・転職活動でマナーがあるのなら知っておきたい
転職活動にはマナーがあります。
マナー講師が言う様な「そんなの誰も気にしないよ!」とか「本当にそれがマナーとして認知されてるの?」という様な謎マナーではありません。
今回ご紹介するマナーは、私自身の転職エージェントとしての経験をもとに、いずれも選考結果に直結する極めて重大なものばかりピックアップしていますので、ぜひ押さえておいてください。
転職活動でマナー違反をするリスクとは?

転職活動の中でマナー違反をしてしまうと、企業からあなたへの印象が悪くなって選考に不利になってしまいます。
実際に、企業は受付での対応など面接以外での立ち居振る舞いを選考基準の一つにしていると明言する企業も少なくありません。
また、私自身も転職支援を通じて企業からのフィードバックの中で「マナーが悪いので不合格」という連絡をもらうケースもあります。
正しいマナーを身につけることは内定をもらう上での絶対条件です。
しっかり身につけておきましょう。
代表的なマナー違反の例

具体的にどんな行動が転職活動でマナー違反とされるのかご紹介していきます。
経歴詐称(履歴書や職歴書で嘘を書く)
今回紹介することの中で最もやってはいけないのが経歴詐称です。
入社後にバレた場合には損害賠償請求されるリスクもあるので絶対にやめましょう。
転職を何度も繰り返してきた方が、選考で不利にならないよう社数を少なく見せるように履歴書と職務経歴書を書き換えるというのが最も見られる詐称
仮に転職活動の中で経歴詐称がバレた場合、応募している企業は全て不合格となり、将来に渡ってその企業への再応募はできなくなります。
また、一度経歴詐称がバレれば応募した企業の業界全体にその噂は広がるので、実質業界全体から追放されることになります。
また、その時に使っているエージェントからも求人が紹介されなくなります。
それならばエージェントを変えれば良いだけと思われるかもしれませんが、エージェントを変えてもバレるのが経歴詐称の怖いところです。
転職エージェントはとても狭い業界なので、転職エージェント内での転職も盛んです。
なので、別のエージェントに登録しても、自分のことを知っている人が働いている可能性が高く、経歴詐称がバレることが多いのです。
転職エージェントは自分が直接面談していない人であっても、自社に登録している人材については詳しくチェックしているので、面談した人が初対面だからバレないというものでもありません。
また、仮に偽った経歴のまま転職してしまったとしても、入社先企業における社会保険の手続きにおいて過去在籍企業と在籍期間とを見られたらバレることになります。
バレたらまずその会社にはいられないと覚悟しましょう。
最悪の場合会社から訴えられることになります。
なぜなら偽る前の経歴であれば採用していない可能性があり、もっと優秀な人材を採用できていたかもしれないからです。
企業から採用にかかったコストや受け入れ費用などの損害賠償請求される可能性があります。
貴重なポストの採用であればあるほど採用コストも高くなります。
もし課長や部長といった管理職クラスとして採用されていた場合、採用コストの弁償だけでも数百万円に及びます。経歴詐称は絶対にやめましょう。
面接の当日ドタキャン
転職活動をする方の多くが、現在別の会社で就業中です。
急な仕事が入ったりすることは当然ありえますが、できるだけ面接を当日いんキャンセルするようなことは避けましょう。
多少の遅刻くらいであれば理由も含めて連絡さえ入れておけばそこまで大きな問題になることはありません。
しかし、これがキャンセルとなると話は別です。
面接官を務める部長や役員は非常に多忙です。
忙しい合間を縫って時間を取っているのにキャンセルとなるとその人物への印象が悪くなってしまい、最悪の場合にはそのまま再調整されずに不合格となることも考えられます。
また、仮に企業が快く再調整を受け入れてくれたとしても、再調整できた日程がかなり後ろ倒しになってしまった場合、他の候補者で先に合格が出て募集が終わってしまう、ということもあり得るのです。
せっかく書類選考を通過しても面接もできずに終わってしまうことになるので、一度調整した面接へは極力行くようにしましょう。
連絡なしでのキャンセルはもってのほかです。

エージェントへの誠意のない対応
転職エージェントのコンサルタント相手に横柄な態度を取られる方がたまにいらっしゃいますがこれもやめましょう。
これは単に私がエージェント会社に勤務しているから「優しくしてよ」ということではなく、あなたの転職活動にデメリットしかないからです。
コンサルタントはあなたの経験やスキルだけではなく人物面も見て求人を紹介します。
そのため、あなたの人柄が企業に紹介する人物としてふさわしくないと判断されれば、一切求人を紹介してもらえなくなります。
エージェントが企業に推薦したくなる人物か?という視点で振る舞うこと
なぜならエージェントのミッションは「クライアントである企業に対して適した人材を紹介すること」だからです。
転職エージェントは転職希望者ではなく企業からお金をもらってビジネスが成立しているのです。
その大事なクライアントにいい加減な人材を紹介してしまうことは非常に大きなリスクとなります。
なので、仮にどれだけ経験が合っていようとも人柄の面で企業に合っていないと思われる方については求人を紹介することはできません。
横柄なだけでなく、連絡が取れない方も同様です。
コンサルタントからの確認の電話やメールに対して急に返信が来なくなる方がたまにいらっしゃいます。
そういう方が仮に紹介した求人に応募しても選考の日程調整中にまた連絡が取れなくなるのではないか?という懸念が出てきますので、そういった方にも積極的な求人紹介ができなくなります。
忙しい場合には、「平日の夜7時以降なら連絡が取りやすい」や「来月以降なら仕事が落ち着くので連絡が可能」など、エージェントに連絡を入れるようにしましょう。
忙しくても最低限の連絡は取れる様にしておこう
企業の下調べをせずに面接を受けること
エージェントによっては、「とにかくたくさん応募して見ましょう」という様な形で進めるところもありますし、求職者にとっても「受かるか分からないのだからとりあえず全部応募してみよう」となってしまうことがあります。
それが5社くらいであれば問題ないのですが、10社を超えてくると企業研究が追いつかないですよね。
書類選考が通過したら面接ですが、面接を受ける際にはしっかりとホームページや求人票の内容を読み込んで、開示されている情報は全て頭に入れておく様にすべきです。
面接の後半には求職者から質問できる時間を設けるのが一般的ですが、その時に公開している情報について質問してしまうのでは印象がよくありません。
その会社のこと、そして今回募集されいてる求人のことについては面接までに勉強しておく様にしましょう。
家族への相談をしないで転職活動すること
家族に内緒で転職を決めてしまうと後で揉めるケースがあるので注意が必要です。
特に、転職によって、年収・勤務地・会社の知名度に大きな変化が発生するような転職は要注意です。
最も多いのが給料面での奥さんとのトラブルです。
転職エージェント内では「嫁ブロック」という名称で呼ばれるほど家族による転職の反対やそれによって転職を断念するケースは多いです。
転職した本人は仕事のやりがい重視で年収が下がっても良いと思っていても、配偶者が収入ダウンを許さないケースが非常に多いです。
続いて勤務地についてです。
流石に家族に黙って勤務地が変わるオファーを引き受けてしまう事例は見ないですが、現職では転勤がなかったのに全国転勤ありの会社に転職してしまう、という場合に揉めることがあります。
最後に会社の知名度ですが、これは現在大手企業で勤務している人が知名度の低い企業に転職する際に揉めがちです。
主に奥さん側が、「夫には有名企業で勤務していてほしい」と言って揉める場合があります。
転職は本来目的ではなく幸せになるための手段のはずですので、「転職したけど揉めて不幸になった」のでは本末転倒です。
転職活動をする際には必ず事前に家族に相談しましょう。
予めどんな条件なら転職して良いか?を家族と合意できていれば内定の際の条件交渉もしやすくなる。
内定承諾後の辞退
転職活動を進めていき最終面接に合格すると企業から採用条件の書かれた採用内定通知書(オファーレター)が送られてきます。
その記載内容をもとに、オファーを受けるか否かの判断を迫られることになります。
まだこの時点であれば、オファーを断ることは全く問題ありません。
企業からすれば残念なことですが、転職の希望条件を満たしていないのであれば仕方ありません。
しかし、一度オファーを承諾してしまった後の辞退は絶対にいけません。
オファーはメールだろうが口頭だろうが「オファーを受けます」と言った時点で雇用契約が成立してしまうのです。
新卒の就活であれば内定をもらった企業にとりあえず入社意思を伝えておいて、第一志望が受かったら辞退するということも割とあったりしますが、中途採用の場では厳禁です。
新卒の場合には同じポジションに何十名何百名も採用します。
また、内定辞退も見越して(歩留まり率を意識して)余分にオファーを出すのであまり問題ありません。
しかし、中途採用の場合には採用枠が1名であることが大半であり、1名がオファーを承諾した時点で他の候補者には不合格の連絡をしてしまっています。
あなたが辞退したことで選考はまたゼロからの振り出しに戻るのです。
内定承諾後の辞退は企業に対して誠意を欠いた行為なので絶対にやめましょう。
内定を断っていいのは内定を承諾する前まで!
番外編:履歴書や職歴書は手書き写真付きがマナー?

履歴書や職務経歴書を書く際、パソコンじゃなくて手書きじゃないと失礼になるの?との声をたまにいただきますが、これは企業から指定がない限りパソコンで作ってしまって問題ありません。
逆に、字の綺麗さに自信がない方が企業から指定されていないにも関わらず頑張って手書きで書いてしまうと読みにくくて印象が悪くなってしまいます。

現在、99%以上の企業では手書きではなくパソコンで作ったレジュメでOKですし、顔写真についても特定の業種や職種を除いてはほとんど必要とされません。
必要となるケースが多いのは営業職、広報、秘書といった会社の顔として表に出る機会が多い職種や、化粧品・ファッション業界のようにブランドイメージを人に強く紐づけている業界です。
心配であれば応募する前にエージェントに確認しておくのが良いでしょう。
転職活動のマナーが不安ならエージェントに頼ろう
もし転職活動のマナーに自信が持てない方は転職エージェントを利用することで安心して転職活動を進めることができるのでオススメですよ。
転職エージェントにもいろいろあり、中には悪徳業者も混じっていますが、その中で信頼できるエージェントの特徴は以下の通り。
・プライバシーマークを取得している(個人情報の取り扱いについて一定の基準を満たしており、勝手に応募手続きを取られたりする危険がない)
・求人数が5000件以上(少数のクライアントしか持っていないエージェントはその企業に転職させようと強引な勧誘になりがち)
・転職初心者向けのマニュアルやノウハウが充実している
実際に私が自分で登録して使っている転職エージェントの中から上記の条件に当てはまり信頼できる3社をご紹介するのでまだ利用していない方は登録して見てください。
オススメポイント1 | 業界最大手で圧倒的な求人数を誇る |
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オススメポイント2 | 海外ブランドも持ちネットワークが幅広い |
オススメポイント3 | 若手からシニアまで幅広い層から支持されている |
オススメポイント1 | オリコンの満足度ランキングで2年連続1位を取っている丁寧なサポート |
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オススメポイント2 | 67.1%の人が年収アップを実現 |
オススメポイント3 | 25万人もの転職を成功させてきた実績 |
オススメポイント1 | 外資に強いエージェントの中で最大手クラス |
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オススメポイント2 | 医療機器業界の転職に特化した専門部隊がいる |
オススメポイント3 | 日系にも強く転職エージェント業界第3位の売上規模を誇る |