内定辞退・退職交渉

【転職】カウンターオファーの意味と受けてはいけない理由を解説

カウンターオファー
この記事はこんな人向け

・カウンターオファーって何?

・カウンターオファーもらったけど受けてもいい?

こんな疑問にお答えしていきます。

まず、簡単にまとめてしまうと、カウンターオファーとは転職活動で退職交渉を始めた際に、勤め先の企業から慰留のためにされる提案のことです。

そして、結論から言えばカウンターオファーは引き受けてはいけません。

転職エージェントでの経験をもとにその理由を説明していきますね。

カウンタオファーとは何か?

カウンターオファーとは、勤め先の企業に「辞めたい」と伝えたときに、「お前の希望を叶えてやるから残ってくれ」と提示されるオファーのことを指します。

主に企業から提示される内容は以下のような項目が多いです。

主なカウンターオファーの内容

・年収を上げる

・昇進/昇格させる

・希望部署に異動させる

・希望勤務地に転勤させる(海外含む)

一見良さそうな内容ですよね。

いくら内定を他社でもらっているとはいえ、実際に違う環境に移るのは大きなストレスを感じるものなので、転職に慣れていない人だと心が揺らいでしまいそうです。

しかし、基本的にはカウンターオファーを飲んで内定を辞退することはやめた方が良いです。

その理由を説明します。

カウンターオファーを承諾してはいけない理由

まず知っておくべきこととして、カウンターオファーを受けて内定を辞退し、現職に残る決断をする人は一定数います。

しかし、そこそこの割合ですぐまた転職活動を再開するんですね。

そこにカウンターオファーを受けてはいけない理由があります。

カウンターオファーを引き受けてはいけない理由は以下の通りです。

・オファーの約束が守られないことも多い

・長期的にはキャリアのハシゴを外されるリスクがある

・社内での人間関係がギクシャクする

・内定承諾後の辞退で信頼が損なわれる

カウンターオファーの約束が守られないことも多い

カウンターオファーの内容がいくら魅力的であろうと、その約束が守られなければ意味がありません。

カウンターオファーはその場しのぎの口約束にすぎません。

企業からすれば「今もらっている内定を辞退させればこっちのもの」程度の考えな訳です。

なので、とりあえず魅力的に映るカウンターオファーを提示することがあります。

そうした意図を持った約束事はまず守られません。

また、人の入れ替わりが激しい企業の場合も要注意です。

約束してくれていた上司や担当役員が退職すると後任にまでカウンターオファーの話が引き継がれていないことが多いんです。

そしてそのままその話が無かったことにされます。

長期的にはハシゴを外されるリスクがある

仮にカウンターオファーの約束を守ってくれたとしても長期的にはリスクが隠れています。

それが、「あいつはうちの会社を辞めようとした人間だから出世させるのは無理だな」という判断になってしまうことです。

短期的には退職されたら困るのでカウンターオファーで残ってもらうんですが、長期的に見るとその人材は裏切り者として会社の幹部人材育成のルートから外されてしまうリスクがあります。

社内での人間関係がギクシャクする

退職しようとしたことは基本的に上司、役員、人事の知るところとなりますが、それ以外にも広まっていくことがほとんどです。

社内で裏切り者扱いされるというのは想像以上に過酷です。

クビにならなくとも、周りから一定の距離を作られてしまうとその会社で働き続けることは心理的に難しいでしょう。

内定承諾後の辞退で信頼が損なわれる

あまり意識されない方も多いと思いますが、内定を承諾することは雇用契約を結ぶということです。

これは口頭で「内定を承諾します!」「御社に入社します!」と言うだけでも契約の成立が認められており、その後の辞退は一方的な契約破棄となってしまいます。

一度はカウンターオファーを受けて現職に残る決断をした人でも、ここまでにご紹介したような事情から再度転職活動をしたいと相談に来られるケースがあります。

しかし、一度契約を一方的に破棄してしまっている以上、内定を出してくれていた企業からも転職エージェントからも信頼は損なわれてしまっています。

転職エージェントのコンサルタントは他のエージェントに転職していくことも多いです。

あなたが内定承諾後の辞退した人材であることが他のエージェントでもバレてしまうことも覚悟しましょう。

内定承諾後の辞退については以下の記事でも詳しく解説しています。

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カウンターオファーを提示されたらどうすればいいのか?

カウンターオファーをもらった場合、断固として退職するという意思表示をしましょう。

・断固として辞めるという意思表示をする

・転職先がどこかは言わない

・退職交渉で揉めるようなら退職代行サービスを使う

できれば円満に退職できればそれに越したことはありませんが、退職交渉がこじれるようなら退職代行サービスの利用も検討してみましょう。

退職交渉をうまく進めるコツは以下の記事で紹介しています。

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