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学歴ロンダリングが転職で有利にならない理由

良い大学を出れなかった人が有名な大学院に進学して最終学歴をより優秀な大学名に上書きする行為を学歴ロンダリングと言うことがあります。

しかし、これは時間もお金も関わる割に転職市場の面からみるとあまり見込んだ効果が得られないことも多いので注意が必要です。

学歴ロンダリングの意味

学歴ロンダリングとは、偏差値の低い大学を卒業した人などがよりレベルの高い大学や大学院に再び入ることで最終学歴を上書きすることです。

例えば日本の最難関と言われる東京大学も、大学としての難易度は最高峰ですが大学院として入学する難易度はかなり下がります。

そうした知名度と難易度のギャップを狙って進学することで、人から羨ましがられるような肩書きを得ることができるというわけです。

過去の学歴を消し去ることはできませんが、最終学歴に有名な大学名を書けるようになることでその後の転職やら対外的な活動を有利にする目的で行われることが多いです。

転職にメリットがない理由

転職エージェントの経験から言えば、学歴ロンダリングによって最終学歴を上書きすることは転職活動であまり意味がありません。

その理由を解説していきます。

企業は学歴で地頭の良さを見ている

就職活動の時など、有名な大学に在籍している学生の方が就活に有利だということがよく言われます。

では企業はなぜ人材の学歴をチェックし、そこで何を判断しているのでしょうか。

それは地頭力を測るためです。

地頭力とは知識が豊富というような努力の証ではなく、1だけ聞いたら10のことがわかってしまうような頭の良さを指します。

地頭力が高い人は、仕事へのキャッチアップも早く、成長の伸び代が大きいと考えられており、企業はそうした人材を採用するために学歴を見てフィルターにかけているというわけです。

地頭の良さは高校や大学で評価される

企業が地頭力をチェックするにあたり見るのは高校と大学のレベルです。

もっと言えば、同じ大学でも浪人しているのか否かもチェックの対象となります。

良い大学は浪人してでも長年努力すれば入ることができると考えられており、仮に何年も浪人して良い大学に入学したとしても、それは努力した証であって地頭が良いというのとは違います。

地頭が良い人は勉強の効率性や勉強したことの吸収力が高く、浪人せずに良い高校や大学に合格していきます。

そうした人材を企業は採用したいわけなので、企業から見ると「苦労して良い大学に入った」という人は優先順位が下がってしまいます。

なので学歴ロンダリングにはあまり意味がないわけです。

元々無名の大学に入った過去がある以上、その事実は履歴書に書かなくてはなりませんし、その後に努力して有名な大学に入ったとしてもそれは企業が評価しないことがほとんどです。

むしろ、学歴ロンダリングのために受験勉強に膨大な時間を使い、学歴ロンダリングのために多額の学費を払った人材、というと印象が悪くなるケースすらあります。

企業は年齢を重ねた人材ほど即戦力性を重視しますので、学歴ロンダリングに時間を割いた人材よりも同じ時間仕事の経験を積んでスキルを積み重ねた人材の方を評価します。

評価される大学院に入るには一流の学歴と職歴が必要

ハーバード大学やらコロンビア大学といった超一流の大学でMBAでも取得すれば企業からの評価は高くなるかもしれません。

しかし、そうした超一流の大学でMBAを取るにはそもそも超一流の大学や超一流の大企業に勤務している必要があるのです。

言い換えれば、学歴ロンダリングしたい有名大学に入るには、そもそも学歴ロンダリングが不要な経歴が必要というわけです。

学歴に自信がない人はどうすれば良いのか

学歴ロンダリングについて調べている方の多くは、学歴ロンダリングをすることでより良いキャリアを築いていきたいと考えているのではないかと思います。

もしそうであれば、学歴ロンダリングよりもしっかりと仕事のスキルを磨く方が遥かにオススメです。

今の仕事ではスキルが身につかないと思うのなら他の職種への転職をしてみても良いでしょう。

転職エージェントに登録しておけば完全無料でキャリアアップにつながる求人を紹介してもらうことができるのでオススメです。

ちなみに私が自分の転職の時に使ったのはリクルートエージェント。

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