・海外未経験だけど転職して海外駐在したい!
・どうすれば海外駐在の可能性を高められるの?
こんな疑問やお悩みを解消していきます。
・海外未経験でも転職して海外駐在員になれる!
・駐在員のチャンスを掴むには①営業・生産管理・経理のいずれかの経験を積む、②語学力を高める、③複数の転職エージェントに登録しておく、これらの3つが重要です。
私は転職エージェントで勤務し、数多くの海外駐在案件の支援をしてきました。その経験を元に、駐在員のチャンスを掴むためのポイントをシェアさせていただきます。
海外未経験から海外駐在員に転職できるのか?
これまで海外での勤務経験がなくても駐在員になれるのか心配な方も多いと思いますが、結論から言えば十分に可能です。
そもそも、実は海外経験があれば有利かというとそうとも言えません。
むしろ海外経験が長いことが海外駐在求人の選考で不利に働くことがあるんです。
なぜかというと、海外経験が長いと現地の価値観に染まってしまっているのではないかと企業が恐れるためです。
そもそも企業が駐在員を派遣する理由は本社側の立場として現地をコントロールしたいからです。
あまりに現地の価値観に染まっている人は、本社側ではなく現地に寄り添いすぎてしまうことが懸念されるわけです。
なので、海外経験がないというのは現地に染まっていないという点においては有利とも言えます。
とはいえ、闇雲に転職活動をしても駐在員のチャンスを掴むことは難しいのも現実です。
なぜなら求人数(チャンスの量)が少ない上に、人気のポジションで競争が激しいからです。
海外駐在員に求められるスキルと、海外駐在求人の見つけ方を理解することで、転職できる可能性を高めることが重要です。
・海外駐在求人の応募要件を満たす
・海外駐在求人情報をもれなく探す
まず、海外駐在求人の応募要件を満たすには、職務経験と語学力の2つが重要になります。
また、海外駐在求人情報は闇雲に探してもなかなか見つかりません。
海外駐在求人が集まる場所をしっかり押さえておく必要があります。
順番に詳しく解説していきます。
海外駐在求人の応募要件を満たす方法
まず、海外駐在求人の応募要件を満たす方法について解説していきます。
海外駐在求人の応募要件は主に2つ。職種経験と語学力です。
海外駐在しやすい職種経験を積む
実は、海外駐在というのはどの職種でも平等にチャンスがあるわけではありません。
海外駐在員に選ばれやすい職種というものがあるんです。
最も駐在員に選ばれる可能性が高いのは営業、製造系、続いて経理系の職種です。
なぜか。
企業が海外拠点で行うことは販売か製造のどちらかであることが圧倒的に多いからです。
なので、営業か製造に関わる人材を送り込むことが必然的に多くなります。
また、お金周りのことは外国人に任せるのは心配なので日本人を本社から送り込みたい、というニーズがあることから経理系の人材も駐在員として派遣される傾向があります。
もしこれらの職種経験を持っていない場合、海外駐在のチャンスはかなり少なくなります。
それなら先にこれらの経験を積むために転職しても良いかもしれません。
英語力を身につける
続いてが英語力。
公用語が英語ではない国であっても、ビジネス上では英語でコミュニケーションを取るのが普通です。
海外経験がない人は転職活動の際に語学力がハンデになりやすいので、必ずビジネスレベルまで持っていくようにしてください。
もしまだ英語力に自信がないという人は、半年で英語力を上げましょう。
なぜなら転職市場では常に年齢とスキルがセットで評価されるからです。
いたずらに時間を浪費するほど転職活動では不利になるので、英語学習に何年も費やしてしまうと取り返しがつかない事態になりかねません。
ちなみにコンサル型の英語学習なら2ヶ月でTOEIC200点アップできます。
不利になる要素はさっさと解消してしまいましょう。
詳しはこちらの記事で解説しています。

現地採用で働くのも選択肢の一つ
海外駐在員のチャンスを掴む上で、先に現地採用で海外勤務経験を積むのも有効です。
いきなり駐在員になるのではなく、間に1ステップ挟むわけです。
そうすればもう海外未経験でもないですし、英語を仕事で使う環境にもなれることができて一石二鳥です。
最近では優秀な現地採用のスタッフのリテンション(離職防止)策として、現地採用から駐在員(=本社採用)に切り替えるケースもあります。
海外駐在の求人情報をもれなく見つける方法
海外駐在員のチャンスを掴むには、駐在員として必要なスキルを身につけるだけではいけません。
海外駐在を前提とした求人を見つける必要があります。
海外駐在求人を見つける上でオススメなのが日系の転職エージェントの大手どころに複数登録しておくこと。
その理由を説明しますね。
まず、海外駐在求人は以下のような特徴を持っています。
・求人が出てくるタイミングが読めない
・経営戦略上重要なポジションなので求人がオープンにならない
・日系企業からしか求人が出ない(外資系からは出ない)
まず、海外駐在系の求人は出てくるタイミングが読めません。
そもそも求人数が極めて少ない上に、募集背景が駐在員の帰任や海外拠点の新設だったりするので、通年で募集するようなポジションではないからです。
なので、転職サイトを毎日自分でチェックする方法は労力がかかりすぎます。
また、海外駐在員は海外拠点の部長〜社長クラスの管理職として派遣されることが普通です。
それだけ重要なポジションですから、求人広告のようなオープンな場で募集する企業はほとんどありません。
海外拠点設立!なんて募集してたら経営戦略を他社にばらすようなものですからね。
代わりにこっそり採用活動を行える転職エージェントにのみ求人を依頼し、応募要件を満たす人に限定して求人が紹介されるのが一般的なんです。
これらが転職エージェントを使うべき理由です。
また、転職エージェントの中でも日系のエージェントを選ぶべき理由は、駐在求人が日系企業から出てくるからです。
基本的に海外駐在員は本社(本国)から子会社(海外)へ派遣されるポジションなので、外資がわざわざ日本から他の国へ駐在員を派遣することはありません。
そして、外資系エージェントは外資系企業の求人しかほぼ扱っていないので、登録してもあまり意味がないのです。
また、いくら日系のエージェントと言っても、1社で全ての日系企業を網羅できるわけではありません。
かと言ってあらゆるエージェントに登録すると登録作業や面談、求人情報のやり取りの手間がかかりすぎてしまいます。
なので、クライアント数が多い大手の日系エージェント3〜4社程度に絞って登録することがベストです。
オススメの大手日系エージェントはこちらの記事で紹介しているので参考にしてみてください。
私も実際にお世話になっているエージェントです。

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