・転職エージェントに登録したのに全然求人を紹介してくれない!
・求人はたくさん紹介されるけど希望と全然違う!
こんな疑問・悩みを解決していきます。
私は転職エージェントに勤務していますが、その経験から言えば、転職エージェントから望むように求人を紹介されない理由は大体以下の5つに集約されます。
・使っているエージェントが合っていない
・求人が少ない時期に転職活動をしている
・応募要件を満たしていない
・エージェントに自分のスキルが正しく伝わっていない
・エージェントに不信感を持たれている
使っている転職エージェントが合っていない
転職エージェントは自分の経歴や希望によって使い分ける必要があります。
例えば、コンサル業界に転職したいのにコンサル業界のクライアントを持っていないエージェントに登録しても希望する求人は紹介してもらえません。
あるいは、シニア層への支援に特化しているエージェントに20代の方が登録しても同じく案件はないでしょう。
今使っているエージェントが本当に自分にマッチしているのかどうかを改めてチェックしてみると良いです。
チェックする方法ですが、基本的にはエージェントのホームページで大きく打ち出していたり、広告で訴求している内容と自分があっていればOKです。
若さを売りにして未経験の業界にチャレンジしたいなら、「第二新卒なら〜〜」みたいな打ち出し方をしているエージェントに登録すればOKです。
もし自分に合ったエージェントが分からないようなら、とりあえず超大手クラスのエージェントに登録しておけば、幅広く案件を扱っているので自分に合った求人が見つかると思います。
以下の記事でオススメの大手エージェントを紹介しています。

求人が少ない時期に転職活動をしている
いくら適切なエージェントを使っていても、求人が転職市場にない限りは紹介できません。
リーマンショック以降、求人は右肩上がりで増加し続けていますが、短期的には時期によっても変動します。
例えば、日系企業では4月から新たな期が始まるところが多く、新年度を迎えるための組織体制が前年の11月ごろから決まりだします。
なので11月以降徐々に4月からの新体制に向けた人材採用が活発になる傾向があるので、求人が増えます。
逆に言えば、それ以外の時期ではやや求人数が減る可能性もあり、一時的に紹介が減ることはあり得ます。
また、景気が良くない場合には企業も採用を抑えるため求人がそれほど多くは出ませんし、出てきたとしても高度な専門性を必要とする即戦力採用が中心となるので経験の浅い若手人材にとっては厳しい時期となります。
この場合には時期が良くなるのを待つしかないので、スキルを高めつつ求人が出るのを待ちましょう。
また、求人が出たタイミングですぐに教えてくれるだけの関係性を転職エージェントと作っておくことも重要です。

応募要件を満たしていない
仮に応募したい求人があったとしても、その求人を自分に紹介してもらえるかというとそうとは限りません。
エージェントを使って転職活動をする場合、以下の2点を押さえておく必要があります。
・応募要件を満たす求人の中からしか紹介されない
・応募可否はスキルと年齢のバランスで判断される
転職エージェントは個人のキャリア支援という側面と同時に企業の採用代理人という側面があります。
むしろビジネスモデル的には採用支援の側面が強いわけです。
求人にはそれぞれ採用ターゲットが定められており、それを具体的な条件に落とし込んだものが応募要件です。
企業から依頼される求人の応募要件から大きく外れた人材を企業に紹介してしまうとその転職エージェントはクライアントの信頼を損ねるリスクがあります。
なので、転職エージェントは応募要件を満たしている人材かどうかでその求人を紹介するか否かを判断しているわけです。
そして、応募要件を満たしているかどうかの判断はスキルと年齢のバランスを見て下されます。
例えば、「営業経験3年以上」という求人があった場合、単に3年以上経験していれば誰でも良いというケースはほとんどありません。
逆に、2年半しか経験がないからと言って必ずしも不合格になるわけではありません。
ただ、人気企業の場合には応募が殺到するので厳密に応募要件を満たしている方のみを書類選考対象とするケースもあります。
公にはされませんが、実際にはほとんどの求人で年齢制限があるので、20代限定の求人だったりするわけです。
なので、3年以上の営業経験を持っていたとしても、50歳の方はそうした求人を紹介してもらえないということになります。
このように、求人票の応募要件は記載されている内容を表面的に満たしていれば良いわけではなく、年齢とのバランスが重要なんです。
とは言え、年齢制限していることを企業やエージェントが公表することはあり得ないので(禁止されているので)、なかなか個人では判断が難しいと思います。
もし自分の市場価値を客観的に知りたいという方はミイダスというアプリで簡単に調べられますので、試してみてください。

自分の経験やスキルが応募要件を満たしていない場合、希望のキャリアを作るために必要な経験やスキルを身につけるところから始めましょう。
必要なスキルが明確に分かっているのであれば、それの習得に向けて動きましょう。
もし目指すキャリアが明確になく、「なんとなく市場価値を高めたい」「年収を上げたい」という人であれば、以下の記事を参考にしてみてください。

転職エージェントに自分のスキルが正しく伝わっていない
応募要件を満たしているかどうかで求人を紹介してもらえるかどうかが決まると書きました。
ここで気をつけたいのが、あなたのスキルが本当にきちんとそのエージェントに伝わっているのか?ということです。
転職に慣れていない方は自分の経験やスキルをどのように職歴書に落とし込めば良いか分からないと思いますので、情報が正しく伝わらないケースをまとめました。
・部署名と業務内容が一致していない
・部署名から業務をイメージできない
・詳しく書かれていない
・本来アピールすべき内容を書いていない
転職エージェントがその人のスキルや経験について理解するには面談で直接話を聞くか、職務経歴書を読むかのどちらかしかありません。
そして、面談では転職の希望条件や転職理由などいろいろ話すべき内容もあるので、必ずしも仕事内容だけを伝えられるわけではありません。
となると、職務経歴書をどのように書くのかが極めて重要ということになります。

転職エージェントに不信感を持たれている
転職エージェントに不信感を持たれている場合にも求人は紹介されません。
先ほど書いたように、転職エージェントは企業の採用支援をビジネスにしているので、自信を持って企業に推薦できる人材にしか求人を紹介しません。
以下のような行動は転職エージェントに不信感を抱かせる原因となるので、心当たりがないかチェックしてみてください。
・エージェントからの連絡に返信や折り返しの電話をせず無視している
・そのエージェント経由で応募した求人の面接をドタキャンしたり、内定をもらって承諾した後に辞退したことがある
・昔に提出した履歴書や職務経歴書と内容が異なるレジュメを提出した
・エージェントに対して横柄な態度をとったことがある
内定承諾後の辞退がダメな理由はこちらの記事をご覧ください。

エージェントに不信感を持たれた場合の対策としては、誠実に謝罪して信用を回復させるか、別のエージェントに登録するのが良いです。
転職のチャンスを増やしたい方は↓の記事も参考にしてみてください。
