転職活動

中小企業診断士は転職で有利なの?【コンサル業界でなら一定の評価】

外資系企業のオフィス
この記事はこんな人向け

中小企業診断士に興味があるけど、転職活動に有利になるの?

こんな疑問にお答えしていきます。

難関資格として有名な中小企業診断士。

ですが、転職エージェントの立場から言えばあまり転職活動を有利にする効果はありません。

あくまでスキルアップの一環として取得されることをお勧めします。

これから詳しく説明していきます。

中小企業診断士資格って何?

中小企業診断士とは、中小企業の経営課題を明らかにしたり助言をするスキルを持っていることをもつ人に与えられる国家資格です。

資格取得を支援しているTACによると人気資格ランキングで5位に位置付けられているほどの人気資格です。

転職支援をしていると、キャリアに行き詰まりを感じた方が資格の取得を検討される傾向にあり、MBAとどちらを取るかでよく悩まれます

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資格取得までに必要とされる勉強時間はおよそ800〜1000時間、合格率10%程度の難関資格です。

試験は筆記や口頭に加えて実務の試験もあります。

一般社団法人 中小企業診断協会のデータによると、平成28年以降の受験者数はおよそ1万6000名ほどで推移しています。

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同じくらい取得が難しい資格は?

資格取得までに必要な勉強時間が800〜1000時間と述べましたが、これは社会保険労務士を取るのと同じくらいの大変さと言えます。

また、TOEICで言えば現在のスコアが550点の人が950点を取るのに必要とされる勉強時間がおよそ1075時間とされているので同等と言えるでしょう。

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あとは、日商簿記1級の取得にかかる時間はおよそ800〜2000時間とされているので、要領がいい人は簿記1級が取れる程度の時間が必要となります。

転職での効果はそこまで期待できない

結論から言ってしまえば、中小企業診断士の資格を持っていてもそこまで転職で有利にはなりません

中小の経営コンサル会社のコンサル職としての転職であれば多少有利に働く可能性はありますが、資格よりも特定領域のスキルや経験を持っている人材の方がはるかに評価される傾向があります。

例えば、生産技術のスキル+中小企業診断士、ウェブマーケのスキル+中小企業診断士、といった、職務スキルプラスαとして資格取得を目指すスタンスであればOKですが、十分な職務経験のない方が資格を武器にするのは難しいです。

基本的に資格は転職市場で評価が低いです。

あくまでも経営全般の知識を身につけることを目的として勉強をし、そのゴールとして資格を取るくらいのモチベーションでないと、「せっかく1000時間もかけて資格を取ったのに全然転職活動がうまくいかない!」となってしまうかもしれません。

中小企業診断士の資格が評価されない理由とは?

コンサルは全般的な知識よりも特定の専門性が求められる

経営コンサルと言っても、基本的には経営全般ではなく税務や法務、製造、開発、営業、マーケティングといった各要素のどれかに特化してコンサルのプロジェクトを請け負うことがほとんどです。

なので、経営全般を網羅する中小企業診断士の資格はあまり意味がありません

独占資格ではないから

弁護士や医師は、その資格を持っていなければ裁判での弁護や手術での執刀は行うことができません。

こうした、特定の業務を特定の資格を持ったものにしか与えないことを業務独占資格と言います。

企業からすると、経営上「どうしても会計士資格を持った人材が必要」「どうしても弁護士資格を持った人材が必要」という状況になることはあっても、「どうしても中小企業診断士資格を持った人が必要」とはなりません。

それが転職市場での評価につながらない理由の一つです。

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一般企業からすると扱いずらい印象になることも

経営コンサルを希望している人ばかりではなく、経営企画や事業企画系のポジションへのキャリアチェンジを希望して中小企業診断士を取ろうと考える方も一定数いらっしゃいます。

しかし、多くの日系企業ではジョブローテーションで他の部署に異動する可能性があります。

そうした企業からは「仮に採用したとしても、異動を伝えた途端退職してしまうのでは?」といった心配につながることがあるのです。

なぜなら、資格取得に要する時間が長い分、人はその資格を活かすことにこだわってしまうものだということは企業もよく知っているからです。

このような事情から資格があることで企業からすると扱いづらい印象を持たれる可能性があるのです。

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コンサルを目指すなら資格の勉強よりスキルを高めよう

転職マーケットが活況で誰でもチャンスが豊富

昨今の転職マーケットではアクセンチュア、デロイト、PWC、KPMG、EYといった大手のコンサル会社が軒並み採用数を増やしており、かつてないほどコンサルタントへのキャリアチェンジがしやすい時代になっています。

実務経験の少ない若手でもポテンシャル採用が盛んですし、特定の業界や職種で経験豊富な方もその知見を生かしたプロジェクトが取れていれば積極的に採用しています。

もしあなたがコンサルへのキャリアチェンジのために中小企業診断士の資格を取ろうとしているのであれば、資格取得に時間を割くよりも、自分の仕事の専門性を高めた方が近道です。

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まとめ:転職には効果薄いが独立したいならアリ

コンサル業界に行きたい人は今の転職市場なら普通にいけます。

逆に普通に受けて受からない人が中小企業診断士の資格を取っても、それで合格にはなりません。

資格取得に必要な勉強時間の目安を考えると、転職活動で内定をもらうために資格取得を目指すのは非効率と言わざるを得ないのが現状です。

中小企業診断士の資格を取るために1000時間費やす覚悟があるのなら、英語やウェブマーケティングのスキルを高めた方が転職市場での価値は高められます。

あるいはどうしても資格にこだわりたいのならば、もっと時間をかけて税理士資格や会計士資格の取得を目指した方がはるかにメリットが大きいです。

また、経営系の資格が欲しいという方であればMBAを取った方が、人脈形成という点ではメリットが大きく、MBAで培った人脈を通じて転職するケースは珍しくありません。

以上、転職という点では中小企業診断士はあまり価値がありませんが、もし経営コンサルとしての独立を目指している方であれば、知識の習得という意味で勉強してみてもいいと思います

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