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転職回数が多いと転職で不利?逆境から内定を掴むコツを伝授します!

転職回数が多くて不合格が続く男
本記事が解決する疑問や悩み

転職回数が多いと転職活動で不利になるの?

転職回数が増えてしまったらどうすればいいの?

こんな疑問を解消していきます。

結論から言えば、転職回数は多くなるほど転職活動に不利になっていきます。

理由は、「またすぐ辞めそうだ」と思われてしまうからです。

一方、転職回数が多くなってしまった方でも転職する方法はあります。

それは転職回数が多くても転職しやすい業界や職種、転職チャネルを見極めることです。

詳しく解説していきます。

なぜ転職回数が多い人は転職活動で不利なのか?

転職回数が多いと選考通過率が悪くなると言われます。

これは事実ですが、それはなぜなのでしょうか?

まず、企業からすると人材を採用するにあたってお金がかかります。

そして、採用した後も戦力化するまでの育成コストなどがかかりますので、採用した人材にすぐ辞められてしまうと投資としては大赤字となってしまうんですね。

なので、採用した人材が長く定着してくれそうか?という視点が選考の合否を決めるポイントとなるわけです。

採用費用+育成費用>出した成果 となると困る。

でも応募してきた候補者を見比べてもどの人材がすぐに辞めそうなのかなんて判断できないですよね?

そしてその定着性の判断基準にされるのが転職回数なのです。

転職回数が多いと「うちに入ってもまたすぐに辞めるのでは?」との懸念を持たれ、書類選考で落とされてしまうことになります。

では何回転職したら多いと判断されるのでしょうか?

それを考える観点がいくつかありますのでご紹介していきます。

転職回数は何回以上だと多いのか?

20代で1回、30代〜40代で2回

年齢が異なれば許容される転職回数も異なります。

ようは転職回数が多いか少ないかは年齢とのバランスで見られます。

伝統的な日系企業の場合、20代で1回、30代以降で2回というのが一つの目安です。

2019年までは売り手市場だったこともあって比較的転職回数には寛容だった企業もありましたが、2020年以降は再び厳しくなる可能性が高いです。

20代の場合転職回数が「0」であることを求める企業もあります。

逆に20代で4社目の人でも合格を出す企業もありますが、1社につき平均3年以上は在籍していることを求める企業が多い傾向があります。

直近の在籍年数は重要視されることが多い

同じく過去に何度も転職している方でも、直近の企業での在籍期間によって企業の印象は大きく変わってきます。

直近の在籍期間を気にする企業の場合、目安として今の職場に3〜5年以上いることを選考基準に設ける傾向にあります。

候補者が複数人いた場合、その人たちの転職回数が同じなら、現職にどれだけ長く勤めているかが重視されます。

それほど不満はないけどなんとなく転職を考えている、という方はもう少し今の職場で頑張ってみる、ということを検討いただいてもいいかと思います。

転職回数が多い人はどうすればいいか?

転職回数に厳しくない業界や職種への転職を狙う

転職回数がすでに多い人は、転職回数の多さがハンデとなりにくい分野への転職を目指すのがオススメです。

例えばベンチャー企業は転職回数に寛容です。

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そのほか、どんな分野が転職回数に厳しくないのかご紹介ます。

需要の高いプログラマーへの転職を狙う

職種という点では、これもITやWeb系のエンジニア職だと転職回数はそこまで問われず、スキルさえあれば転職ができる世界です。

最近はプログラミングスクールと企業が提携しており、コースを修了すれば提携企業に就職させてもらえるケースもあります。

プログラミングスキルが身につけばクラウドソーシングサイトで案件を取ってくることもできますので、年齢にかかわらずチャンスが多い職種と言えるでしょう。

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Web・IT業界を狙う

業界という観点ではメーカーは厳しめ、IT業界やWeb業界は転職回数に寛容な傾向があります。

ITやWeb業界は先ほど述べたエンジニアが多く活躍する業種ですし、エンジニアの世界は転職して当たり前なので、他の職種でもエンジニアほどではないにせよ転職回数の多さを厳しく見られない傾向があります。

先ほどベンチャー企業は厳しくないと書きましたが、ベンチャーの多くがウェブやIT系なのも要因の一つかもしれません。

外資系企業を狙う

日系企業に比べて外資系企業も転職回数には寛容です。

外資の場合、本国の都合で日本の人員が簡単にリストラされてしまうので、転職しなければならないケースも多くあるという事情もあります。

ただし、外資に転職する場合、営業職のメンバークラスを除いて英語力が必須となるので誰でも行けるわけではありません。

逆に言えば、英語力と仕事のスキルを兼ね備えている場合には8回でも9回でも転職している人はいます。

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別の転職エージェントを利用する

書類選考や面接の合格率はどの転職エージェントを使うかによっても大きく異なります。

優秀なコンサルタントがいるエージェントであれば、企業との関係性を強く築いているので、表面上の経歴ではなくあなたの強みを本質的に理解し、企業に強くプッシュしてくれます。

その結果、本来であれば書類で落とされていた人でも内定まで行き着くケースは全然珍しいことではありません。

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英語力を身につけて市場価値を飛躍的に向上させる

転職回数のハンデを乗り越えるにはそれを上回る市場価値を身につけるのも一つです。

特に、コスパや比較的短期間で市場価値を高められるのが英語力です。

英語ができる人材は日系企業も外資系企業もどこでも欲しがりますし、需給バランスが完全に売り手有利に傾いています。

独学ではなくプロにマネジメントしてもらいながら学習すれば3ヶ月もあれば転職活動で強みとして伝えられる程度には英語力を高められるので、転職活動がうまくいかない時はまず3ヶ月だけ自分にコミットして英語力を磨いていみてください。

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評価が下がらない転職理由とは

止むを得ない理由による転職なら堂々と伝えればOK

転職回数が多いというだけでマイナスになることは少なく、ほとんどの企業が転職理由も合わせて考慮します。

止むを得ない事情での転職であれば問題ないとして選考してもらえることも多くあります。

転職エージェント経由で理由を説明してもらうようにしましょう。

もしエージェントを使っていない方であれば履歴書や職務経歴書に転退職理由を書いておくことをお勧めします。

ではどんな理由での転職であれば良しとされるケースが多いのでしょうか。以下でご紹介します。

やむを得ない事情での転職例

会社都合退職

会社の業績が悪く、早期退職やリストラによって転職した場合には仕方ない事情としてみてもらえることが多いです。

ただし、過去にあった事例としては4社ほど連続して業績悪化による退職を経験された方は、企業から「悪い運気を持ち込まれそう」との理由から敬遠されてしまったケースもあります。

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家族の問題(夫の転勤、親の介護、家族の入院)

家族の問題での転職も仕方ないとみなされることが多いです。

しかし、注意したいのが離職期間が長期化してしまった場合です。

例えば親の介護の必要性から退職したこと自体は仕方ないとしても、その結果離職期間が1年以上空いてしまっていると、仕事のブランクを気にする企業からは敬遠されてしまうリスクがあります。

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安易、他責と思われる理由はマイナス

逆に、選考で落とされやすい理由としては、「安易に転職している」「人や環境のせいにしている」と思われてしまう場合です。

例えば、営業の方であれば「自分だけが売りずらいエリアを担当させられていて達成できていない。」や「新しく入ってきた上司とウマが合わない」といった理由です。

それらの状況を改善するためにどんな行動をしてどうなったのかをしっかり説明でき、転職やむなし、と面接官を納得させられるだけの材料があればいいですが、説明が足りないと「他責」「安易」と受け止められてしまうので注意しましょう。

営業は売上を上げるために工夫が求められる仕事ですし、ポジションにかかわらず上司はいつでも変わる可能性があります。

つまり、相性が良くないとの理由だけで転職を考える人は、社内異動で上司が変わったらまた辞めるのでは?との懸念を持たれてしまいます。

注意すべきこと

経歴詐称して転職回数をごまかすこと

転職回数の多さがネックとなり選考に通過しないと、履歴書や職歴書を改ざん社数を減らして書く方が出てきますがこれは絶対にやめましょう。

仮に偽った経歴で入社してもバレます。

詳しくはあえて述べませんが、詐称発覚に至るルートはいくつもあります。

エージェント経由で転職した場合、経歴を詐称した人材の転職サポートは即時支援をストップします。

なので、仮に経歴詐称がバレてクビになったので再びエージェントに登録して求人を紹介してもらおうと思っても、求人は紹介してくれません。

嘘をついた経歴で転職した後に会社からバレた場合、訴えられるリスクもあります。

エージェントによっては3ヶ月以内の在籍企業は職歴書に書かなくて良い、というアドバイスをするところもあるそうですが、個人的にはどうかと思います。

なぜなら短いながらもその企業に在籍していた過去を隠すというのは経歴に嘘をつくということ同義だからでせす。

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転職というカードは無限に使えない

ご紹介したように、年齢や業界、職種などによって許容される転職回数は異なります。

しかし、転職回数が増えれば増えるだけ次に転職できる先は限られてきます。

終身雇用という前提がほぼ崩壊している現代において、ずっと一つの会社にしがみつく必要はありません。

かといって何処にも定着せず、飽きたり嫌なことがあるたびに転職していたのでは、最終的に貴方が働ける先は一つもなくなってしまうことでしょう。

一生のうちで転職できる回数には限りがあります。

転職という手段を選択できる回数には限りがある中で、本当に転職するべきなのかどうか、慎重に見極めてください。

転職回数は経験の多さという魅力の裏返しでもある

しかし、見方を変えると、転職回数が多い人はそれだけ「多くの企業からオファーを勝ち取ってきた人」でもあるのです。

最近では「50代で1社しか経験していない人は柔軟性が心配なので不合格」とする企業もあるほど転職という文化が根付いてきました。ぜひみなさんも、選考に落ちても諦めず仕事を探しましょう!

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