ウォンテッドリーって聞いたことあるけどどんなメリットやデメリットがあるの?
転職エージェントや他のサービスとどう違うの?
転職活動している人がよく使っているサービスの一つがwantedly(ウォンテッドリー)です。
私が実際にウォンテッドリーの方に直接インタビューして聞いた話と、実際に個人ユーザーとして使ってみた経験を元に、利用するメリットやデメリットをご紹介しますね。
Wantedly(ウォンテッドリー)とはどんなサービスか?
ウォンテッドリーとは転職活動に使えるサービスで、会員登録すれば誰でも無料で利用することができます。
利用者数は右肩上がりで増え続けている
利用者数は個人ユーザー、企業ユーザー共に右肩上がりで増え続けており。
2020年現在で225万人の個人ユーザーがいるとのこと(データ引用元:wantedlyの公式ホームページ)。

225万人って結構な数です。
企業も3.4万社が利用しており、個人・法人ともにかなり普及が進んでいるサービスと言えそうですね。
私も個人ユーザー側としては利用しています。
サービスの特徴(転職エージェントや転職サイトとの違い)
ウォンテッドリーのサービスの特徴は以下の2点。
・ミッションや価値観への共感でマッチング
・選考ではなく「まずは話を聞きに行く」
まず、給料や福利厚生みたいな条件でマッチングするのではなくミッションや価値観への共感によってマッチングするという点。
転職エージェントや転職サイトを利用する時って、必ず「希望年収はいくらですか?」と聞かれると思いますし、企業もそこを選考要素として考えています。
しかし、ウォンテッドリーはそうした条件でのマッチングに頼らず、もっと心理的な面での企業と個人とのマッチングを目指している点に特徴があります。
働きがいを感じれるかどうかって、条件面だけじゃなく理念やミッションへの共感も重要です。
また、転職エージェントや転職サイトと違う点の2つ目ですが、いきなり選考から入るのではなくとりあえず話を聞きに行くところから始められるという特徴があります。
普通は応募すると書類選考が始まり、それに通ったら次は面接です。
どちらも企業からすれば選考するための行動です。
しかし、ウォンテッドリーでは選考ではなく話を聞きに行くだけ、ということができるんですね。
私は実際にウォンテッドリー本社に話を聞きに(遊びに?)行かせてもらいましたがオフィスがめっちゃオシャレでシリコンバレーにいるみたいでした。
Wantedly(ウォンテッドリー)を使うメリット
ベンチャー企業への転職に便利
ウォンテッドリーはものすごい数のベンチャー企業が利用しています。
ベンチャー企業に特化しているエージェントでもウォンテッドリーに比べるとはるかに劣ります。
企業側ユーザー数は4万社以上あり、そのほとんどがベンチャー!社員数が1桁台の企業も多くある。
その点から、ベンチャーへの転職を考えている人にはオススメです。
特に、創業からまもないフェーズのベンチャー企業も多いので、将来のGoogleになるかもしれない企業に立ち上げ期から参画するチャンス!
規模が小さい企業ほど一人当たりに与えられる裁量や責任も大きくなりますので、やりがいを重視する人には魅力的な環境なのではないでしょうか。
ベンチャーへの転職に興味がある方はこちらの記事も参考にしてみてください。

転職後のミスマッチが少ない
「転職したけどやっぱりミスマッチだった!」
絶対に避けたい事態ですよね?
でも、現実には結構な割合で人と企業のミスマッチが起こってるんです。
それがなぜかというと入社前にその企業について情報がほとんどない状況で転職するからなんですね。
求人票には簡単な説明しかないし、面接では向こうからの質問ばかり。
その企業について知れるチャンスって全然なくないですか?
その点、ウォンテッドリーは共感による採用を大事にしているサービスなので、事前に選考とは関係なく企業と話す機会を持つことを推奨しています。
ざっくばらんに企業と話せることで、その会社が大事にしてることとか、どんな環境で働いているのかなど、求人票では見えてこないけど重要なことを知ることができるんです。
入社前にたくさんコミュニケーションを取れるので、ミスマッチが起こりにくいんですね。
入社後すぐに退職すると次の転職活動にも影響が出てきます。
早く転職してしまう影響について知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

プレミアム会員(有料会員)になればオファーも増える
ウォンテッドリーは月額3000円程度でプレミアム会員になれるのですが、プレミアム会員になると企業からもらえるオファーが増えます。
私の場合、無料会員だった頃は半年で2〜3件しかスカウトをもらえていなかったのですが、有料会員になってからは1週間で4社からスカウトをもらうことができました。
最初の1週間だけ無料でプレミアム会員になれるというお試し期間があったので、私の場合はその1週間だけの利用でしたが、もしそのまま使っていたら1ヶ月で10件〜20件くらいのスカウトをもらえていた可能性があります。
Wantedly(ウォンテッドリー)を使うデメリット
大手企業や外資系企業の求人が少ない
ウォンテッドリー側としては特にベンチャーに特化させるつもりはないようですが、今のところベンチャー企業がユーザーの中心になっています。
今後どうなるかは分かりませんが、大手企業や外資系企業への転職を考えている人には今のところマッチしないサービスと言えます。
大企業への転職を考えている方は普通に転職エージェントに登録するのがオススメです。
リクルートによると、転職活動をする人は平均4社の転職エージェントに登録しているらしいです。
下の記事でオススメの4社をご紹介していますので、もしまだ登録していないエージェントがあればこれを機に利用を検討してみてください。

また、外資系企業への転職をを考えるのであれば、転職エージェントに加えてLinkedin(リンクトイン)というSNSも合わせて使いたいところです。
Linkedinをご存知ない方はこちらの記事で使うメリットを詳しく解説していますのでご覧ください。

今すぐの転職に向かないケースも
ウォンテッドリーはいますぐ転職したいという人には向いていない要素があります。
まず、ウォンテッドリーは「企業が人材採用できること」にコミットしているわけではなく、「その企業のファンを増やす」ということに焦点を当ててるんですね。
とりあえず話を聞きに行ってみる、ということができるように、企業も今すぐに人が欲しいというよりは中長期的にうちに興味持ってくれて応募してくれる人を増やしたい、くらいで使っているケースもあります。
なので企業にとっては優秀な人材を中長期的に探していきたい時に使うサービスという位置づけになっています。
オファー年収が安い場合が多い
あまり年収へのこだわりがある人にはお勧めできません。
というのも、企業側ユーザーの多くがお金に余裕のないベンチャー企業がユーザーの大半であり、仮に応募して内定をもらえるとしても年収が下がるリスクは高いからです。
本来、転職サイトに求人を載せたり転職エージェント経由で人材を採用すると高いお金がかかりますが、ウォンテッドリーは安く利用できるためお金のない企業でも利用しやすいんです。
個人ユーザーは無料ですが企業は月額の固定料金を支払って利用しています
ファンドから大型の資金調達をしてお金に余裕のあるベンチャーなら年収は高いですが、そうした企業はウォンテッドリーより転職エージェントを利用する傾向が強いです。
ベンチャー企業の創業期から関われるため、将来的にIPOを実現できた場合にはストックオプションでまとまったお金が入ってくることもあり得ますが、基本的には年収800万円〜1000万クラスのオファーをもらえることはないと考えておいた方が良いと思います。
まとめ:ベンチャーに興味があるならとりあえず使おう
ウォンテッドリーはベンチャーに興味がある人には間違いなくオススメのサービスです。
今後大手や外資系企業の利用が増えてくれば、転職を考える人全員にとって欠かせない存在となる日も近いかもしれませんね。
そのほか、転職活動に使えるSNSはこちらの記事で紹介していますので参考にしてみてください。
