転職活動をこれから始めるにあたって、失敗しないように事前に情報収集しておきたい。
転職活動をしているけど全然内定をもらえない。
こんなお悩みを解決します。
私は転職エージェントで数多くの転職希望者を見てきました。
その中で、転職活動が順調にいく人と全く内定をもらえない人とに二極化しているように感じています。
全く内定をもらえない人は以下の5つのどれかに当てはまるケースがあるので、自分が当てはまっていないかどうかチェックしておきましょう。
・自分の経験やスキルを過大評価している
・自分に合った転職サイトやエージェントを使っていない
・企業研究が疎か
・レジュメの書き方が下手
・自分の強みを理解していない
順番に説明していきます。
自分の経験やスキルを過大評価している
自分の経験やスキルに絶対の自信を持っており、「俺は受かって当然だ」と考えている人が案外受からなかったりします。
まず、自分が持っているスキルを他の企業が外部から人材を採用してまで欲しがっているものなのか?という点で考えられていないことが多いというのが理由の一つにあります。
言い換えれば自分のことを客観視できていないということです。
そのほかに、仮にその人の持っている経験やスキルが本当に素晴らしいものだとしても、そうした不遜な態度が企業に伝わってしまうと人物面での懸念に繋がり不合格となることがあります。
そうした人物は入社後にもパワハラなど人間関係で問題を起こす可能性があると考えられるからです。
他にも、スキルや経験が十分でも、年齢や転職回数など他の要素で評価が下がっている可能性もあります。

企業はスキルや経験だけを見て選考するわけではありません。
採用した後の在籍年数を考えれば、年配の人より若い人の方が好まれますし、転職回数にしても5回も6回も転職している人より1回しか転職したことのない人の方が定着性の面で評価されます。
こうした事実に目を背け、自分の市場価値が高いと過信している人は受からない求人にばかり応募してしまい、内定をもらうことができません。

転職サイトやエージェントが自分に合っていない
仮に企業から求められるスキルを持っていたとしても、自分の経歴にあった転職エージェントや転職サイトを使っていなければ適切な求人には出会えません。
エージェントや転職サイトにはそれぞれ特徴があり、例えば若手の転職に強いとか、英語ができる人に強いなどといった括りで強みを持っています。
英語ができる人向けのサイトに英語ができない人が登録しても良い求人には出会えません。
自分にできること(スキル)を中心に考えたとき、適切なエージェントや転職サイトを使えているのかどうか見直してみましょう。

企業研究が不十分なまま面接に進んでしまう
第二新卒クラスの若手と60代のシニア世代の方に多いのですが、とにかく手当たり次第に応募してしまう人がいます。
これでは仮に書類選考が通過したとしても、そもそも企業についてよく知らないので面接で不合格になってしまいます。
複数応募するのであれば、業界を絞って応募して、競合分析を同時に行えるようにするなど、きちんと企業理解する工夫をしましょう。

履歴書や職務経歴書でフォーマットを無視している
履歴書や職務経歴書の作り方には型があります。
転職エージェントを使っている方であれば、まずフォーマットをもらうことができますし、そうでなくともネットで簡単に見つけることができます。
そうしたフォーマットから大きく外れた書き方をする人は合格率がガクッと落ちます。
フォーマットは企業にとって必要な情報を過不足なく網羅でき、かつレイアウトも見やすく整えられています。
それを崩してオリジナリティをだせば出すほど見にくくなり、きちんと書類を見てもらえる可能性が下がっていくのです。
加えて、そうしたフォーマットを無視して書類を作る人は、企業からすると扱いづらい人材であるとの印象を受けてしまうことがあるのです。
具体的には「自己主張が強い」「(読み手のことを考えられておらず)自己中心的である」といったイメージに繋がりやすく、評価が下がります。


自分の強みを自分で理解していない
どこかの企業に応募したとして、選考官があなたについて得られる情報は履歴書と職務経歴書に書いてあることが全てです。
だからこそ気をつけたいのが、どんな内容を書くかということ。
転職エージェントを利用している人であれば、書類に書いていないこともエージェントが補足して企業に伝えてくれるものの、それでも限られた面談の中で聞けた情報以外は話せません。
何れにせよ、自分のこれまでの経験やスキルのなかでどの部分が強みなのかを客観的に把握できていなければ、全く評価されない経験ばかりを書いてしまい書類選考で不合格が続く、ということになりかねません。
例えば、SCM関連のポジションで選考する場合にはSAPの利用経験があるかどうかを選考基準の一つにしている場合も多いですが、それを知っていなければあえてSAPの利用経験などレジュメに書かない人もいるでしょう。
それはとてももったいないことなんです。
もし書類選考の通過率が悪いのであれば、今の書類に書いていない経験やスキルを中心に書き直して見ましょう。
