転職活動をしたいけど、転職エージェントに登録して個人情報流出のリスクってないの?心配。
こんな疑問や心配にお答えしていきます。
私自身、転職エージェントで10年近く働いていますが、結論から言えばリスクをゼロにすることはできませんが、ゼロに近づけることはできます。
キーワードは使うエージェントの数とプライバシーマーク。
今回は安心して転職エージェントをお使いいただくために必要なポイントをご紹介していきます。
個人情報漏洩のリスクはある
大事な個人情報。
勝手に外部に広まっていたらと思うと怖いですよね。
転職活動では自分の年収とか勤務先とか住所といった大事な情報を転職エージェントに預けることになりますから尚更です。
でも、残念ながら「応募してない企業に勝手に履歴書を送られてた!」みたいな話はちょくちょく耳にします。
悪徳業者が存在するのが同業で働くものとしてお恥ずかしい限りです。。
個人情報はどのように漏洩するのか
転職エージェントを使う場合、個人情報漏洩は主に以下の形で起こる可能性が考えられます。
・単純なミス(間違った相手への誤送信、個人情報の入ったUSBなどの紛失など)
・誰かが意図的に行うケース(外部からのハッキング、本人の同意を取らずに応募手続きを取ってしまうなど)
大きな個人情報漏洩としてはこれまでにベネッセやリクルートの事件が大きな騒ぎになりましたよね。
・2015年にリクルートキャリアが誤送信により3万7千件の個人情報を漏洩
・2014年にベネッセが個人情報の不正持ち出しでおよそ3000万件の会員データが流出
ベネッセは転職エージェントではありませんが人材系の企業として桁違いの件数が流出しました。
先ほどの分類でいえば、リクルートの方はミス、ベネッセの方は意図的なケースと言えます。
このようにリスクが全くないわけではありませんが、転職サイトも転職エージェントも使わずに転職活動を行っても求人情報を得る手段が限られてしまいますよね。
また、ハローワークを使ったからといって防げるものでもなく同じだけリスクがあります。
なので、「全く使わない」のではなく、リスクを減らしながらエージェントと付き合うのが良いのではないかと思うのです。
ではどうすればリスクを減らせるのかについて解説していきます。
個人情報漏洩リスクを下げるには?
個人情報が流出するリスクを下げるにはエージェント数とプライバシーマークがポイントになります。
先ほど説明した個人情報漏洩のケースを振り返ってみましょう。
・単純なミス(間違った相手への誤送信、個人情報の入ったUSBなどの紛失など)
・誰かが意図的に行うケース(外部からのハッキング、本人の同意を取らずに応募手続きを取ってしまうなど)
それぞれリスクを減らす方法があるのでご紹介していきます。
使うエージェントの数を絞ることでミスを回避する
まず、単純なミスについてですが、これは使うエージェントの数を絞ることでリスクを抑えることができます。
人のミスを完全にゼロにすることはできない以上、使うエージェントの数を増やせば増やすほどリスクが高まるからです。
中には10社や20社のエージェントを使っている人もいますが、ミスが心配なら信用できるエージェント2〜3社に限定するのが良いでしょう。
プライバシーマークを目印に悪徳業者を回避する
続いて、「応募するなんていってないのに勝手に履歴書を送られてた!」のような悪徳業者に当たってしまうリスクを減らすにはプライバシーマークを目印にエージェントを選ぶという方法があります。
個人情報の取り扱いに関する厳しい基準をクリアしている場合にのみ取得できるのがプライバシーマーク。
つまり、転職エージェントを選ぶ際にプライバシーマークを取得している会社を選ぶことが、個人情報漏洩リスクを下げるポイントとなるんです。
プライバシーマークを持ってるエージェント
プライバシーマークを取得している転職エージェントは以下の通り。(2020年7月現在の主要なエージェントを対象に調べており、全て網羅できているわけではありません。)
・doda(パーソルキャリア)
・パソナキャリア(パソナ)
・マイナビエージェント
・リクルートキャリア
・ジェイエイシーリクルートメント
・キャリアデザインセンター
・ワークポート
・ギークリー
・ランスタッド
ロバートウォルターズやマイケルペイジといった外資系の大手については独自のプライバシーポリシーを設けてはいるものの、プライバシーマークの取得には至っていないようです。
個人情報の取り扱いが心配な方は日系の大手エージェントを利用するのが良いと思います。
オススメの日系大手エージェントは以下の記事でご紹介していますので、参考にしてみてください。
