自己分析・企業研究

ワークライフバランスを取りやすい企業の条件

ワークライフバランスをとる人
この記事はこんな人向け

・ワークライフバランスを取りやすい会社ってどんな会社?

こんな疑問にお答えしていきます。

ワークライフバランスとは何か

そもそもワークライフバランスとはどのような意味なのか。

長時間労働を避ける意味で使われることが多い

「ワークライフバランスを取りたい」などと使うことが多いと思いますが、その場合仕事に費やす時間をもっと減らしたい、という意味で使われることが大半ですよね。

バブルの頃であれば終身雇用前提だったのでずっと同じ会社で働き続けることができ、またそうすることで毎年きちんと給料が上がっていく希望が持てる時代でした。

しかし、すでに終身雇用などということはトヨタ自動車でさえ保証しなくなった時代において、プライベートを犠牲にしてまで会社のために長時間労働するというような価値観は昔のものとなりつつあります

転職市場の中でも、今の職場が長時間労働で心身ともに疲弊してしまったことから、次はちゃんとプライベートと仕事を両立させることのできる仕事や会社を選びたいという人が数多くいます。

ワークとライフの最適なバランスは人それぞれ

ワークライフバランスという言葉が使われる際には残業が少ない職場を選びたいという希望とともに使われることが多いですが、本来の意味で言えば仕事とプライベートのバランスを取るという意味であり、そのバランスの取り方は人それぞれです。

例えば、1日8時間・週に5日も働きたくない人もいるでしょうし、あるいは好きなことを仕事にできている人は毎日12時間働きたい人もいるでしょう。

本当はたくさん働きたいのに会社の残業規制などで働けない人にとっては、残業がないという状態はワークライフバランスを取れているとは言い難いですよね。

なので、大事なのは自分にとって最適なワークライフバランスとは何か?を考えることです。

最近では複業やパラレルワークなどといった新しい働き方を選ぶ人も増えており、やりがいのある仕事であることを軸を前提に労働時間を増やす人も珍しくありません。

ワークライフバランスを考えるにあたっては、自分一人だけの事情のみを考えてはいけません。

家族がいる人は仕事ばかりしていられない事情もあるでしょうし、周囲とも相談しながら考えていきましょう。

ワークライフバランスがとりやすい会社の条件

ワークライフバランスを重視する女性

一般的な意味でワークライフバランスがとりやすい(=残業が少ない)会社を探す上ではいくつか見極めるポイントがあるのでご紹介していきます。

まず、会社のホームページに従業員の幸せや働きやすさを重視していることを前面に押し出していること

会社ホームページの採用欄だけに載せているのではまだ不十分で、会社の理念など応募者以外が見るような場所に載せているとより安心できます。

顧客第一主義を掲げている企業は顧客のためであれば長時間労働を強いることも多く、注意が必要です。

逆に自社の従業員を重視していることを対外的に公表している企業は、「従業員の無理がない範囲で顧客の期待に応える」というスタンスであることが多いので、残業が常に多いというリスクは低めです。

また、ベンチャー企業などで気をつけたいのが短期間で高い目標を追いかけていないかどうかという点です。

例えば、まだ設立2年〜3年程度で売上1億円程度しかない中で「今から3年後に上場させます」といった目標を立てている会社は目標達成のためにかなり激しい働き方をすることになります。

基本的に上場を目指している会社は忙しいので避けたほうが無難でしょう。

また、人材採用を惜しまない会社を選ぶことも重要です。

少数精鋭などと称して一人に大量の業務を押し付ける会社もありますので、ちゃんと業務量が多い場合に追加の人材採用をするスタンスの会社かどうかがワークライフバランスが取れる企業を見極める上でポイントとなります。

最後に、フレックスタイムやリモートワークなど柔軟な働き方を選べることもワークライフバランスを取りたいなら意識したいところ。

毎日の通勤時間や満員電車のストレスはワークライフバランスの大敵です。

通勤時間って仕事ともプライベートとも言えない時間ですし、リモートワークができれば通勤時間はゼロになります。

また、リモートワークはできなくてもフレックス勤務ができれば満員電車を避けて通勤することができるのでストレスは軽減できます。

・従業員の働きやすさや幸せを重視している

・短期間で急激な成長を目標においていない。

・人材採用を惜しまない。

・フレックスタイムやリモートワークなど柔軟な働き方が選べる

職種による特徴

ワークライフバランスを取りやすい職種

ワークライフバランスをとる上で注意したいのが職種によっても働き方には違いがあるということ。

最終的には業界や会社などによる違いも影響してきますが、職種ごとにも特徴があるので転職でキャリアチェンジを考える場合には意識しておくと良いです。

まず、営業事務や貿易事務といった事務系職種はワークライフバランスがとりやすい職種の筆頭です。

定型業務が多く、突発的な仕事が少ないため仕事のスケジュールがしやすいことが特徴です。

ただし、経理関連だと月末月初や決算前後で業務量が多くなる場合もあります。

営業系の職種はノルマもあるため平日は業務量が多い場合もありますが、休日はしっかり休めることが多く、オンとオフの切り替えは比較的しやすいです。

一方、消費財メーカーの商品企画など企画やクリエイティブ系の職種についてはプライベートの時間が仕事に行かせるアイデアの源泉だったりすることも多く、オンとオフが曖昧になりがちという特徴があります。

・事務系は残業が少ないが一時的に仕事量が多くなる時期も

・営業系は平日は忙しいが土日はしっかり休めることが多い

・企画系は仕事とプライベートの境目が曖昧

まとめ

自分にとって最適なワークライフバランスは人それぞれなので、自分にあった働き方を見極める必要があります。

また、もし残業時間が少ない職場を選びたいのであれば以下のような条件に当てはまる会社を探すのがおすすめです。

ワークライフバランスを取りやすい会社の条件

・従業員の働きやすさや幸せを重視している

・短期間で大胆な目標を追いかけていない

・人材採用を惜しまない

・フレックスやリモートワークなど柔軟な働き方を選べる

職種による違いもあるので、自分の目指す働き方を実現できる職種を探してキャリアチェンジすることも考えてみましょう。

職種による特徴

・事務系は基本的にワークライフバランスを取りやすいが時期によっては忙しくなることも

・営業系は平日は忙しいが土日は休みやすい(オンとオフが明確に分かれやすい)

・企画系はワークとライフの境目が曖昧になりがち