面接

面接でのNGワード【こんな転職理由は絶対落ちます】

NGワードを言ってしまい面接で落ちたおじさん
本記事が解決する疑問や悩み

面接を控えているけど変なことを言って不合格になったらどうしよう。

これまで面接に落ちっぱなし。何が原因かわからない。

本記事の内容

結論から言えば、転職理由を聞かれているのに理由ではなくきっかけを伝えてしまう人や、他責傾向がある人、給与への執着がある人は落ちる可能性が高いです。

本文で詳しく解説していきます。

本記事の信頼性

私は転職エージェントで勤務していたので、転職支援をしてきた経験を元に企業が面接でどんな点を見ているのかについてシェアさせていただきます。

転職活動の成否は面接での評価が全て

履歴書や職務経歴書での評価がいくら良くても、内定を獲得できるかどうかは面接でのパフォーマンスに100%左右されます。

「面接ではイマイチだったけど職歴書の内容がいいから合格にしよう」とはまずなりません。

自分の経験、スキル、転職理由、志望動機を完璧に答えられる準備をしておきましょう。

面接で重要なのが転職理由の答え方

面接で見られるポイントはいくつかありますが、その中でも意外に重要なのが転職理由の答え方です。

スキルや経験をきちんとアピールすることは当然重要ですが、転職理由に説得力が乏しいがために不合格となるケースが非常に多いんです。

企業は転職理由から定着性を判断する

企業が転職理由を聞くことによって何を見ているのでしょうか?

一つは社風とのマッチ度合いです。

その人が大事にしていることが何か知る手がかりになるので、それが自社の社風とマッチしているのかを見ます。

例えば、転職理由で「どんどん新しいことにチャレンジしていきたいのに、社風が保守的だから転職したい」と伝えたとして、面接を受けている企業も保守的な社風であればミスマッチと判断されて不合格となるでしょう。

そしてもう一つが定着性です。

日本ではまだまだ転職が欧米に比べて当たり前ではなく、長く働いてもらう前提で採用をします。

なので、採用してもすぐまた転職しそうと判断された場合にはどれだけスキルがあろうとも不合格とするんです。

なので、できるだけその会社で長く働いてくれそうだと伝わることがポイントで、逆にすぐ辞めそうだと判断される理由ではまず落ちます。

それでは具体的にどんな伝え方をすると不合格になるのか、転職理由としてのNGワードをご紹介していきます。

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「ヘッドハンティングされたので」がダメな理由

江口洋介さんのドラマで「ヘッドハンター」ってありましたね。

なんとなく近い業界にいると逆に恥ずかしくて私は見れていないのですが、周りの人には結構見てる人が多かった記憶があります。

ちなみにヘッドハンターと転職エージェントは全くの別物なので違いがわからない人はこちらの記事を読んでみてください。

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さて、そんな江口さんのようなヘッドハンターから声がかかって転職したことがある人に気をつけてほしいことがあります。

それが、面接でこれまでの転職理由を聞かれて「ヘッドハントされたからです」と言わないことです。

「ヘッドハンティングされた」ってかっこよく聞こえますよね。私もヘッドハントされたらつい自慢したくなると思います。

しかし、面接を受ける目的は自慢するためではなく選考を通過するためであることを考えると、その回答は適切ではありません。

その理由は「転職理由ではなく単なるきっかけについての回答になってしまっているから」です。

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「ヘッドハンティングされたから」というのは理由ではなくきっかけです。

「ヘッドハンティングされた」ということだけで転職するのであれば、あなたが仮に大企業の幹部だったとしても「あなたをゴミ拾いのバイトとしてヘッドハンティングしたいのですがいかがですか?」と誘われれば転職するということになります。

声がかかったというのはあくまできっかけの話です。

転職理由となるのは「前職が保守的でチャレンジができない社風だったので、新しい経験を通じて自らをより成長させたかった。」といったことで、そうした不満を持っていた状況に対してヘッドハンティングがきっかけとなり転職をしたはずです。

あなたが人生においてどんなことを大事に考え、それを実現するためにどんな転職をしてきたのかと言う転職の軸と呼ばれるものが相手に伝わることを意識しましょう。

面接の通過率を上げるためには、きっかけではなく、理由を説明できるように考えをまとめておきましょう!

きっかけではなく理由を説明できているか振り返ってみよう

「上司や同僚との関係が悪かった」は他責に聞こえるのでNG

NG回答のもう一つは人間関係に関することです。

例えば「上司が嫌味な人でついていけなくなりました」のようなケースです。

この理由の場合、他責であることが面接での印象を下げる原因の一つとなってしまっています。

相手が悪かったのだとしても、本当に相手だけが悪かったのか?あなたにも嫌味を言われるような非があったのでは?との疑念を持たれるのです。

その疑念は「この人は他責思考だ」とのレッテルにつながり、面接で落とされてしまうことにつながります。

また、仮に相手が悪かったのだと企業が納得してくれたとしても、応募先企業でもまた相性を理由に早期の離職になってしまうのでは?との懸念を持たれる可能性もあります。

例え面接のタイミングでは性格の良い人が上司となる予定だったとしても、急な退職や将来的な自分の異動などで気難しい人とも一緒に働く必要が出てくるかもしれません。

そうした場合でも忍耐強く働いてくれる人を企業は求める傾向があるという点は覚えておいて損はしないです。

できるだけ周りのせいにしていると思われない伝え方を意識しよう

「給料を上げたくて」も原則NG

転職活動で改善したいことの上位にランクインすることの一つが年収の改善です。

しかし、これを面接でそのまま伝えてしまうと、「ああ、この人はウチに入っても給料につられてまたすぐ転職するんだろうな」と思われてしまい、心証を害してしまうことがあります。

転職で年収を上げたい人は以下の記事を参考にしてみてください。

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給与アップを理由にしても落ちないケース

面接官自身がこれまでに年収アップを目的に転職してきている場合はセーフだったりします。

例えば、ベンチャーや外資の中には面接官の中にも年収アップを目的としてこれまでに転職を重ねてきている人がいるケースも多く、そうした面接官が出てくる場合はそこまでマイナスにはなりません。

むしろ「お金が目的の人は仕事を頑張るから信頼できる」との評価につながることもあります。

しかし、面接時点で相手の面接官がそう言った価値観の人物なのかどうかを見極めるすべはありませんので、相手からそうした価値観を開示してこない限りは自ら言わない方が無難と言えます。

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現在の給与があまりにも低すぎる場合

例えば「35歳で奥さんと子供がいて家のローンまで抱えているのに月給15万円」という方のように、一般的な水準よりも著しく給与が低い場合であればOKです。

具体的には「家族の将来のために給与を上げたいです」と伝えればマイナスにはならない可能性が高いです。

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何れにせよ給与以外の理由も言えなければならない

上記のようなケースでは給与を理由にしてもマイナスにならない可能性がありますが、それでも仕事面で改善したいことなど、他にも理由を考えておかなければ落ちます。

なぜなら、本当に高い給与を稼ぐことだけが目的なのであれば、フルコミッション(完全歩合制)の仕事を選べばよいだけです。

そして、そうした仕事であれば比較的誰でも受かります。

なぜフルコミッションの仕事が受かりやすいのかというと、企業からすれば完全歩合であれば固定費用がかからないので、採用しても費用面での負担が発生しないため、ローリスクで雇用できるからです。

逆に言えば、ちゃんと固定で一定の給与が支払われる環境を望むのであれば、企業からすると固定費が高くつくので、きちんと給料以外の志望理由も言えなければ採用しようと思われないのです。

給料を転職理由にするかどうかは自分の現状と応募先企業に合わせて変えてみよう

「残業を減らしたいので」だと意欲が低いと思われるのでNG

ワークライフバランスを重視する人は年々増えてきているのではないでしょうか。

毎月の残業が多く、家族と一緒に過ごす時間も取れないのでもっと残業を減らしたい!という方は多くいらっしゃると思います。

しかし、それをそのまま伝えてしまうと、企業からすれば「うちで頑張ってくれる人が欲しくて募集しているのに楽をしたいだけの人なんていらないよ!」と思うことでしょう。

コンサルのように月の残業が100時間を超えることが当たり前の環境だった人でも、残業時間だけを理由にするのはNGです。

コンサルの人がどれだけ忙しかったとしても、「事業会社でこれまでの経験を生かしたいと思ったので」などと、残業時間には触れないことをお勧めします。

転職理由の一つとしてであればありです。

同じように、面接の中で「残業時間はどれくらいですか?」と聞くのも同じく働く意欲に疑問が持たれるリスクがあるので避けましょう。

もし聞くのであれば、「残業時間はどれくらいですか?多くても問題ないのですが、多いのであれば予め覚悟しておきたいので目安を教えていただきたいです。」のようにフォローしておきましょう。

残業を気にしすぎると働く意欲がないと思われるので注意しよう

面接の合格率をあげるためにすべきこと

ポジティブな表現で伝えるように心がける

会社を辞めるということは何らかのネガティブな理由があることが多いです。

しかし、例え根本にネガティブな理由があったとしても、伝え方を気をつけなければまず落ちます。

できるだけポジティブな言葉に変換して伝えるようにしましょう。

例えば、「仕事がつまらないので」という理由なら、「よりチャレンジングな仕事に挑戦したくて」とでも言い換えたほうが前向きな人に感じられませんか?

嘘をつくことはいけませんが、表現の仕方一つで印象は大きく変わるものです。自分自身がどうやったら企業にとって魅力的に見られるかを意識して面接対策をしておくとよいでしょう。

上手い表現が見つからなければポジティブな人の本やツイートを読むだけでもヒントが見つかるかも

応募チャネルを増やす

すでに予定されている面接の合格率を高めるものではありませんが、一つは利用する転職エージェントを見直すのも合格率を高める上では非常に有効です。

転職エージェントはコンサルタントによる当たり外れの差がとても大きいので、あなたが面接で合格しないのは外れのコンサルタントに当たったからかもしれません。

腕の良いコンサルタントなら面接対策や的確なキャリアアドバイスをもらえることによって内定がグッと近づくはずです。

転職エージェントは基本的に数社を併用する人が多いので、一つしか登録していない人はプラスで登録してみてください。

オススメのエージェントは以下の記事で紹介しています。

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スキルアップして市場価値を高める

スキルアップして転職市場での価値を高めるのも中長期的には有効です。

例えば語学力を身につければそれだけで希少価値の高い人材となりますし、転職で実現できる年収も高くなります。

英語のできる人とできない人とではだいたい2〜3割年収が違います。

英語の勉強の有効性は以下の記事を参考にしてみてください。

英語の勉強は最高の自己投資
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まとめ

転職理由は企業にとって候補者が入社後に長く続けてくれそうかを見極める重要な質問です。

自分の回答が他責になっていないか、ネガティブに聞こえないか、理由の説明になっているか(きっかけと混同してしまっていないか?)を意識してみてください。

同じ転職理由でも伝え方次第で印象は大きく変わるものです。

ぜひ面接対策を万全にして転職活動を成功させてください。