海外に住んでいた経験も働いたこともないけど海外で働いてみたい!
こんな方に向け、未経験から海外転職をするポイントを解説していきます。
結論から言えば、未経験で海外に転職するならアジアを狙うべきです。
詳しく解説していきますね。
国によって働ける難易度が大きく違う
一言で海外転職と言っても、どの国での勤務を目指すかによってその実現の難易度は大きく異なります。
本当は全ての国を取り上げたいところですが、さすがに現実的ではありませんので、本記事ではめちゃくちゃざっくりと「アジア」「ヨーロッパ」「アメリカ」に分けて、海外転職の難易度を解説したいと思います。
海外勤務の可能性を決める要素は主に2つ
海外転職の難易度が決まる要素は大きく2つあります。
それが日系企業の進出数と就労ビザの取りやすさです。
順番に解説していきます。
日系企業の進出数
海外転職が出来るチャンスは日系企業の進出数に比例して大きくなります。
進出している企業が少なければ人材採用をしている企業数も少なくチャンスは少ないですし、逆もまた然りです。
経済産業省の発表している海外在留邦人数調査統計によると、2016年時点で7万社以上の日系企業が海外に進出しています。
そのうち、エリアごとの進出数をものすごく大雑把に分けると以下の表のようになります。
地域 | 日系企業進出数 |
アジア | |
ヨーロッパ | |
アメリカ |
アジアとアメリカが多い反面、ヨーロッパはそこまで進出していません。
内訳としてはアジアの中でも中国が圧倒的多数で、ついでアセアンのタイやインドネシア、フィリピンあたりが続くイメージです。
また、単なる進出数に限らず、最近の増加率も重要です。
なぜなら、スキルがなくとも応募できる求人は企業の立ち上げ期に最も出やすいからです。
立ち上げ初期はまだ組織が出来上がっておらず、スキルの乏しい人でも採用してもらいやすいので狙い目です。
逆に、何十年も前にその国へ進出している企業はすでに現地人の採用や育成で組織が成り立っているので、スキルが不十分な日本人を外から採用するメリットがありません。
なので、単に進出企業数が多い国であれば良いわけでもなく、今日系企業が盛んに進出している国が最もチャンスが多いと言えます。
その意味ではアジアの中でも中国よりはアセアン、その中でもベトナムは日系企業による進出が盛んな国です。
就労ビザ(就業許可)の取りやすさ
進出企業数に加えて、就労ビザの取りやすさも非常に重要です。
これもエリアごとにめちゃくちゃ大雑把にまとめると以下の表のようなイメージです。
地域 | 就労ビザの取りやすさ |
アジア | |
ヨーロッパ | |
アメリカ |
アジアはビザが取りやすいですが、アメリカとヨーロッパは取りづらいのです。
高度な専門性を持っていないと欧米での就労ビザ(就業許可)を取るのは難しい
欧米で働いてみたい人もいると思いますが、現状かなり難しいです。
基本的に先進国において、自国民でなんとかなる仕事はわざわざ外国人に任せようとしません。
外国人に雇用を奪われてしまうからです。
アメリカやヨーロッパはすでに経済的に成熟しており、わざわざ外国人の受け入れをするメリットが乏しく、特にアメリカはトランプ政権になってからというもの外国人の受け入れに厳しくなっています。
アジアなら外国人受け入れに寛容
アジアは欧米と異なり、外国人の受け入れに積極的なのでビザが取りやすいという特徴があります。
まだまだ経済が発展途中ですし、外国人を受け入れて自国の経済をどんどん発展させていこうという各国の思惑があるからです。
なので、もしまだ高い専門性を持っていないのであれば、アジアの方が働けるチャンスは多いのです。
結論:未経験者はアジアへの転職を目指そう
今回ご紹介してきたように、とにかく早く海外で働きたいという方はアジアがオススメです。
とはいえ、もちろん欧米で働ける可能性もゼロではありません。
行きたい国が明確になっている人は、まずその国で就労ビザを取るためにはどんな要件を満たしている必要があるのかチェックしてみてください。