海外駐在員に興味があるけど大変なのかな?
どんなストレスや不満があるんだろう?
海外駐在を言い渡されたけど事前にどんなことが想定されるのかイメージしておきたい
駐在員の大半がストレスを感じている
ストレスの原因は本社、部下、異文化での生活など
私は転職エージェントとして数多くの海外駐在員から転職相談を受けていました。その経験を元に、彼らがどんなことにストレスを感じているのかシェアさせていただきます。
海外駐在員のほぼ100%が何らかのストレスを感じている
私はこれまでに500名以上の海外駐在経験者と話をしてきましたが、彼らのほとんど100%がいろんなストレスを抱えながら現地で仕事をしていました。
まあ、社会人なら誰でも不平不満の一つや二つは抱えてますよね。
しかし、海外駐在員のストレスの原因は日本で働いている人とは大きく異なります。
駐在員がストレスを感じる理由
海外事情を知らない本社からの押し付けや放置
多くの海外駐在員にとってストレスとなる原因の一つが日本本社の存在です。
本来は国ごとに求められる製品やサービスの内容は違いますし、本当に現地のニーズを満たそうとすれば日本で売っているものをローカライズする必要があります。
また、業務の進め方や人事制度についても日本とは国民性や就業文化が違いますのでそれに応じて変えたほうが人材採用や定着性、生産性も改善していくことが多いのです。
しかし、そうした現地事情に合わせた人事制度や商品開発をしたくて本社に掛け合っても「日本と同じやり方でやれ」と日本流を押し付けられてしまい現地にそぐわないやり方で仕事を進めることがあります。
また、本社に支援を要請しても「そっちで勝手にやってくれ」というように放置されてしまうケースもあり、そうした日本本社との関係性のなかでストレスを感じる駐在員は多いです。

海外駐在が長い人はむしろ「本社に干渉されたくない」というスタンスでのびのびやっている人もいますが、大半は慣れない海外駐在期間に本社から適切な支援が受けられずに不満を抱えているのです。
遅刻はするのに残業はしない外国人社員
主にアジアですが、彼らは日本人のように勤勉な人ばかりではありません。
何の連絡もなく遅刻をしてきたかと思えば無断欠勤まで当たり前。
でも決して残業はしようとしない。
怪我や病気をしている様子はないのに傷病休暇をフルに使い切る。
また、昇給の時期とも慣れば何の成果も上げていないのに堂々と給料を上げてくれと交渉してくるなど、日本とは常識が異なる環境にストレスを感じる人も多いです。
逆に、海外生活が長いと現地の価値観に徐々に染まっていき、日本に帰国した後に日本の規律の厳しさが合わなくなるケースは珍しくありません。
日本にいた時より責任の重い仕事
海外駐在員は日本にいた時よりも上の肩書を任されることが一般的です。
例えば、日本で係長だった人が海外では部長や役員、課長だった人が社長と言った具合です。
このように仕事の責任が重くなったことでプレッシャーを感じる人もいます。
今まで部下を持ったことのない人が海外でいきなり何人もの部下を持ち、それが日本人ではなく価値観の異なる外国人をマネジメントする必要があるのですからストレスになるのもわかる気がしますね。
慣れない海外生活
海外駐在員が適応しなければならないのは仕事だけではありません。
現地での生活も駐在員を悩ませる問題の一つです。
先進国であればそこまで問題ないかもしれませんが、新興国だと停電が頻繁に起こったり、日本の食糧や商品が手に入り難かったりして日常生活でストレスを感じる人もいます。

家族の問題
配偶者や子供がいる場合には、単身でいくにせよ家族帯同で海外赴任するにせよ家族にストレスがかかります。
家族帯同の場合、海外の狭い駐在員コミュニティの中での人間関係に家族が疲れてしまい鬱になるケースもあるため、海外駐在は個人の問題では済まないのです。

どうやって解決するか
今回ご紹介したように駐在員は非常にストレスの多い仕事です。
それでも駐在員になってみたい!という方や、駐在の辞令をもらっているけど断ろって転職しようと思った方はぜひ一度転職エージェントに相談してみてください。
どのエージェントに相談すべきかは以下の記事を参考にしてみてください。

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