自己分析・企業研究

【体験談】私が超大手への転職を成功させた面接対策の方法をご紹介します

私は30代前半の頃に転職活動をしており、その際3社と面接をして業界最大手とベンチャーの2社から内定をいただくことができその大手企業に転職をしました。

その経験をもとに面接対策として効果的だった方法を具体的にご紹介していきます。

面接対策はインプットとアウトプットの2軸で行う

面接対策とはシンプルに言えば面接の通過率を上げるために行うものだと思います。

私の場合、面接対策は大きくインプットとアウトプットとに分けて考えました。

一つ目のインプットとは主にネットや書籍、人の話を聞くといった情報を調べる作業や自分一人で自分自身について考える作業のことを指しています。

言い換えると自己理解と求人理解を深める作業です。

次にアウトプットとは実際に面接で何をどう話すのか練習することです。

実際にリサーチした(インプットした)内容をもとに実践する(アウトプットする)練習を行うことでリサーチ結果を効果的に活かせるようになり、面接の通過率は上がるわけです。

インプット:自己分析編

まずはインプットとして自己分析から初めていきました。

インプットの中には企業分析も含まれますが、まだどんな求人を応募するのか決まっていない場合は「そもそもどんな求人に応募するべきなのだろう?」ということを自己分析を通じて具体化していく必要があるので順序としては先に自己分析でその後に企業分析となります。

ストレングスファインダーで自分の性質を診断した

自己分析の最初にやったのがストレングスファインダーを使った自分自身の資質診断です。

ストレングスファインダーとは、本屋やブックオフによく行かれる方は一度は目にしたことがあると思いますが人の素質を34に分類して解説されている書籍でして、この本は購入することで1冊につき1回ネットで診断を受けられるのです。

無料でやれる性格診断ツールなんかよりもはるかに具体的な内容なのでお金を払う価値は十分にありました。(ブックオフだと百円とかで叩き売りされてますが既に最初の購入者がその本のコードで診断を受けていると思うので中古で買っても診断は受けられないです。新品を買いましょう。)

ちなみに私の診断結果は以下の通り。

診断を受けると34の資質の中でも特に自分の中で色濃く出ている資質の上位5つがわかります。

各資質がどのようなものなのかについての詳細は今回のテーマから外れますので控えますが以下のようにレポートが生成されて見ることができるほか、書籍の方でも資質についてはそれぞれ説明がなされているのでどちらでみても良いです。

追加でお金を払えば34の要素全ての順位が見れるのですが上位5つが可視化されるだけでも十分に有益なので無理に追加課金までする必要はないと感じました。

もし急いで転職する必要がなく自己分析にかけられる時間がたっぷりあるという方はより詳細なデータを見てみても良いかも知れませんね。

診断結果のレポートを読んでみると自分自身で理解はしていつつもうまく言語化できていなかった部分が明確に見えてくるので、この作業は自己分析の序盤にやるのがオススメです。

友達に自分についてどう見えているか教えてもらった

外部サービスによる診断と同じように、自分と長く付き合いのある友人にも転職しようとしていることを話した上で、自分がどんな仕事に合っていると思うか、どう見えているかについて話を聞きました。

そこまで自己認識とのギャップはなかったものの、それを確認できたことで自分が強みだと思っていることが周りから見ても確かに強みとして発揮されている、ということがわかったのは大きいです。

求人を見てどんな求人に心が動くのか調べた

自己理解を深める上で、何の材料もないままだと自分がどんな人間なのかを理解することって結構難しいです。

私の場合には具体的な求人情報を数多く見ていくのが効果的でした。

私はリクルートエージェントを使っていろんな求人を探し、面白そうだと思う求人を60件くらいリストアップし、なぜそれに興味を持ったのかを言語化していく作業を行いました。

例えば「ベンチャーで事業責任者の求人と大手企業の平社員の求人だったらどっちに興味が引かれるか?」とか「給料が高いがこれまでと同じ仕事と給料は安いが新しい仕事だったらどっち?」みたいなことを考えていき、その理由まで自分の中で整理していきます。

そうすると性格診断などではまだ抽象的だった自分の仕事観に関して具体的になっていくのが分かりました。

原体験を探して動機の強さを過去の体験から確認した

求人情報をもとに自分の求人選定軸が明確になってきたら、その志向性がどこからきているのかについて考えてみました。

私の場合は原体験を遡ってみると小学校低学年の頃の体験がベースになっていたようで、そうした過去に自分の価値観が形成された体験を探すことで求人の選定軸となっているものが自分の一時的な興味なのかこれまでの人生の中でずっと強くあったものなのか、が分かります。

自分の一時的な興味の場合には転職してもすぐにまた別の興味が生まれてしまいジョブホッパーになるリスクがありますが、原体験が見つかるような強い動機であれば自信を持ってその価値判断軸で求人を選んでいくことができると考えたわけです。

このようにして自己分析を進めていきました。

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インプット:企業研究編

続いて行ったのが企業研究です。

既に自己分析のプロセスの中で興味を持てる求人をリストアップしていたため、そこに優先順位をつけていき、実際に応募する求人を絞り込んでいきました。

そうして応募する求人が決まったらそれらの企業について企業研究を始めていきます。

といってもこの段階ではまだ面接まで進むのか見えていないので、応募する求人が多い場合は全部をやるのは無理だと思います。

私の場合は、応募する求人の中でも特に書類選考通過率が高いと見込まれる求人についての研究を進めることにしました。

会社ホームページで自社が伝えたいことを調べる

会社のホームページに載っている情報は一通り全てに目を通します。

ビジョン・ミッション・バリューはもちろんのこと、上場企業であれば有価証券報告書や採用ページにある社員インタビューまで全てです。

選考通過率を上げることはもちろんのこと、自分に本当にあった会社なのかを見極める上でも重要な作業なので志望度が高い企業であればやった方が良いです。

特に、ビジョン・ミッション・バリューといったその会社の根底にあるものの理解や、決算説明会資料などに記載されている会社としての戦略はしっかり理解しておくことで、自分の強みがどう活かせると思うのかという面接での受け答えで活きてきます。

口コミサイトで従業員からの見られ方を調べる

オープンワークのような口コミサイトで従業員がその会社のことをどう評価しているのかについてもしっかり調べました。

これはどちらかといえば合格率を上げるためではなく「本当にこの会社に転職して問題ないのだろうか?」を確認する作業の意味合いが強かったです。

口コミを見ていくと「会社のホームページを見るとこんな制度があると紹介されていたが実際には運用がうまく回っていないようだ」みたいな会社が言っていることと実態のギャップなどが見えてきます。

商品やサービスの口コミを調べて顧客からの見られ方を調べる

その会社が売っているモノやサービスについても評判を調べてみます。

私はその会社で働く以上は自社の製品やサービスを自信をもって広めていきたいと思っているので、顧客からも評価されている製品かどうかはきちんとチェックしていました。

実践

自分の性格診断やら企業分析が済んだら実際に面接での質疑応答力の訓練に移ります。

想定される質問をリストアップして求人ごとに回答を書き出す

まずやるのは面接で想定される質問をリストアップすること。

これは一般的な内容であればネット検索でも調べることが可能ですが、「この企業はこんな変わった質問をする」みたいな傾向があるのでそこは転職エージェントを通して応募することで解消します。

転職エージェントでは過去にも同じ企業や同じポジションを扱った経験があればその際の面接でどんな質問をされたのか情報を持っているからです。

私の場合はリクルートエージェントを使いましたが、それは過去の選考情報の蓄積量が多いことも理由の一つでした。

エージェントから求人ごとに想定される質問の情報をもらい、それぞれの質問に対してどう回答するのか文章で書き起こしていきました。

自分一人で声に出して読んでみる

全ての質問に対して回答を書けたら実際に口に出して読んでみます。

文章としては違和感がなくても口に出してみると違和感があることがあるので、違和感を感じた箇所に印をつけておき、口に出しても自然なフレーズに修正していきました。

転職エージェントの担当者に模擬面接を依頼して面接官役をやってもらう

口に出しても違和感のない回答が完成したら最後は模擬面接です。

エージェントの担当者にお願いすると面接官役をやってくれますので、実際に質問をされて答えてみます。

一人で準備していた時との違いとしては、面接官役の人がこちらの回答を踏まえてさらに掘り下げてきたり違った角度から別の質問を投げてきたりする点です。

そこでまだ自分が考えきれていなかった部分を洗い出せましたし、実際に人と練習することで本番での緊張感を軽減させることができました。(模擬面接も結構緊張しました)

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面接本番での対策

面接の合格率を上げるために面接当日でもやれることがあるのでご紹介しておきます。

PCのモニタにカンペを表示させておく

私の場合は全ての面接がオンラインでしたので、パソコンのモニタに志望動機やら転職理由やらをメモした画面を表示させてました。

相手からはメモが見えないですし、カンペがある安心感と面接官の顔を直接見なくて済むので緊張もしづらかったのでおすすめです。

リングライトを使って顔を明るくする

パソコンについているカメラだとどうしても表情が暗く見えてしまうのですが、それだと面接としての印象も良くないのでリングライトを買って嫌味がない程度に顔が明るく見えるようにしました。

これは面接官の人に聞いてみないと実際私の表情が好印象だったか不明ですが、個人的にはやったほうが良く見えると感じたので良かったら試してみてください。

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まとめ

面接対策はしっかり時間をかけて行うことで面接通過率をしっかり上げることができます。

私も3社面接して2社から内定をもらいましたが、面接対策をやらなかったらおそらくどちらも受かって無かったと思いますので皆さんも時間の許す限りやってみてください。

私の転職活動については別の記事でまとめてますのでよかったらそちらも参考にしてみてください。

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