市場価値

キャリアの市場価値を劇的に上げる方法とは?

「転職活動でなかなか書類選考すら通過しない」「職場で給料がもう5年も上がってない」こうした問題はキャリアの市場価値が低いことが原因です。

市場価値が何によって決まるのか、どうやって上げていくべきかについて学ぶことで将来「仕事が見つからない不安」や「給料が上がらない不満」を回避しましょう!

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誰もが市場価値を無視できない世界になった

日本で終身雇用が約束されていた時代において、市場価値を意識していた会社員はほぼ存在しなかったのではないでしょうか。

新卒で入社したら定年まで同じ会社に勤め、ジョブローテーションを繰り返しながら年次昇給が必ずあり、実力に関わらず一定の年齢になればそれなりの役職について、それなりの給料がもらえていたからです。

しかし、既にそうした時代は終わりました。

トヨタ自動車でさえ終身雇用の約束ができなくなった現代において、誰もが転職という選択肢を持たざるを得なくなっています。

そして、転職という選択肢を選ぶためには他の企業から必要とされる人材であること、つまり市場価値が高い人材であることが必須条件となるわけです。

これはフリーランスや複業といった働き方を選ぶ人でも同様で、自分を求めてくれる企業がなければお給料はもらえない以上、市場価値は働く誰もが向き合わなければならない問題となっているんです。

市場価値の意味

そもそもキャリアにおける市場価値とは転職市場で得られる評価の高さのことを意味しています。

転職市場での評価が高いということは、容易に転職先を見つけられるということであり、また、転職時に年収アップでの内定を獲得しやすいということでもあります。

転職市場で得られる評価はその人材を求める企業の数が多ければ多いほど高くなり、また、該当する人材の数が少なければ少ないほど高くなります。

例えばプログラミングスキルを求める企業が100万社あるのにプログラミングスキルを持った人材が10万人しかいないとすれば、人材の需要は多いのに供給が少ないため市場価値は高いと言えます。

市場価値が高いメリット

では具体的に市場価値が高いとどんなメリットがあるのか説明します。

市場価値が高い人材は転職先に困らない(失業リスクが少ない)

市場価値が高い人材は転職先に困りません。

これは職を失うリスクが極めて低いということでもあります。

その人材を採用したい企業数が人材数を上回っている状態なので、人材が転職を希望した場合には数多くの企業の中から就業先を決めることができます。

ということは仮に運悪くブラックと呼ばれるような企業に入社してしまったとしても、すぐにまた別の企業に移ることができるわけです。

これは大きなメリットだと思います。

逆に市場価値が低い人材の場合だとより良い転職先を見つけることが困難なので、どれだけ現職に不満を感じたとしてもその会社で働き続けることしかできなくなりますよね。

市場価値を上げるということは選べるキャリアの幅を広げるということなのです。

市場価値が高い人材は給料が高い

市場価値が高いと必然的に給料も良くなります。

他にもその人材を採用したいと思っている企業がたくさんあるので、他社よりも高額なオファーを出して採用しようとするからです。

伝統的な日系企業の場合だと年功序列の人事制度であり、スキルと年収とが釣り合っていないケースもあります。

仮にスキルがある人材が実力に応じた報酬を用意してくれる会社に転職すれば大幅に年収を上げることはできるでしょう。

実際に、私の知っている範囲でも現在年収2000万円の人が転職活動をして年収7000万円のオファーを獲得したという事例もあります。(念のためですが桁は間違えてないです 笑)

市場価値が高い人材であれば転職によってそれだけ年収を上げることができるわけです。

市場価値を決定するのは年齢とスキルのバランス

人材市場において人材の需要がどんな要素によって決まるのかといえば、スキルと年齢のバランスです。

スキルが全くない人材に対して需要があるのは新卒の時だけで、中途採用の市場ではスキルや経験が求められてきます。

ただしどんなスキルでも良いわけではありません。

「企業が欲しがるスキル」であることが重要になります。

仮にあなたが「暗算の世界チャンピオン」くらい優れた暗算能力を持っている人材だとしてもそのスキルを欲しがる企業はあまりないでしょう。

なぜなら電卓があればカバーできてしまうからです。

また、企業が欲しいスキルを持っていたとしても年齢を重ねれば需要が少なくなるケースもあります。

例えば、営業職の募集に応募した人材が2人いるとします。

Aさんは26歳、Bさんが42歳でどちらも営業経験が同じ年数あるとした場合、若いAさんの方を採用したい企業が多くなります。

なぜならAさんの方が定年まで働ける期間が長い点に加えて、若い方が柔軟性に優れていると考える企業が多いためです。

このように、市場価値は自分1人の問題ではなく常に他の人材との関係で決まってくるため、自分のこれまでの経験やスキルと今の年齢を踏まえて戦略的に市場価値を上げていくことが重要になってきます。

市場価値を上げる方法①:ポータブルスキルを身につける

では市場価値を高めるにはどうすれば良いのでしょうか。

例えばポータブルスキルを身につけることは有効です。

聞いたことがない言葉かもしれませんが、ポータブルスキルとは簡単に言うと転職しても使えるスキルのこと。

企業が中途採用で求めるのは即戦力性の高い人材ですので、企業からすれば自分の会社で活かせるスキルを持っていない人材に内定は出しません。なので市場価値を高めるにはこのポータブルスキルを身につけておくことが重要になるのです。

逆に「社長が怒るポイントを知っている」とか、「朝礼で自社の経営理念を間違えずに暗唱できる」みたいな、その会社でしか活かせないスキルはポータブルスキルではありません

そうしたスキルはその会社で円滑に働く上では重要かもしれませんが、他の会社では活かせないスキルや知識です。

もし市場価値を上げたいのなら、できるだけ「他の会社でも必要とされるスキルを身につける」という点を意識して働くことをお勧めします。

おすすめのポータブルスキル

ポータブルスキルとしておすすめのものをいくつかご紹介していきます。

まだ身につけていないとか、興味があるものがあればこれを機にトライしてみてください。

ただ、面接では「業務の中でどう使っていたのか?」を必ず聞かれますので、単に知識として勉強を進めるだけでなく普段の業務の中で少しでも良いので使っていくことが重要です。

Excel・Word・Powerpointなどのオフィスワークに使うスキル

基礎的なPCスキルとして、エクセル、ワード、パワーポイントは使えるようにしておきましょう。

売上や受発注など数字を管理したり傾向を分析する上ではエクセルスキルが必要になりますし、その結果を社内の会議でプレゼンする必要があるならパワーポイントのスキルも重要です。

社内への伝達事項や報告書を作成するにはワードも最低限使えた方が良いです。

一番重要なのがExcel。

エクセルではVLOOKUPやSUMIFといった関数を使えたり、マクロを組んだりできるようになればさらに市場価値は高くなりますし、書類選考や面接のなかでどのレベルなのかをチェックされることが多いスキル。

スキルアップしておいて絶対に損はしないのでオススメです。

英語力

英語力はどの業界、どの職種でもキャリアアップに繋げやすいとても便利なスキルです。

できれば会話まで流暢にできれば文句なしですが、その前段階としてメールでの読み書きがこなせるレベルになるだけでも市場価値は高められます。

外資系企業への転職にも使えるほか、日系企業でも海外事業に携わるチャンスを得ることができるかもしれません。

「どんなスキルを身につけたら良いか分からない」という人はとりあえず英語力を身につけるのがオススメです。

プログラミングなどのITスキル

プログラミングのスキルも身につける価値のあるスキルと言えます。

ただし、未経験者がプログラミングのスキルだけで食べていけるようになるにはそれなりの年数が必要になりますので、短期間で一気に年収をあげたい!という人には向いていないと思います。

プログラミングスクールの宣伝を見ると数ヶ月の受講の後に大手に入って年収アップした事例なども見かけますが、そんなキャリアを歩めるのはほんのひと握りです。

「未経験だけどアプリ開発やりたい!」というよりは、「もう少し深くデータ分析できるようになるためにSQLを学ぶ」とか「外注しているホームページの運用を自社でやっていくためにCSSやHTMLの基礎を学ぶ」など、現在の業務と何らか関連のある分野で学び始めるのが市場価値を高めるポイントです。

市場価値を上げる方法②:現職で圧倒的な成果を出す

スキルが身に付いている証として重要なのが仕事での成果です。

圧倒的な成果を出せればそれだけ市場価値は高くなります。

ポイントは圧倒的な成果を出せた直後に転職活動をすること。

企業が欲しいのは「いま活躍している人/すぐに活躍できる人」なので、あまりに昔の成果ではプラスになりづらかったりします。

なので、例えば今後半年間を「成果を出す期間」として覚悟を決め、「こんな成果を出して転職する!」というような目標を立てて今の仕事を頑張ってみるのはありだと思います。

市場価値を上げる方法③:意味のある資格を取る

市場価値を上げる方法として多くの人が真っ先に思いつくのが資格を取ることだったりしますが、これは全員にオススメできるものではありません。

例えば経理の仕事をしている方がインテリアコーディネーターの資格を取ったところで業務に関係がないとみなされ評価は上がりません。

資格は業務上の必要性が高いものものほど市場価値を上げるのに有利です。

例えば、医師や弁護士などのようにその業務を行う上で必須とされている資格を持っていると市場価値は高まります。

ただ、それらの資格は取得するのが非常に難しいので、社会人になってから目指すのはなかなか現実的ではないかもしれません。

となるとその次に候補となってくるのが語学系の資格。

特にTOEICやTOEFLといった英語関連の資格は取っておいて損はありません。

先ほどポータブルスキルのところでも触れましたが、英語力は業界や職種を問わずに活かせるスキルであり、かつ日本人で得意な人がそれほど多くないため、転職市場における需要が高い反面、供給が少なく市場価値を上げるのに適した資格と言えます。

まとめ

市場価値が高いとより良い職場を選べたりより高いお給料をもらえるようになるので、市場価値を上げることは大きなメリットがあります。

ぜひ自己研鑽をしていき、市場価値を上げていってください!

ご自身の現時点での市場価値を知りたい人はこちらの記事で調べ方をまとめているので参考にしてみてください。

また、実際に転職するタイミングよりも早く転職エージェントに登録しておくことは市場価値を上げる上で非常に役立ちます。

エージェントに登録しておくことで、自分が理想とするキャリアに対して今の自分にどんな経験やスキルが不足しているのかというアドバイスをプロからもらうことができる他、現時点の自分のキャリアをもとに求人を紹介してもらえるため、今の市場価値がどうなのかを客観的に知ることができます。

特に、リクルートエージェントは国内最大手で求人数がトップクラスであるほか、エージェントの中で唯一自分で求人を検索することができるのでオススメです。(他のエージェントの場合には受かる可能性があると判断された求人しか紹介されないです。)

私も自分の転職活動の時に実際にリクルートエージェントを利用して第一志望の企業から内定をもらい転職活動を成功させることができました。(その時の話も時間がある時にでもまとめたいと思ってます。)

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