ハローワークにはブラック企業の求人も混じる可能性がありますので見分ける方法を解説していきます。
また、ブラック企業に入社してしまうリスクを減らす上では転職エージェントを使うのも有効です。
特に最大手のリクルートエージェントには高待遇や人気企業の求人が多く集まっているので利用価値ありです。
ハローワークにはブラック企業の求人も混じる可能性が高い
ハローワークは国が運営しているとはいえブラック企業の求人を排除することはできません。
そもそもハローワークが扱っている求人の多くが小規模な企業なので給料が低かったり休日が少ないケースが多く、ブラック企業の割合が高くなります。
※関連記事:ハローワークに転職相談するってどうなの?メリットとデメリットを解説
ハローワーク経由で転職活動をする場合にはいかに精度高くブラック企業を見極められるかが重要です。

ブラック企業の見分け方
ハローワーク経由で求人を探す際にブラック企業を見分ける方法をいくつか紹介していきます。
ずっと同じ求人を募集している
ずっと同じ求人が出ている場合には要注意。
採用してもすぐに退職したりそもそも激務や薄給などが理由で応募者が集まらず採用できていない可能性が高いです。

しかし募集枠が複数名の場合や応募要件が厳しい場合にはブラックとは限りません。
複数名採用しようとしている企業の中には業績が好調で人員不足になっているケースも考えられるため、もしそうならブラックどころか優良企業の可能性も高くなります。
逆に業績が悪いのに複数名採用しようとしている場合には退職者が多い可能性が高く、ブラック企業である可能性が高くなります。
また、本当に良い人材のみを採用しようとしている企業では応募要件をかなり厳しく設定しているケースもあるためその場合には応募する人がいても採用には至らないため募集し続けることになります。
この場合もブラック企業ではありません。
一般的な水準よりも給料や休日が少ない
給料が低かったり年間休日が少なすぎると感じる求人は避けましょう。
「スタートは安いけど徐々に上げていくから。」などと言われたとしても、その後他の会社よりも稼げるようになる可能性は殆どありません。

給与水準は企業ごとに傾向があるので、例えば平均年収が1000万円の企業で一番ダメな社員の方が、平均年収300万円の企業で一番優秀な社員よりも年収は高いです。
これは社員の優秀さよりも企業による差が給料に反映されるということであり、初めから求人票の給料が安い企業は選ばない方が無難です。
休日についても同様で、年間休日が100日しかない企業で有給がフルに取れる可能性はほぼないでしょう。
基本的には募集時点の条件が悪い企業は避けるのが賢いやり方です。
事業や製品に強みがない
どこにでもある事業を展開しているのにその企業独自の強みがどこにあるか分からないような企業はブラック企業である可能性も高いです。
強みがない中で業績を上げるために社員に無理を強いる経営者もいるので、製品力が高いとかビジネスモデルに優位性があるなど客観的に見て市場で勝てる要素を持っているかどうかは大事なポイントです。

ホワイト企業の求人と出会うコツ
儲かっている企業を選ぶ
どうしてもハローワークで探すことに拘るのなら業績が好調な企業を選ぶようにしましょう。
企業は業績が悪くなると人件費を抑えるために賞与カットや給与ダウン、リストラなどを行うようになりますし違法行為も時として行います。

現時点で利益が出ていることはもちろんのこと、将来的にもビジネスが伸びていきそうかどうかも重要なポイントとなりますのでしっかり企業研究を行いましょう。
ちなみにハローワークにブラック企業が混じる可能性が高い理由の一つが企業にとってハローワークの利用料が無料であるという点です。
本来人材採用をするには広告費をかけたりエージェントにお金を払ったりとコストが掛かるのが普通ですが、ハローワークは無料で使えるので業績の悪い企業も使えてしまうわけですね。
そうした背景から人材にお金をかける余裕や意欲のないブラック企業も混じることがあるのです。
オーナー会社は選ばない
オーナー会社は避けたほうが無難です。
というのも、オーナー企業には超ホワイトな企業と超ブラックな企業とが混在しているからです。
従業員の幸福を第一に考えてくれるような超ホワイトな企業がある一方で、従業員のことを単なる道具として扱うような企業もあります。

といってもハローワーク経由で募集している企業の多くがオーナー会社なのでそれを全て避けろというのは無理な話かもしれません。
その場合にはホームページや採用サイトを見て、従業員の幸福をどれくらい考えてくれている経営者なのか判断するようにしましょう。
「社員はプロフェッショナルであれ」みたいな風に書いている企業は割と危ないですが、企業理念レベルで「従業員はお客様以上に優先します」とでも書いてある企業であればブラック企業であるリスクはまだ低いでしょう。
事前に多くの情報を入手できる企業を選ぶ
入社を決めてしまう前にどれだけその企業について知ることができるのかは重要なポイントです。
「入ってみたら全然休みを取れない環境だった」とか「毎月100時間残業しているのに残業代をもらえない」みたいな情報は事前にわかっていれば転職しない人がほとんどでしょう。

「ちゃんと休みを取れる会社なのか」「求人票に書かれている残業時間は本当か」など、入社を意思決定する前に知っておきたい情報はたくさんあると思いますが、それらの情報が口コミサイトやハローワークの担当者から得られないようならやめておいた方が無難です。
といってもハローワークの担当者が求人票に書かれている情報以外を把握していることは殆どないので実際には口コミサイトなどネットの情報を頼ることになると思います。
転職エージェントを使って求人を探す
良い求人と出会う上で有効なのが転職エージェントに登録することです。
転職エージェントは民間企業が運営するハローワークみたいなものですが、人気企業や優良企業の求人が多いのが特徴です。

民間による運営だからこそ求職者に人気のある求人を揃えなければビジネスが成り立たないので、入り込むのが難しい人気企業へも積極的に営業活動を行い求人をもらってきます。
また、実は転職エージェントを通すメリットとして求人紹介時に企業の内部情報をたくさん得られるのも魅力だったりします。
※関連記事:転職エージェントとハローワークの違いは?どっちを使うべき?
エージェントは面接に同席したりその企業で働いている人の転職相談に乗ったりしているので必然的に内部情報が数多く集まってくるんですね。
なのでハローワーク経由では得られないような貴重な情報も無料で教えてもらうことができるので、事前に聞いておくことで入社後にギャップを感じるリスクは低く抑えることができます。
中でもリクルートエージェントは業界最大手であり非常に多くの優良求人を扱っているのでオススメです。
民間企業ですがお金は紹介企業から取るビジネスモデルであり、求職者は登録も利用も完全無料なのでまずは登録からしてみてください。
登録後に面談が設定されるのでそこで希望条件を伝えれば求人を紹介してもらえます。
※関連記事:ハローワークに初めて登録する前に知っておくべきこと