今回はストレングスファインダーというツールを使って、転職活動の成功率を高める方法についてご紹介します。
ストレングスファインダーを使うことで自分で気づけていなかった強みや資質を見つけることができるので転職活動において必須となる自己分析をより効率的に進めることができます。
実際に私も使ってみたのでその経験も含めて紹介していきますね。
関連記事:私の転職活動体験談〜3社と面接して2社で内定を獲得した123日間の全記録〜
ストレングスファインダーとは?
ストレングスファインダーとは、ギャラップという会社が提供するサービスで自己理解を深めるための検査のこと。
200個近い質問に答えていくことで、以下の34の特性の中から自分がどんな特徴を持った人間なのかを知ることができるのです。
達成欲 | 適応性 | 活発性 | 原点思考 |
アレンジ | 運命思考 | 指令性 | 未来志向 |
信念 | 成長促進 | コミュニケーション | 着想 |
公平性 | 共感性 | 競争性 | 収集心 |
慎重さ | 調和性 | 最上志向 | 内省 |
規律性 | 包含 | 自己確信 | 学習欲 |
目標志向 | 個別化 | 自我 | 戦略性 |
責任感 | ポジティブ | 社交性 | |
回復志向 | 親密性 | 分析思考 |
同社の研究によれば、ストレングスファインダーを利用している人には「仕事に対するエンゲージメントが高い」「役割における生産性が高い」「幸せで健康である」といった傾向があるとのこと。
私自身はストレングスファインダーを転職活動のための自己分析ツールとして利用しましたが、仕事をする上で利用すれば確かに上記のような効果が期待できると感じます。
なぜなら、自分の強みを知ることは自分の強みを活かせる仕事を知ることにつながり、自分の強みを活かせる仕事をすることは強みが活かせない仕事に比べて上手くこなせる(=生産性が高い)のに加えて、強みを発揮できている状態はそれ自体が幸福を感じることであるからです。
自分の強みをなんとなく理解している人であっても、それを言葉や文章で具体的に整理できている人はほとんどいません。
また、ストレングスファインダーは単に「こういう強みがあります」とわかるツールではなく、その強みを持った人がどんな環境・立場で働くことで強みを発揮できるのかについてもまとめられている点が大きな特徴だと思います。
書籍を購入することで誰でも検査を受けることができるので、気になる方は本を購入して受けてみましょう。
かなり昔から出ている本ですが、どの本屋さんでも必ず目立つ場所に置かれているのでかなり売れているのだと思います。
本の巻末にツールを利用するためのパスワードが書かれていますので、同じく本で指定されるURLからパスワードを入力すれば検査を受けることができます。
転職活動の成功率を上げる使い方
ここから具体的にストレングスファインダーを利用してどのように転職活動の成功率を上げるのかについて解説していきます。
自分の強みを把握して面接の通過率を高める
ストレングスファインダーを使うと、自分の強みを把握することができます。
それはつまり、面接の通過率を上げるのに役立つということです。
企業が面接で候補者を見極める際には、あなたの強みと弱みを理解しようといろんな質問を投げかけてきます。
逆に言えば、面接を受ける側は自分の強みと弱みとを明確に言語化できるくらいに自己分析を進める必要があるわけなのですが、1人で考えるだけだとこれが結構難しいです。
自己理解が進んでいない状態で面接を受けてしまうと企業から予想外の質問が来た際に慌ててしまい適切な回答ができません。
ストレングスファインダーを使えば34の強みの中から特に自分が強く持っている要素を5つにまで絞り込むことができますし、それぞれの強みの要素がどんな状況でどう活かせるのかについても解説されていますので、それらをきちんと把握することで面接でのパフォーマンス向上にきっと役立つでしょう。
自分の志向性を把握してミスマッチな転職を減らす
ストレングスファインダーを使って導き出された自分の特性は、単に面接の突破力を上げるためだけに役立つのではありません。
実際にはそれよりももっと重要なことである、転職のミスマッチのリスクを減らすことができるのです。
せっかく面接に合格したとしても、自分に合わない求人や企業に転職してしまったなら不幸になるだけです。
転職が本当の意味で成功と言えるのは面接に合格することではなく、転職先で幸せに働けることです。
つまり本当に自分に合った職場かどうかを判断する軸が必要になるわけですが、その判断軸として自分の5つの特性を理解することが役立つのです。
5つの特性を通じて、自分がどんな職場で働けば、どんな仕事をすれば充実感を感じながら働くことができるのかを知ることができますので、単に「大手だから良さそう!」とか「外資ってかっこよさそう!」みたいな表面的な要素に囚われて失敗することがなくなります。
実際に検査を受けてみた結果
私も実際にストレングスファインダーを受けてみましたのでどんな感じだったか紹介していきます。
まず書籍に書かれたURLを入力して見るとギャラップ社のサイトが出てきました。
元が海外で生まれたものなのでサイトも海外っぽく若干怪しい。笑
テスト自体は「こんな時どう感じる?」みたいな質問が200個近く出てきて、それぞれに対する回答が2つ用意されているのでテンポよく回答していくという形式。
一問あたりの回答時間に制限があるようで、私の場合は最初の1問目で迷っていたらタイムアップで回答できませんでした。。。
あの質問へもちゃんと回答できていたらもしかすると結果が変わっていたのかな?とも思いましたが、それも含めて資質なんだなと受け入れました。
全ての質問の回答にかかった時間は40分くらいだったかなと思います。
そして全ての回答が終わるとすぐに結果が出ます。
まず、私がストレングスファインダーを受けた結果出てきたのは次の5つの特性でした。
「未来志向」「戦略性」「内省」「学習欲」「最上志向」
ストレングスファインダーは強みの属性を大きく「思考力」「人間関係力」「影響力」「実行力」4つにカテゴライズしているのですが、私の強みのうちの4つが「思考力」に分類されるなど、どうやら全体の傾向として考えることに強みを持っている人のようです。
私の持っているとされる上記5つの特性それぞれがどんな資質なのか簡単にご紹介しますね。(各資質の詳細はクリフストンストレングスの公式HPから見ることができます)
まずは「未来志向」から。
これは明るい未来をイメージすることがモチベーションになるタイプ、という感じの資質です。
なので、転職活動に活かすなら「明るい未来」が想像しやすい求人に転職することが良さそうです。例えば、成長性の高い会社であるとか、将来に渡って市場価値が上がっていく職種などが良さそうです。
実際、私が自分の転職先として選んだ企業は「この会社で働くことが将来の自分にとってプラスになる!」と確信できたことが理由の一つになってます。
次に「戦略性」について。
これは物事を大局的に見たり、複雑な状況に対してもパターンや解決策を見つけ出すことに長けているという資質。
この資質を生かすのであれば、単純作業ではなく難しい課題に取り組めるような仕事が良いはずです。
すでにマニュアルが整備された仕事ではなく、まだ立ち上げたばかりで何も整っていないベンチャー企業や、大企業でも困難なチャレンジを求められるポジションであれば合いそうな気がします。
私が転職先に選んだ仕事も、「まだ立ち上がってまもないサービスの事業企画」という複雑な状況での思考を求められる仕事ですので自分の強みに合っているのではと考えてます。
次に「内省」について。
これは簡単に言えば考えることが好きな人、という資質。
なので、とにかく手を動かせ!という会社は合わないのでしょう。
基本的にどの会社もスピードを大事にしているため、考えるよりも先に動け!タイプの会社が多いと思いますが、そんな中でも思考することが求められたり思考する時間を確保できる程度の余裕がある職場が良さそうです。
私の場合、企画系の仕事はどちらかといえば考えるのも大事な仕事だったりするので、仕事選びは間違えてなかったと思います。
続いて「学習欲」について。
これは新しい知識を学んだり、新しい課題に取り組むことにワクワクする資質。内容や結果よりもプロセスに関心があるタイプのようです。
私が転職を考えた理由の一つに「新しい課題に取り組みたい」とか「新しい知見を身につけたい」というのもあったので、合っている感じがしますね。
また、比較的短期間で新たなプロジェクトに取り組んでいけるような仕事が合うらしいのでコンサルティングファームなんかも良さそうです。
最後に「最上志向」について。
これはレベルが低いものを平均に引き上げるよりも、レベルが高いものをさらに高める方に喜びを感じるタイプ、という感じらしいです。
なので自社の強みを伸ばすことに関連するポジションだと良さそうですよね。具体的にはすでに高いシェアをとっているような製品をさらに拡販するにはどうすればよいか?と考えたり更なるサービス品質向上に向けた企画をするポジションだと合いそうな気がします。
この「最上志向」という資質については、私の自己認識と違っていたのでこの結果を見た時は少し驚きました。
こういうギャップが分かるからこそストレングスファインダーは長年にわたり支持され続けているんでしょうね。
まだ私はまだこの最上志向の強みを十分に活かせているとは感じていないので、この点は今後の課題としていきたいです。
ちなみに、私は自己分析を進めるにあたってストレングスファインダーと並行してリクルートエージェントに登録して求人を調べるという作業もしていました。
なぜなら、ストレングスファインダーで調べられることは概念的なことであり、実際にその強みが活かせる機会があるかどうかは求人を見てみなければ分からないからです。
私は求人を見ていくことでストレングスファインダーで明らかになった強みを活かせる業界や職種、カルチャーがどのようなものか理解を深めることに成功しました。
※関連記事:リクルートエージェントに利用登録した感想【体験談】
ストレングスファインダーを受ける際の注意
ストレングスファインダーを試してみたい!という方は冒頭でご説明した通り書籍を購入することで検査を受けることができます。
本が1冊2,000円しないくらいで買えるので、適性検査の値段としては安い方なのではないでしょうか。
ただ、注意しなければならないこととしてパスワードは1冊につき1回しか使えない仕様となっています。
つまり、一冊につき一回しか検査を受けられないということです。
どうせなら家族や友達も一緒に受けられたら盛り上がると思いますが、その場合には人数分だけ本を買う必要があります。
中古の本屋さんで売られているものを購入してもまず使えないので注意!!(大学生の頃にブックオフで買ったことがありましたが検査を受けられず、単なる読み物として活用するにとどまりました。)
また、ないとは思いますが普通の書店で売られているものももしかすると勝手にパスワードだけ使われてしまっているかも?というリスクを感じたので、万全を期して私はオンラインで購入しました。
まとめ
ストレングスファインダーは転職活動の成功率をグッと高めてくれるツールです。
また、転職後にも自分の資質を意識した働き方をすることでより生産性が上がったり、充実感を感じられるようになるはず。
ぜひあなたも自分の資質を調べてみてくださいね!