リストラされたら転職で不利になるの?
会社の業績が悪くて早期退職が始まりそう。今のうちに転職活動しておくべき?
こんな疑問にお答えします。
私は10年ほど転職エージェントで働いていましたが、その経験から言うとリストラされても転職活動にマイナスになるわけではありません。
しかし、リストラされた後の行動によって転職活動の成功率は格段に違ってきますので注意が必要。
詳しく解説していきます。
リストラされても転職で不利になるとは限らない
リストラされたからといって必ずしも転職活動で不利になるわけではありません。
例えば企業の業績悪化による会社都合退職などは役員でもない限り本人に責任がないことなので、「それは仕方ないね」と思ってもらえることが多いです。
なのでリストラされたとしてもそれで悲観しすぎる必要はありません。
リストラで不利になるのはこんな人
リストラされて転職時に不利になる人もいます。
年齢相応の経験を積んでいない(市場価値が低い)
年齢に伴った経験やスキルを身につけられていない人はリストラ後の転職活動で苦戦を強いられることになります。
例えば40代の人が転職する場合、「20代の人よりスキルが高い」だけでは不十分で「40代の他の候補者よりスキルが高い」人材でなければ選考では勝ち残れません。
すぐに転職活動をせず離職期間を作ってしまった人
リストラされることが分かってから転職活動を始めるまでに時間を空けてしまった人は不利になる可能性が出てきます。
リストラで退職した場合、長年の疲れを癒したりリストラされたショックを癒すべくリフレッシュ期間を設ける方がいらっしゃいます。
リフレッシュすることは悪いことではないのですが、それによって離職期間が長引かないようにしましょう。
離職期間が半年以上になると書類選考が通る確率が著しく低下します。
離職期間が長い人は就業意欲が低いとみなされるからです。
また、就業意欲が高いにもかかわらず転職先が決まっていないとするとよっぽどスキルや人物面に問題がある方なのではないか、との疑念を企業が持つことになるので結局不利になります。
リストラされるのは決して嬉しい出来事ではありません。
しかし、そのダメージを最小限に留め、少しでもいい転職先が見つかるよう足を止めることなく突き進みましょう。

過去の年収に固執する人
すでにお伝えしている通り、リストラされたという事実自体は転職活動で不利になることはありません。
しかし、リストラされた後の転職活動でよくある失敗が「高望みしすぎて転職活動がうまくいかない」ケースです。
例えば「業績が良かった頃は年収1000万円もらえていたんだから転職するならその頃に戻したい」というような希望がその典型。
企業は現在年収を基準にオファー年収を決めるので、過去に1000万円もらっていたとしても今の年収が600万円なのであればそこを基準に選考します。
そこで無理に「年収1000万円以上を希望します」などと伝えると不合格になる可能性が高く、転職活動がうまくいかない原因になってしまいます。
まとめ
リストラされたからといって転職活動で不利になるわけではありません。
しかし、リストラされた後の行動が転職の成否を握っています。
転職を成功させるコツは出来るだけ早く動くこと。
リストラが迫っている、あるいはすでにリストラされた人の転職活動はスピード勝負。
まずは転職エージェントに登録をして、自分に選べる選択肢(=求人)がどんなものかを知ることから始めましょう。
中でもリクルートエージェントは求人数が最多なので、より客観的に自分の市場価値を知ることができるでしょう。
