ベンチャーに転職してみたいけど実際のところどうなの?
ベンチャーの人ってすぐ転職しているイメージがあるけどなんで?
こんな疑問を解消します。
私は転職エージェントに勤務しており、その中でベンチャー企業で働いている人とも数多く面談をしてきました。
それらの経験から言えば、ベンチャー企業で働く人の転職回数は大手にいる人と比べて多くなる傾向があります。
今回はベンチャーと転職回数の関係について考えていきます。
![経歴詐称を怪しむ人](https://careertenshoku.com/wp-content/uploads/2020/05/88100_s-1-320x180.jpg)
ベンチャー企業に勤務している人は大企業より転職回数が多い
最近では新卒で大企業ではなくベンチャー企業に就職したり、大企業からベンチャー企業へ転職するケースも増えてきました。
良いか悪いかは別として、全体的には大企業にいる人材よりもベンチャー企業で働いている人の方がキャリアの中で転職する回数が多い傾向があります。
それはなぜなのでしょうか。
大企業は転職回数の多い人を採用しない
一部の職種を除いて、ほとんどの大手企業は何度も転職を繰り返している人材を採用しません。
その結果、何度も転職している人が次に転職するのは同じくベンチャー企業ということが多くなります。
![大企業を辞める理由](https://careertenshoku.com/wp-content/uploads/2020/05/1454079_s-320x180.jpg)
ベンチャーで働く人はよく転職の誘いが来る
ベンチャー企業は転職エージェントなどを通さず、知り合いに声をかけて採用することも多いです。
ベンチャー企業に勤める人同士が繋がっている為、そのコミュニティの中で転職の話が舞い込んでくることは珍しくありません。
![応募できる求人がない暗い気持ち](https://careertenshoku.com/wp-content/uploads/2020/02/KAZ19514005_TP_V4-320x180.jpg)
ベンチャーを選ぶ人はチャレンジ好きな性格
まずは人材の気質の問題です。
大企業では社会的ステータスの高さに加えて福利厚生が充実していたり平均年収もベンチャーに比べると高いことが多く、安定志向の人に人気があります。
一方、安定よりも自分自身の成長や上場した時のストックオプション狙いなど、山っ気のある人ほどベンチャーを選ぶことが多いです。
本当にIPOを実現できる企業はほんの一握りですが、、
そしてチャレンジ精神が旺盛であるが故に新たな環境に移っていき、結果として転職回数が増えるのです。
また、ベンチャーに勤めていると、同じ会社に勤めている人とはもちろんのこと、同じようなベンチャー企業で働く人との人脈も出来てくるものです。
Weworkみたいに、ベンチャー企業がテナントとしてまとまっている場合もあるので、コミュニティができやすいんですね。
そうしたつながりから「うちに来ませんか?」とか、「今度会社立ち上げるんですけど」といった話が舞い込んでくることは珍しくありません。
ベンチャーにいる人はフットワークが軽く、リスクを取る事に積極的なタイプの方が多いことから、転職が当たり前に行われるのです。
https://careertenshoku.com/big-venture/ベンチャーは転職回数が多くても受け入れてくれる
続いては受け入れ企業側の問題です。ベンチャー企業は少数精鋭で余剰人員を抱えることができません。
そのため、即戦力になる人材であればそれまでの転職回数など気にせず採用してもらえます。
一方、大企業では職種にもよりますが転職回数も選考基準になるため、例えば30代で4社経験とかになってくると経験社数の多さで弾かれてしまうのです。
そうした選考基準の違いがあるため、次の職場にチャレンジしたいベンチャー社員はまた別のベンチャーに転職することになるのです。
基本的に大企業からベンチャーへは転職ができますが、ベンチャーから大企業への転職は難しいことが多いです。
![ベンチャー企業への転職](https://careertenshoku.com/wp-content/uploads/2019/12/7c548632282adbd40e337a98e9753cc2_s-320x180.jpg)
変化が激しいため合わなくなるのも早い
最後に、これが最も大きな理由かも知れませんが、ベンチャー企業はすごいスピードで成長していきます。
すると、企業のフェーズに合わせて求められる人材像が変わってくるのです。
例えば、初めは0から1を作れる人が求められ、次に1から10にする人が求められ、そのあとは10を100にできる人が求められてきます。
また、それまで複数の業務を担当していた人も、組織が大きくなってくると一人当たりの業務の細分化が進んで行きます。
さらに、それまで自分の判断で決めれていたことも、複数の部署にまたがったミーティングによって時間をかけて判断されていくことになります。
言い換えればスピード感が失われていき、独善的な人よりは協調性のある人の方が求められていくことになります。
会社から求められるスキルが変わってくると、より自分のスキルが活かせる環境を希望してまた転職していくことになります。
大企業の場合にはすでにビジネスや組織が成熟しており、あまり大きな変化が起こらないことから一旦組織にフィットするとそのまま定年まで働き続けることが出来るのです。
転職回数が多くなったらどうすれば良いか?
転職回数が増えすぎてしまうと、まず転職エージェントや求人広告といった一般的な転職チャネルからの転職が難しくなります。
![転職回数が多くて不合格が続く男](https://careertenshoku.com/wp-content/uploads/2019/06/greeen0I9A2610_TP_V4-1-320x180.jpg)
あなたの履歴書や職歴書だけを見てしまうと、せっかく採用してもすぐまた転職していなくなる人材、と判断されてしまうためです。
ではどうすればいいのでしょうか。
一つの選択肢としては、知人経由で転職することです。
知人が働いている会社や、人を探している会社を知っている知人経由でその会社に紹介してもらうなど、自分のことを知っている人間に頼るのがもっとも効率的です。
知人経由であれば転職回数に関係なく仕事のスキル面や人物面をまず見てもらえるので、転職回数の多さが不利にならないのです。
もう一つはベンチャー企業や外資系企業など転職回数をそこまで気にしない企業をクライアントにもつ転職エージェントを利用することです。
特化型のところもありますが、探すのが難しければベンチャーも外資も扱っている大手総合型のエージェントにまとめて登録するのが最も簡単です。
オススメの大手総合型エージェントはこちらの記事で紹介してます。
![お勧めの転職エージェント](https://careertenshoku.com/wp-content/uploads/2019/11/e8c30845d7cd17ea7c0f9637de9cec0c_s-320x180.jpg)