転職活動

会社説明会ではどんな質問をすれば良いのか?評価を下げるのはこんな質問

この記事はこんな人向け

会社説明会の質問時間で何を聞いたら良いか分からない。

評価が上がる質問や逆に評価が下がる質問ってどんなの?

こんなお悩みにお応えしてきます。

企業によっては面接の前に会社説明会を実施する場合がありますが、そこでの質問内容は慎重に考えなければ評価を下げてしまうリスクがあります。

転職エージェントの経験を踏まえ、会社説明会でするべき質問、すべきでない質問について解説していきますね。

質問内容は立派な選考材料となる

会社説明会で質問をして評価が下がった男性

会社説明会ではほぼ必ず質問時間が設けられています。

ここでどんなことを質問するのかはその後の選考にも影響を与えます。

ただし、質問内容が選考に与える影響として「良い質問をしたから評価が上がる」ということはあまりありません。

なぜなら企業は即戦力の人材を採用したいと考えるのが普通であり、質問内容からはその人物のスキルや経験までは把握できないからです。

どちらかというと「不適切な質問をして評価が下がる」リスクをどう回避すべきかに注意を払う必要があります。

企業が人材を採用する際にはスキルや経験で求める基準をクリアする必要がありますが、そもそも最低限社会人としてどうか、という点でも評価されるからです。

質問内容が不適切だと、「この場でそんな質問をするなんてスキルを評価する以前の問題だ」として不合格になるケースが考えられます。

会社説明会でしてはいけない質問とは?

では会社説明会でしてはいけない質問とは具体的にどのようなものなのでしょうか。

質問を考える際には具体的に以下の原則を守ると良いです。

・調べれば分かる情報を質問しない

・企業秘密に関わることを質問しない(今年の売上、開発中の製品やサービスについてなど)

・その会社のネガティブなことを質問しない(ネットでパワハラの噂があるが本当か?、給料が安い理由は何か?など)

まず、ホームページに載っている情報を質問することは絶対にNGです。

上場企業の場合には有価証券報告書や決算説明会資料など、情報が豊富にあるので目を通すことは大変ですが、そこに書いてあるような内容を聞いてしまうのは企業からすると時間の無駄であり印象が悪いです。

また、企業秘密に関わるようなことを聞くのも御法度です。

ラーメン屋さんにいって秘伝のタレの調合を聞いても絶対に教えてもらえないのと同様に、企業が公表していない売上や新規事業といったセンシティブな情報については聞き方を気をつけなければなりません。

最後にその会社のネガティブな情報についても企業が回答しづらいので質問すべきではないでしょう。

例えば、「残業代が出ないとネットで見たんですが本当ですか?」と聞いたところで、企業の立場でそれを「本当です」などとは口が裂けても答えられないでしょう。

そうした回答しづらい質問をしないことが大人の配慮として求められますし、質問してしまう人はまず合格しないと思って良いでしょう。

会社説明会でした方が良い質問とは?

会社説明会で良い質問をした女性

逆に質問会で積極的にすべき質問とはどういった質問なのでしょうか。

そもそも会社説明会という場は、企業が選考する場であると同時に、求職者が入社すべき企業かどうかを見極める場でもあります。

質問内容は入社後にミスマッチだったと後悔することがないよう、その会社で働く自分をイメージできるように考えることが重要です。

具体的には質問すべき内容は以下のポイントに沿って考えてみましょう。

・その会社の目指している方向を明確に理解するための質問

・その会社が求めている人物像を明確に理解するための質問

・その会社で行う業務を明確に理解するための質問

会社の目指す方向性を理解することがなぜ重要なのか。

それは、会社は数年も経てば良くも悪くも大きく変化してしまうからです。

ベンチャー企業の離職率が高いのは、大企業に比べて遥かに変化のスピードが速く、その変化が自分にとって望ましくない場合に転職していってしまうわけです。

つまり、会社の目指す方向性を明確に理解することは、中長期的にその会社がどう変化していこうとしているのかを理解することと同じであり、その会社で長く働けるかどうかを見極める上で重要なポイントとなります。

また、その会社が求めている人物像を明確に理解するための質問も重要です。

その会社が求めている人物像を理解することは、その会社の合格率を高めることにつながることはもちろんですが、入社後のミスマッチを防ぐ上でも非常に大事なことです。

例えば、野村証券でイキイキと働ける人が日立製作所で同じように楽しく働けるわけではありません。

それは会社が違えば求める人物像も全く異なるからです。

そして、その違いは社風の違いに直結します。

企業が求める人物像を理解できれば、その会社に自分が合いそうかどうかを判断することができるようになります。

仮に自分が企業の求める人物像と異なるようなら無理して選考を進める必要もありません。

最後にその会社で行う業務を明確に理解するための質問もするようにしましょう。

総合職採用のように事前に募集ポジションが明確になっていない場合であれば業務内容の質問をしても無駄ですが、基本的にはある程度どのポジションで募集しているのか決めて説明会を実施することが多いと思います。

気をつけたいのが、ポジション名はカッコ良いけど業務内容は全然釣り合っていない、というケース

例えば「Business Development(ビジネスディベロップメント)」とか「事業開発」、「コンサルタント」などと聞けばいかにもカッコ良さそうな仕事だと思いますが、実際にはただの御用聞き営業だった、というような事例は枚挙にいとまがありません。

ポジション名に惑わされず、実際の業務内容をシビアに見極める必要があります。

もし曖昧にしか説明されない場合にはしっかりと質問をしてクリアにしていくようにしましょう。

まとめ

会社説明会は疑問を払拭する絶好の機会です。

逆に、どんな質問をするかによって企業からマイナスの印象を持たれる可能性もあるので、どんな質問をするのか事前にしっかり考えてから参加するようにしましょう。

避けるべき質問としては以下のルールを守ることで評価が下がるリスクを減らすことができます。

・調べれば分かる情報を質問しない

・企業秘密に関わることを質問しない

・その会社のネガティブなことを質問しない

逆に、説明会の場で質問すべき内容としては以下の内容に沿って考えると良いです。

・その会社の目指している方向を明確に理解するための質問

・その会社が求めている人物像を明確に理解するための質問

・その会社で行う業務を明確に理解するための質問

入社してすぐ退職してしまうようなミスマッチを減らすためにも、質問時間を有効に活用してくださいね!