高卒だとキャリアアップって難しいの?
大学は出てるけど無名で偏差値の低い大学じゃ転職に不利なの?
キャリアアップしていきたいけど学歴に自信がなくて前に踏み出せない、なんてことありませんか?
私は転職エージェントに勤務していますが、その経験から言えば、学歴に自信がない方がキャリアアップするためにはまず大きく3つの方法があります。
転職する、スキルアップする、学歴を後から手に入れるの3つです。
それぞれについて詳しく解説していきますね。

キャリアアップとは何か?(意味や定義)

まず、キャリアアップという言葉の意味はとても曖昧なので、目指す姿をもっと具体的に持つことから始めましょう。
マイナビによるとキャリアアップの定義について以下のように説明しています。
「キャリアアップ」とは、特定の分野について今よりもさらに専門的な知識を身に付け、能力を向上させて、経歴を高めるということ
引用元:マイナビホームページ
実はキャリアアップという言葉は人によって意味する内容が大きく異なるので、「キャリアアップしたいです」だけでは希望が具体的になっているとは言えません。
私は転職エージェントで数多くの転職希望者と面談をしてきましたが、キャリアアップを希望する人はたくさんいます。
しかし、キャリアアップの意味を聞いてみると、人によって意味は全然違うんですね。
そうしたいろんな人のキャリアアップの意味を分類すると、大体以下のような意味に分かれています。
あなたにとってキャリアアップが何を意味するのか、まずは以下の表をもとに考えてみてください。
・職位を上げる(管理職に上がりたい。課長から部長になりたい)
・年収を上げる(将来1000万円稼げるようになりたい)
・仕事の幅を横に広げる(いまは営業だけど、マーケティングをやってみたい)
・仕事の幅を縦に広げる(今の仕事の専門性を深めたい)
・有名企業で働く(上場企業で働きたい!)
当てはまるものはありましたか?
キャリアアップのイメージが具体的に持てていなければ、努力しても効率が悪くなってしまいます。
キャリアアップという言葉は漠然としているので使わないようにして、できれば「年収を5年以内に200万円上げたい!」のように具体的な目標にした方が良いです。
まずはあなたにとってのキャリアアップがどんな意味なのかを明確にすることから始めましょう!
キャリアアップするメリット

人によってキャリアアップの意味が違うとは言え、おおよそキャリアアップすることは以下のようなメリットがあります。
・収入が増える
・やりたい仕事が出来るようになる
・自分を取り巻く環境が大きく変わる
一つずつ順番に説明します。
年収が上がる(生活水準が上がる)
まず、キャリアップすると多くの場合収入が増えます。
なぜなら専門性の高さと収入とは比例しているからです。
キャリアアップして年収が増えれば生活の自由度が高まります。
・欲しい時に欲しいものが買える
・毎年海外旅行に行ける
・広くて綺麗な家にすめる
・話題の高級レストランに気軽に行ける
こんな生活になったら人生が今より豊かになる気がしますよね。
やりたい仕事ができる(自己実現できる)
マズローという人が、人間の欲求を研究する中で最も実現が難しい(他の欲求全てを満たした上でしか実現できない)としたのが自己実現欲求です。
これは簡単に言えば自分が持つスキルを最大限使って働きたいとか、そのことを通じて、きちんと社会や会社などに貢献していきたいといった欲求なのです。
キャリアアップとはまさにこの自己実現を果たすための手段となるものなんです。
自分を取り巻く環境が大きく変わる(さらに成長できる)
キャリアアップするということは、給料が上がるにせよ専門性を身につけて転職するにせよ、自分を取り巻く環境が大きく変わるということを意味します。
そして、自分の環境を変えることはさらなる自己成長を促します。
世界トップのコンサルティングファームで働いていた大前研一さんによると、人が成長するためには3つの要素を変える必要があると言います。
その3つとは以下の3つです。
・時間配分(何にどれだけ時間を使うのか)
・付き合う人(どんな人と交流を持つのか)
・住む場所(どんな環境に身を置くのか)
ちなみに、一番無駄なのが「決意を新たにすること」らしいので、自分を変えたい人は上記の3つを変えることを意識してキャリアアップしていくのが良いと思いますよ。
学歴が無いとキャリアアップは難しいのか?

中卒、高卒、偏差値の低い大学を出ているなど、自分の学歴にコンプレックスを抱えている人は少なくありません。
実際、まだまだ多くの企業が学歴を選考材料のひとつとしていることは事実です。
つまり、現状において学歴はキャリアアップする上で障害になることが多いんですね。
しかし、そうしたハンデを乗り越える方法はあります。
学歴のハンデを乗り越える3つの方法
学歴のハンデを乗り越えるには以下のように大きく3つの方法があります。
・転職して学歴が関係ない領域に移る
・市場価値の高いスキルを身につける
・今から学歴を身につける
それぞれ詳しく解説していきます。
転職がキャリアアップの最短ルート

今回、キャリアアップする方法は3つあると述べましたが、実は一番早くキャリアップを実現できる方法はすぐに転職することです。
まず、今の職場で頑張ればいつか評価してもらえて年収を上げられる!という考えは危険です。
実は年収は個人の頑張りや実績とは関係なく決まってしまうからです。
もちろん、今の会社で続けることで年収が全く上がらないわけではないでしょう。
ただ、年収は儲かっている会社で働くほど高くなるという性質があるんです。
なので、今の会社であまり利益が出ていなかったり利益率が低い業界にいるのであれば転職することで一気に年収を上げられる可能性があります。
年収を上げたいにせよ、仕事内容を変えたいにせよ、人がキャリアアップとして捉えていることのほとんどは転職すればたちまち解消できてしまうことが多いです。
学歴がネックになって紹介される求人が少なくなる可能性はありますが、それも登録してみないことには分かりません。
求人を沢山持っている大手エージェントに登録することで、学歴関係なく応募できる求人に出会えるチャンスを増やすことができます。
以下の記事でおすすめの大手エージェントを紹介しているので参考にしてみてください。

スキルアップから始める

今すぐの転職で良い内定がもらえなかった場合に有効なのがスキルアップすることです。
スキルアップすることで市場価値の高い人材になることができ、市場価値の高い人材になることで選ばれる側から選ぶ側に移ることができるんです。
選ぶ側になると給与や仕事内容など、自分の希望が通るのでキャリアアップにつながるんですね。
具体的にどんなスキルを身につけることが市場価値を高めるのかについてはこれから解説しますが、自分の現在の市場価値を知りたい方はミイダスというアプリでも簡単に診断できるので試してみてください。

オススメのスキルアップ方法

転職してスキルアップする
ゴールとするキャリアアップの難易度が高い場合、その実現の為に一度転職してスキルを高めるというのはアリです。
例えば、日頃転職の支援をする中でも、「将来起業したいのでその勉強のためにベンチャー企業で働きたい!」という方は珍しくありません。
いきなり起業するには資金面やノウハウが不足しているので、まずはベンチャー企業で経営のイロハを学ぶことを優先するんですね。
「辞める前提で転職するのは迷惑じゃないか?」と思われる方もいるかもしれませんが、夢を応援してくれる経営者は意外と多いものです。
あのリクルートも自社で定年まで働くより若いうちに外へ飛び出すことを推奨しており、勤続5年のタイミングで辞めると退職金が割増でもらえるといった制度があるほどです。
将来目指すキャリアのためにまずどんな転職をすべきなのかは人によって異なりますが、大きく今のキャリアから方向転換したい!という人であれば業界か職種を変えるのが一番有効です。
・業界を変える
・職種を変える
年収を上げることを第一優先にしたい方は以下の記事で転職で年収が上がる法則をご紹介していますので参考にしてみてください。

転職せずにスキルアップする
続いては今の仕事を続けながらスキルアップする方法です。
今の仕事の延長で専門性を高めるのも良いのですが、市場価値を高める上では英語とプログラミングスキルを身につけることが有効です。
・英語力を身につける
・プログラミング力を身につける
どちらも時間をかければお金をかけずに独学でも勉強をすることができますし、短期間でスキルアップしたいのであればお金をかければ数ヶ月である程度身につけることができます。
英語を学ぶメリットについては以下の記事で詳しく解説しています。

また、プログラミングは特にオススメです。
その理由は以下の通り。
・文系職は比較的学歴が重視されるがエンジニア系はスキルで勝負できる
・需要が多く今後の伸びも期待できる
・プログラミングスクールが数多くあり学びやすい
マーケティングや経営企画といった文系の職種はある程度学歴を見られることが多く、学歴がない方にとってチャレンジするハードルが高いです。
なので、キャリアチェンジやスキルアップの方向性としてはエンジニア系の方がオススメです。
エンジニアと言っても様々あり、機械設計や製造技術、組み込みエンジニア、ネットワークエンジニア、セキュリティエンジニアなどなど。
ただ、学歴がない中で目指すのならRubyやPythonなど、プログラミング言語を学ぶことをお勧めします。
なぜなら、

スキルアップに最適な転職サービスを利用する

経験や学歴に自信のない方でもオススメな転職サービスはリクナビネクストです。
求人数が国内の転職サイトの中でも圧倒的に多く、キャリアアップにつながる求人が見つかる可能性もそれだけ高いと言えます。
リクナビネクストはリクルートが運営している転職サイト
なんと転職をした人の約8割もがリクナビネクストに登録しているという凄まじい実績を持っています(リクルート調べ)。
なので、その条件に当てはまる方であればたくさんの求人を見つけることができるでしょう。
業界や職種も幅広く扱っているので自分に合った求人もきっと見つかるはずです。
下のボタンから経験の浅い人でも転職に成功している事例を見れたり登録もできるのでチェックしてみてください。
今から学歴を身につける

スキルアップに比べるとお金がかかるためあまりお勧めしませんが、もしお金や時間を確保できるなら、今からでも学歴を身につけることを考えてもいいと思います。
学歴で落とす企業はまだまだ存在することから、後からでも取れるのならとっておいた方が良いです。
例えば、中卒の方であれば高卒の資格を取り、高卒の方は大卒の資格を取り、無名の大学を出ている方は有名大学の修士を取るといったことです。
日本で最も入るのが難しい東京大学でさえ、大学院の入試であれば格段に合格しやすいため、もし受かることができれば「東京大学大学院卒」の肩書を手に入れることができます。
結論:学歴に自信がなくても行動に移せれる人はキャリアアップ出来る
学歴が弱いことは確かに転職市場でハンデとなり得ます。
しかし、そのハンデを乗り越える方法があることもまた事実です。
転職するのか、中長期的にスキルアップしていくのか、学歴を身につけるのか、手段は様々ですが、行動に移さなければ何も変わらないという点では同じです。
是非これを機に何か行動に移してみましょう!
もしあなたが将来的に海外で働くことに興味があるのなら以下の記事も参考にしてみてください。
