自己分析・企業研究

面接で使える原体験の見つけ方とは?私の転職活動体験からご紹介します

市場価値を高める方法

原体験をきちんと把握することは転職を成功させる上で欠かせません。

ここでは原体験の意味や重要性、見つけ方について経験をもとに解説していきます。

ご紹介するのは実際に私が自分の転職活動の際に原体験を見つけた方法で、その結果大手から内定をもらっていますので再現性はあると思います。

原体験の意味

原体験とは自分の価値観を形成するきっかけとなった幼少期の出来事のことです。

例えば実業家でお金持ちの人の過去を遡ると幼少期に実家が貧乏で苦しい生活を送っておりお金を稼ぐことに執着するようになったというようなエピソードを聞くことがありますが、「お金が大事だと思う」という価値観を形成した「過去の貧乏な暮らし」が原体験にあたります。

誰もが初めから今の性格や価値観だったわけではなく、必ず多少なりとも子供の頃の経験に影響を受けているものです。

自分の現在の価値観とその価値観を形作った昔の体験を明らかにすることは転職活動において非常に重要なことなので丁寧に自己分析を進めていきましょう。

なぜ原体験が転職活動や面接で重要なのか

原体験を明らかにすることは転職活動を成功させる上で欠かせません。

理由は二つあり一つ目は転職によるミスマッチを防ぐためです。

原体験を明らかにすることでより深く自己認識が深まるため自分にあった企業や仕事を見極められるようになります。

自分のモチベーションの源泉をしっかり把握しないまま適当に仕事や企業を選んでしまうとちょっとした失敗や苦労ですぐに挫折してしまいます。

逆に自分に合った求人を見極めることができればイキイキと充実感を持って働くことができるようになります。

これが一つ目の理由。

二つ目の理由は面接での合格率を上げるためです。

企業が面接で見極めたいのは主に「長く働いてくれそうかどうか」と「成果を出せそうかどうか」です。

その両方を測る上で企業から見られるのがその人の働く原動力が何かという点

実際に私も転職活動の面接の中で「何を原動力に働いているのか?またなぜそういう価値観になったのか?」という質問をされました。(そこから無事に内定をもらって転職できました。)

例えば給料の安い企業に応募してきた候補者の原動力が「お金持ちになる」ことにあった場合、給料の安さですぐに辞めそうなので落とされる可能性が高いです。

一方で、投資用不動産営業のような成果に応じていくらでも稼げるような会社に同じ候補者が面接を受けにきた場合なら、「うちの仕事は大変だけどこの人なら頑張ってくれそうだな」と感じて合格になる可能性が高くなります。

仕事には必ず苦しい時がありますが、どんな要素を苦しいと感じるかは人によってそれぞれですし例え苦しい状況であってもどれだけ踏ん張って続けられるかも人それぞれです。

面接での質問を通じて「その人が何を原動力に働いているのか?」がわかると、その会社のカルチャーや業務内容にフィットしているかどうかもある程度わかるのです。

そして働く原動力が幼少期の原体験に基づいて形成されたモノであるほどその人の本質的な資質であり簡単なことでは変わらない要素とみなされます

だから原体験は重要なのです。

原体験を見つける3つのステップ

ここから具体的に自分の原体験を見つける手順をご紹介していきます。

3つのステップに分けてますので順番にやってみてください。

自分が働く原動力を書き出す

最初のステップは自分の現在の価値観を知ることです。

価値観といってもいろんな切り口がありますが、ここで特に重要なのが「働くこと」についての価値観です。

仕事をしていてどんな時にムカついて、どんな時に嬉しいと感じて、どんな時に寂しいと感じるか、実際に感情が動いた時のことを思い返して書き出してみてください

ちなみに私は自分の価値観を明確にするのにストレングスファインダーを使うことでより深く客観的な視点で気づきを得ることができました。

 ⇨関連記事:ストレングスファインダーの自己分析で転職成功率を上げる方法

子供の頃に大きく感情が動いた体験を書き出す

二つ目のステップは子供の時に大きく感情が動いた体験を書き出していくことです。

それも怒った時、嬉しかった時、しんどかった時など思いつく限り書いていきましょう。

具体的には①感情を駆り立てた事象、②その時の感情、③なぜその感情が出てきたのかという3点を意識して振り返ってみてください

転職活動の軸に落とし込む

子供の頃の出来事や感情を振り返ることができたなら、最後にするのは原体験を転職活動の軸に落とし込むことです。

転職活動の軸とは希望条件と言い換えても構いません。

要は原体験があるからどんな転職希望条件を持つようになったのか、と整理するのです。

ただ、希望といっても「福利厚生が整っている」というような表面的な希望ではなくカルチャーや事業内容、業務内容といった希望のことです。

原体験に深く根ざした志望理由だからこそ説得力が増して面接での通過率も上がりますし、ミスマッチな転職先を選んでしまうリスクも減らすことができます。

私の原体験について

ここでご参考までに私が自分の転職活動の時に行った自己分析の結果、どんな原体験がどんな転職軸に繋がったかご紹介します。

私の原体験は小学生の不登校だった頃のこと。

保育園から小学校に上がった私はじっと机に座って勉強することに馴染めなくて、小学1年生から不登校になりました。

ずっと暇で毎朝テレビで時代劇を見たり教育番組を見たりして時間を潰したり昼からゲームセンターでメダルゲームをする毎日です。

勉強をしなくて良いので楽な生活ではありましたが決して楽しくはありませんでした。

色で例えるなら灰色な生活。

家族以外の誰と関わることもなく精神的にも塞ぎ込んでました。

実際、小学3年生くらいの時には死んでも良いなと思ってましたね。

死にたい!という積極的な意思ではなく生きていても意味が感じられないから別に死ぬことが怖くないかな、という感じ。

そんな中、ある日いつものようにゲームセンターでメダルゲームをして遊んでいると知らないおばあちゃんが私に話しかけてきて「代わりに景品を取ってくれないか?」というのです。

何度か失敗したものの取れず、申し訳なく思ってゲームセンターの店長さんに設定を甘くしてもらって何とか取ることができたのですが、その時におばあちゃんから物凄く感謝されたんですよね。

振り返ってみるとそれが自分にとってもすごく嬉しかったことを思い出しました。

自分のためだけに生きるよりも人と交流して人の役に立つことが自分にとって大事なことなんだ、ということが振り返ってみるとよく分かったんです。

この原体験から人の役に立つことが自分の働く原動力の一つになっており、応募する企業の事業内容は「いかに人の役に立っていると実感できるかどうか」で絞り込んでいくことになりました。

これが私の原体験と転職活動への活かし方です。

 関連記事:私の転職活動体験談〜3社と面接して2社で内定を獲得した123日間の全記録〜

自分一人で原体験を見つけられない時の対処法

なかなか自分一人だけで考えていても原体験が見つからない、という人もいると思います。

その場合には転職エージェントに相談してみると良いでしょう。

転職エージェントは単に求人を紹介してくれるだけでなく選考の対策もやってくれますので、自己分析をどのように進めれば良いかも相談に乗ってもらえます。

私はリクルートエージェントに相談して有益なアドバイスもたくさんもらえたのでまだ登録していない方は使ってみてください。

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