・面接の中で合否を知るサインってあるの?
・面接時間がすごく短かったけどこれって不合格なの?
「面接で盛り上がったのに不合格だった」「短時間で面接が終わったのに合格していた」など、面接時の印象と結果が合っていないと不安になりますよね?
面接官は面接の中で合格や不合格のサインを出しているのかどうか、転職エージェントの経験からご紹介します。
一次面接の面接官は合否のサインを出さない
結論から言えば、一次面接で面接官が合否のサインを意図的に出すことはありません。
最終面接であれば意思決定権を持った役員が面接官として面接するので、面接の中で直接「合格です。うちに来てほしい」などと言われることもあり得ます。
しかし、一次面接では多くが人事担当者や現場の上司が出てくるので、そうした意思決定をする権限を持っていません。
また、権限がないだけでなくリスクを回避するためにもサインを出すことはしません。
例えば、あなたの面接の前後に他の候補者が出てこなければ唯一面接したあなたを通過させるしかありません。
その場合には仮にあなたへの評価がそれほど高くなかったとしても、「他に候補者が出てこなければ合格は出せるレベル」だと判断されれば、面接の場での合否判断は保留されます。
逆に、面接の中では良いと思われていても後から他にもっと優秀な候補者が何名も出てきた場合には、比較する中で落とされることになります。
つまり、面接の最中に合否のサインを出すのは一次面接官にとってリスクしかないのです。
しかし、面接官も人間なので、ついつい意図せずに立ち振る舞いに出てしまうことがあります。
以降でそうした面接官の意図せぬサインをご紹介していきます。
合格のサインになりうること
面接時間が予定通りに終わる
面接時間は1時間程度を予定していることが多いですが、その時間通りに面接を終えるかどうかは重要なポイントとなります。
時間通りに終えられたということは、面接官はあなたについて知りたいことを十分に理解することができたということだからです。
面接が盛り上がった
面接官と出身が同じだったり、前職が同じだったり趣味が同じだったりと、共通点があると面接は盛り上がりがちです。
仮に一次面接官が上司となる人であれば、面接で盛り上がるのは大事なことです。
上司部下の関係がうまくいっていると仕事面でもパフォーマンスが上がりやすいので、相性は面接で見られるポイントとなります。
盛り上がったということは少なくとも人間関係の相性は問題なかったと捉えて良いでしょう。
ただし、スキル面が不十分だと評価された場合には盛り上がったとしても不合格となる可能性があります。
他の企業の選考状況を聞かれた
他の企業の選考状況を聞かれるのはあなたに興味があるからですので比較的ポジティブなサインです。
企業が選考状況を聞く意図としては、あなたが他の企業で先にオファーをもらって転職先が決まることになっては困るので、選考スピードを合わせられるように社内調整をする必要があるためです。
仮にあなたが企業にとって最も魅力的な候補者に映っていたとしたら、本来面接が3回あるところを2回に省略してくれる、なんてこともあったりします。(他社の方が選考が進んでいて間に合わないケース。)
しかし、他にも選考状況を聞いてくることがあるので注意が必要です。
それが、あなたの転職の軸を炙り出すための質問の場合です。
要は、その会社以外にどんな会社を受けているのかを聞くことで、あなたが転職で実現したいことや本当の転職理由を探ろうとしているのです。
例えば、製薬メーカーの面接で「医療に貢献したいと考え志望しました」と答えているのに、他に応募している企業を聞かれて「トヨタ自動車です!」では一貫性がなく、「この人はあまり深く考えずに転職活動をしている」とネガティブに捉えられる可能性があります。
不合格のサインになりうること
面接時間がかなり短かかった
通常1時間の面接時間で開始10分で終わってしまった、ということであればなかなか合格するのは厳しいかもしれません。
1時間の予定なのに10分という短時間で帰すのはわざわざ来社してもらった候補者に対して失礼な行為です。
最近はオンラインでの面接も多いので必ずしも対面とは限りませんが、オンライン面接であったとしても仕事と並行しながらなんとか有給などで時間を捻出して選考に臨んでいる候補者に対して短時間で終わらせるのが失礼である点は変わりません。
つまり、短時間で終わってしまったということはその失礼なことをしても良いと判断されたということであり、あまり評価が高くなかったという可能性が高いでしょう。
しかし、必ずしも不合格とは言えないケースもあります。
なぜなら、面接官は管理職で忙しくしているため、前後の予定が詰まっていることが当たり前だからです。
つまり、急な業務の予定が入ってしまい面接を長く行うことが出来ないなど、あなたの評価に関わらず短時間で終えざるを得ないというケースは十分に考えられます。
あるいは、面接官がそういうタイプの人物というケースもあります。
無駄話はせず、必要最小限の内容で面接を終える合理的なタイプの方であれば短時間で面接が終わるのが普通です。
なので、面接時間が短かかったからといってそこまで悲観する必要はありません。
面接時間がかなり長い
面接が盛り上がった結果であれば良いのですが、企業からこれまでの仕事や転職理由について深く聞かれた結果面接が長時間に及ぶのはあまり良いサインとは言えません。
私が転職エージェントにいた時、候補者の方の面接が終わると企業に「結果どうでしたか?」と確認のために連絡をするのですが、そこで「いや〜、いろんな角度から質問してみたんだけどあんまり光る部分を見つけられなくてさ〜。不合格かな。」のようなフィードバックをもらうことがありました。
企業からすれば貴重な候補者なので、その人の良い部分を見つける努力をするのですが、次の選考に進めるほど評価できるポイントを見つけられなかった場合、結果として面接時間が長くなることがあるんですね。
なので予定されている時間よりも長くなってしまうのもあまり良くないサインになることがあるのです。
面接官の態度が怖い
一般的には評価の高い人材には好意的に接するものですので、高圧的だったり怖く感じてしまう面接は面接官からの評価が低い可能性が考えられます。
しかし、こちらも面接官の人物タイプでいつでも怖く見える方も多くいますのでそこまで気にする必要はありません。
また、面接官が前後の業務の関係で面接での態度まで気にかける心の余裕がないということも考えられます。
例えば直前に役員に怒られたばかりなのに面接で候補者に笑顔を振りまくのはなかなか難しいですよね。
また、企業によっては意図的に態度を厳しくしている面接官もいます。
ストレス耐性をみたり、どんな対応をする人なのかを見極めるためです。
面接結果待ちのタイミングで出来ること
一次面接の結果待ちという状況下で出来ることは大きく二つあります。
一つは通過した場合に備えて次の面接対策をすること。
二つ目は落ちた場合に備えて新たに別の求人を探しておくことです。
次の面接対策
まず面接対策について。
面接は回数を重ねるごとにスキルよりも人柄や価値観など定性的な部分を評価されるようになります。
なので二次面接や最終面接の対策としては今以上に自己分析をしっかりと行い、自分の強みや弱み、今の価値観の元となった体験(=原体験)などを掘り下げて理解していく必要があります。
ご参考までに私が自分の転職活動に際に自己分析に役立ったのがストレングスファインダーという書籍。
一冊1200円くらいですが、この書籍の内容というよりこの本を買うことで受けられる適性検査がかなり良いです。
200個くらいの質問に答えるとその場で自分の資質や強みが分析結果として出てきますし、よくある転職サイトなどの診断とは段違いに詳しく解説がされているので信頼度も高いと感じました。
私はこの結果を元に応募する求人の選定や面接対策を進めて大手から内定をもらうことができたのでやってみてください。※一冊につき1回しか受けられないので古本屋で売っているのを買っても受けられません。
こちらの記事でも解説しています⇨ストレングスファインダーによる自己分析で転職活動の成功率を上げる方法
他の求人を探しておく
残念ながら一次面接で不合格となってしまった場合に備えて次に応募する求人を探しておきましょう。
「もう応募できる求人がない!」という方はこれまで使っていないサービスを利用してみましょう。
私は自分の転職活動でリクルートエージェントを使いましたが、doda(パーソルキャリア)やパソナキャリアに登録した時とは桁違いの求人と出会うことができました。
まだ利用していない方は登録と面談をするだけで日本最多の求人データベースに無料でアクセスできるようになるのでまずは登録しておきましょう。
すでにリクルートエージェントを利用しているという方は他のサービスで構いません。
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まとめ
面接の中で合否のサインは基本的に見つからないものとして面接を受けた方が良いです。
あまりに面接官を意識しすぎて本来伝えるべきことが伝えられなかったり、面接官の質問の意図を取り違えて回答してしまうとそれこそ面接で落ちる原因となります。
もし今すでに面接を終えて結果待ちという状況なのであれば、結果を考えすぎずに次の面接対策をするか、次に応募する求人を探しましょう。
考えても結果は変わりませんし、できることは将来の行動の結果を変えるために努力することだけです。
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