転職活動で社長との面接は避けて通れない問題です。
大手企業の場合には社長面接がないこともありますが、数百名規模までの企業であればほとんどの場合社長とも面接することになります。
すでに合格が決まっており顔合わせだけというケースもないわけではありませんが、ほとんどの企業では普通に落とされることもあるので注意が必要です。
ここではそんな社長面接で気をつけるべきポイントをご紹介します。
社長との面接は顔合わせではなく選考
まず、大前提として社長との面接は単なる顔合わせではなく選考です。
選考プロセスの中では社長面接=最終面接というケースが多いため、最終面接は顔合わせだろうと考えてしまう人もいるのですが、タカを括っていると落とされてしまうこともあるので注意しましょう。
企業によっては社長面接が最も合格率が低いこともあるため、しっかりと対策しておくことが重要です。
また、社長が必ずしも最終面接で出てくるとは限りません。
一次面接から社長が出てくるケースもあります。
私も転職活動の時にベンチャー企業の選考を受けた際には一次面接が社長で二次面接は人事責任者とでした。
なので社長と面接する心構えは応募する段階からしておくことが重要です。
※参考記事:私の転職活動体験談〜3社と面接して2社で内定を獲得した123日間の全記録〜
社長面接はスキルよりも人柄や価値観を評価される
社長面接で見られるのはスキルよりも人柄や価値観です。
スキルはそれまでの選考プロセスの中で人事や現場責任者が問題ないと評価し終えていることが多いですし、そもそもある程度の企業規模になると社長ではスキルを評価できない場合も出てきます。
社長が見るのは「ウチに入社して長く活躍してくれそうな人か」「他の社員に良い影響を与えてくれそうか」「その人が大事にしている価値観とうちが大事にしている価値観が同じか」といった部分です。
対策としては、企業理念や会社ホームページの代表者コメントなどを読み、その会社が大事にしている考え方をしっかり理解しておくことが必須です。
とはいえ、単に一夜漬けで丸暗記した理念を面接で伝えたところで社長には響かないので、しっかり自己分析しておき、自分がどんな価値観を持った人間なのか、どう在りたいのかを自分自身で理解しておくことが重要です。
その場しのぎで回答しても社長にはバレますし、取り繕った内容で合格したとしてもミスマッチな職場に転職してしまうリスクが高まります。
ベンチャー企業ならスキルも見られる
社長面接の場合にはスキルは見られないと書きましたが、企業規模が100名未満の会社であればスキルもしっかり見るケースがあります。
例えば社長が技術者上がりの経歴であれば、技術者の面接にはスキル面の確認も入ってきます。
また、そうでなくともレポートラインが社長のポジションの場合には直属の上司が社長ということになりますので、その場合も職種に関わらずスキルを見られることになります。
社長の経歴と自分の応募しているポジションが全く異なる場合、例えば法務ポジションに応募するが社長は営業しか経験していない、というような場合には社長自身がスキルを適切に見極められない可能性もあり、コミュニケーションの中で社長が求めていることを候補者側がうまく言語化し、それが自分ならできる、ということを伝えていく必要があるでしょう。
また、スキルを見られる場合でも人柄や価値観を見られないということは絶対にありません。
どんな質問が来てもきちんと答えられるように面接対策をしておきましょう。