市場価値

TOEIC600点の転職市場価値は?どんな求人やキャリアが選べるのか解説

TOEIC600点前後の人は英語力で言うとビジネスレベル一歩手前。

メールの読み書きならgoogle翻訳を使いながらこなせるものの、会話を求められると厳しいという人が多いレベル。

転職活動で言えば、外資系企業でバリバリ英語力を必要とするポジションで内定をもらうことは難しいですが、日系企業で海外の取引先とメール連絡が発生するような求人であれば可能性が出てきます。

詳しく解説していきます。

TOEIC600点の英語力は脱初級レベル

TOEIC600点というスコアはTOEIC受験者の中で上位57%。言い方を変えると100人中57位ということになります。

それだけ聞くと「半分以下か〜」と落ち込んでしまいそうな気もしますが、日本人全体の英語力を考えればむしろ上位に入るレベルです。

そもそも英語が全くできない人はTOEICをわざわざ受けようとは思いませんしね。

TOEICの点数別の分布
(※グラフはTOEICの公式HPの第255回 受験者数26,515人のスコアデータを元に作成)

英語での読み書きが必要な求人に応募できる

TOEC600点であれば、おそらくある程度の文章なら英語でも読解できるでしょうし、相手が話していることもなんとなくわかるレベルかと思います。(私が600点くらいだったときは確かそんなレベル感だったと記憶しています。)

それを踏まえると、メールの読み書きがビジネスで発生する求人で内定をもらえる可能性が出てきます。

例えばイメージとしては海外の取引先とのメールのやりとりがある貿易関連のポジションなど。

メールであればGoogle翻訳なども使えば問題なく業務はこなせるはず。明らかに翻訳の精度が悪い場合に間違いに気付けるレベルですので、口頭でのやり取りに比べると難易度が低いのが特徴です。

一方、スピーキングが日常的に必要になるような環境で働くには英語力が足りないと企業からは評価されるため、電話や会議で英語を使う求人ではまだ合格するのは厳しいかもしれません。

なので、外資系企業のマーケティングや人事など親会社とのやりとりが頻繁に発生するようなポジションや、海外駐在のように英語でマネジメントしなければならないポジションにつくにはさらなるレベルアップが必要です。

海外で働きたい場合には現地採用のメンバークラスならアジアを中心に合格できる可能性はあります。

具体的な求人イメージ

TOEIC600点で応募できる求人のイメージをより具体的にするため、リクナビネクストに公開されていた求人情報からいくつか例を挙げていきます。

求人①商社の物流企画・貿易事務

■想定年収:600万円(30歳)

■業務内容:

・物流ルートの企画/物流管理 
・組織マネジメント 
・取引先交渉(輸送契約、運賃交渉など) 
・事業収支管理 
・改善計画の立案 
・業務フローの作成・改善提案・実行 
・輸出業務・貿易事務 

■応募要件:

◎国際物流の経験(5年以上) 
◎航空輸送・海上輸送における実務経験 
◎貿易に関する実務経験 
◎外航海運に関する実務経験 
※職歴例:メーカー、フォワーダー、船会社、商社、保険会社、サーベイ会社など 

英語でのメール対応可能な方は優遇(目安:TOEIC600点程度)

求人②物流会社のタイ拠点での営業&物流事務

■想定年収:バーツで支給。日本円換算で月給21万~35万円

■業務内容:

【営業】 
・既存顧客を定期的に訪問 
・物流の課題やお悩みのヒアリング 
・課題を解決するため、社内打ち合わせ 
・解決策の提案 
・新規顧客の開拓 
などを行います 

【物流管理】 
・荷主からの受発注業務 
・入荷・出荷・在庫管理 
・配送管理、その他倉庫の運営・管理業務 

■応募要件:

業界・職種未経験の方歓迎 

日常会話レベルの英語力をお持ちの方(目安:TOEIC600点レベル)  
・タイ語が必要になりますが、入社後習得可能です(バックアップ制度有)  
・会社近辺(チョンブリー県)に居住できる方  
・インドの関連会社への長期出張、駐在が可能な方 

求人③外資系企業での事務

■想定年収:480万円〜600万円

■業務内容:

営業アシスタント業務から始めていただき、購買・調達プロセス管理、ファシリティ管理をお任せします。具体的には、顧客DBへの入力管理/見積書作成(30 件/月程度)/発注、出荷、技術サポート依頼/その他アシスタント業務/購買・調達プロセスの運用管理/Purchase Order発行からクロージングまでのプロセスの運用管理、米国本社との調整/日本拠点のオフィス、各種ファシリティ管理

■応募要件:

総務部門、部門アシスタント、営業事務の経験 3年以上、TOEIC600点以上、業務でのOracle,SFDC,業務アプリケーション使用経験

自分で他の求人を調べてみたい方はリクナビネクストを使ってみましょう。

ただ、個人的にはリクナビネクストではなくリクルートエージェントの方がオススメです。

混同している人も多いですが、リクナビネクストが求人メディアであるのに対してリクルートエージェントは転職エージェント。

エージェントにはメディアでは公開できないような貴重な求人が沢山集まってくるので、登録と面談だけ済ませておけばキャリアアップのチャンスを逃さずに済みますよ。

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英語力で市場価値を高めたいならレベルアップが必要

TOEIC600はまだまだ英語力として上げる余地のあるレベルです。

転職市場価値を上げたい場合にはより上を目指していきましょう。

伸ばしていって英語ネイティブの人とも流暢に話せる実力が身につけば、今後のキャリアアップがかなり有利になることは間違いありません。

TOEICの目安としては800点以上取れれば外資系企業や海外駐在のポジションでも内定の可能性がグッと高まります。

関連記事:独学でTOEIC400から810にスコアを上げた勉強方法と反省点

市場価値を高める英語力を身につけるには

転職市場で評価されるために重要なポイントは年齢とスキルのバランスです。

英語力を伸ばすことに時間をかけすぎると年齢を重ねてしまい転職活動時に選べる求人量や求人の質が大きく減ってしまうことになります。転職を有利にしたいならできるだけ早く理想の英語力を身につけることが重要です。詳しくはこちらの記事をどうぞ⇨英語力は短期間で伸ばすべき理由【市場価値と年齢の怖い話】

また、本質的なスキルを身につけることも同じくらい重要です。

TOEICの勉強をする人はついスコアを伸ばせば良いと考えがち。

でも、TOEICの勉強をしてスコアを伸ばすだけでは運用能力が身につかないことも珍しくありません。

「TOEIC800点取れたけど全然話せません。」というのでは評価されません。すでにTOEIC600点レベルの人が今後さらにレベルアップしていくためには、スコアだけでなく運用能力も同時に伸ばすことを意識してみてください。

そのためには多少お金がかかるものの、自分に合ったプログラムを組んでくれるコーチング型のプログリットなどはオススメです。(関連記事:転職エージェントで働く私が英語学習にプログリットをオススメする理由

あるいは、実践的な英語力を身につけるためにまず今の英語力で転職できる先を探し、転職先でどんどん英語を使える環境に身を置くこともアリです。

キャリアに迷ったら一度エージェントに相談してみましょう。

私も転職活動の時にはリクルートエージェント経由で内定をもらっているので自信を持ってオススメできます。

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