・ハードシップ手当って何?
・いくらもらえるの?
こんな疑問を解消していきます!
簡単に言ってしまうと、ハードシップ手当というのは海外駐在員が貰える手当の一種で、生活が大変な国で働くことに対して支払われます。
私は転職エージェントで数多くの海外案件に携わってきたので、その経験をもとに情報をシェアさせていただきます。
合わせて読みたい:【最新版】海外駐在員を目指す人のための情報まとめ【随時更新】
ハードシップ手当とは何か?
世の中にはいろんな名目の手当がありますよね。
例えばこんな手当てがあります。
住宅手当
役職手当
地域手当
資格手当
単身赴任手当
あげればキリがありません。
その中でもハードシップ手当というのは、海外赴任する時に支払われる手当てのことを指します。
海外駐在員はもともと日本で働いていますが、会社の命令で海外に赴任するわけです。
海外駐在員になりたい!って人も多いですが、現地採用と違って時期や国を選ぶことができません。
あくまでも会社都合で赴任するのが海外駐在員の特徴です。
先進国であれば生活への負担は少なくて済みますが、これがまだまだ発展途上の国だと話は別です。
例えば以下のような環境での生活を強いられることになります。
・シャワーでお湯が出ない
・毎日のように停電する
・ものすごく暑いのに空調が効かない
・マラリアなど海外特有の病気にかかるリスクが高い
・強盗や窃盗などの事件に遭うリスクが高い
こうした環境で進んで働きたいという人はいないですよね?
駐在員だって当然嫌です。
いくら会社の命令は絶対だからって、日本にいるより大変な目にわざわざ遭いたくありません。
無理に命令を聞かせようとすれば退職してしまうでしょう。
実際、それがきっかけで転職する人はいます。
そこで企業は安全面のリスクが高かったり生活が大変な地域へ赴任させる従業員に対してハードシップ手当てという名目で待遇を引き上げるんです。
ちなみに駐在員の苦労したエピソードはこちらの記事でも具体的に紹介しています。

ハードシップ手当の金額はどのように決まるのか?
一口にハードシップ手当と言っても、もらえる金額は様々です。
何によってその金額が決まるのかというと、大きくは赴任する国と赴任する人材の役職、最後に単身赴任か家族帯同かどうかです。
日本人にとって生活が大変な国ほど金額は高い
これが一番大きいのですが、どの国に赴任するかによって金額は大きく変わってきます。
具体的には生活が大変な国ほど高くなる傾向があり、先ほど挙げたような大変さを網羅している国では高額な手当が支給されます。
こんな国だと金額は高くなる!
・シャワーでお湯が出ない
・毎日のように停電する
・ものすごく暑いのに空調が効かない
・マラリアなど海外特有の病気にかかるリスクが高い
・強盗や窃盗などの事件に遭うリスクが高い
駐在員の役職が高いほど金額は高い
続いて駐在員の役職です。
メンバークラスの若手社員よりも、課長、課長よりも部長といったように、役職が上がるほど貰える手当の額も高くなります。
単身赴任より家族帯同の方が金額は高い
結婚している場合、単身赴任でいく場合もあれば家族帯同でいく場合もあります。
単身赴任よりも家族帯同の方がハードシップ手当ての額は高くなりますが、企業によっては原則単身赴任で行かせている場合もあるので、そもそも家族帯同の場合の規定がないケースもあります。
ハードシップ手当はいくら貰えるのか?
それではハードシップ手当は具体的にいくらくらいもらえるものなのでしょうか?
三菱商事のハードシップ手当の情報がダイヤモンドオンラインに載っていますが、それによると単身赴任の若手がタイのバンコクに駐在する際のハードシップの金額はおよそ3万円ほど。

バンコクも最近はかなり都市化が進んでおり、東京のビル群と大差ありません。
なので、すでにバンコクレベルではハードシップ手当てを出さなくなっている企業も多いです。
インドだと20万円程度と言ったところですね。
「この金額って大手総合商社だからでしょ?」と思われるかもしれませんが、意外にどの企業でも似たような金額で落ち着いています。
日系企業は右にならえが好きですからね。
一方、驚くべきはアフリカ。
部長級の人が家族帯同で赴任すると、毎月50万円以上ももらえてしまうんです。
元々の給料に加えてこれですから、例えば5年間駐在しているだけで3000万円はプラスで貯金できてしまうなんて夢のある話ですね!
まあ、それだけタフな環境という意味でもありますが、、
駐在員の年収について気になる方はこちらの記事をどうぞ。

駐在員になるには?
駐在員になりたい人は高いレベルのスキルを身につけ、かつ駐在に行ける可能性が高い企業に転職しなくてはなりません。
駐在員になる確率を高める方法は以下の記事を参考にしてみて下さい。
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