり馴染みのない国が多いですね。
ただいずれも賃金上昇率が10%を超えており、長く働けばそれだけお給料も増えていくワクワク感はありますよね。
注意すべき点としては調査期間が結構古い(2001年〜2007年)ので、直近だと別の国がランクインしているはず。
例えばインドやインドネシアなどは10%を超えているのではないでしょうか。
賃金上昇率がマイナスの国もある
逆に賃金上昇率がマイナスという恐ろしい国もあり、なんと日本もそのうちの一つ。
給料が上がるどころか下がってしまうなんて嫌ですよね。
ドミニカ共和国についてはマイナス10%超えという数字に。
したのグラフは賃金上昇率がマイナスの国の一覧です。

これらの国々で長く働いても給料が下がっていくことになります。
稼げる国の条件①:経済が発展している国であること
ここまで、平均年収が高い国と賃金上昇率が高い国を紹介してきましたが、そうした稼げる国にどのような共通点があるのかについて解説していきます。
まず、基本的に海外で働く際にもらえる給料の金額はその国の経済の発展度合いと比例します。
要は同じ仕事なら先進国ほど給料は高くなるわけです。
ただ、その分その国は物価水準も高くなるので贅沢な生活ができるかどうかは別問題である点に注意が必要です。
経済の発展度合いを知る指標としては一人当たりGDPというものが有効です。
簡単に言えば、その国の国民一人当たりがどれだけ多くの価値を生み出せているかという指標であり、数値が高いほど給与水準も高くなる傾向があります。
一人当たりGDPでみると、アジアの中では日本よりもシンガポールや香港の方が数値が高くなっています。
一人当たり名目GDPランキング | ||
---|---|---|
1位 | ルクセンブルク | 115839 |
2位 | スイス | 82484 |
3位 | アイルランド | 80504 |
4位 | マカオ | 79251 |
5位 | ノルウェー | 75294 |
6位 | アイスランド | 67857 |
7位 | アメリカ | 65254 |
8位 | シンガポール | 65234 |
・ | ||
・ | ||
16位 | 香港 | 48627 |
25位 | 日本 | 40256 |
稼げる国の条件②:経済成長率が高い
賃金上昇率が高い国を探すなら、経済が現在すごいスピードで成長している国に注目すると探しやすいです。
基本的にその国の経済が発展するほど給与水準も高くなっていくので、経済の成長スピードが速いほど賃金上昇率も高くなる傾向があります。
経済成長率ランキング | ||
---|---|---|
1位 | リビア | 9.89 |
2位 | ルワンダ | 9.397 |
3位 | エチオピア | 8.967 |
4位 | ドミニカ国 | 8.386 |
5位 | バングラデシュ | 8.153 |
6位 | アルメニア | 7.582 |
7位 | タジキスタン | 7.5 |
8位 | ジブチ | 7.498 |
9位 | ネパール | 7.051 |
10位 | カンボジア | 7.045 |
11位 | ベトナム | 7.017 |
160位 | 日本 | 0.671 |
日本は160位という低調な結果に。
これでは給料は上がらないですよね。
逆にベトナムやカンボジアといった東南アジアは元気です。
日系企業もたくさん進出しているので転職のチャンスも多く、海外転職を希望する人には人気の国となっています。
まとめ
海外で働く際の給料は現在の経済発展度合いと、経済成長率が大きく影響してきます。
すぐに稼ぎたい人には先進国がオススメですが、今後の伸び代を考えると新興国も魅力的。
ぜひ海外転職の参考にしてみてください。