転職活動

転職しない方が良い人の特徴は在籍1年未満となんとなくベンチャー行きたい人

リストラが始まって元気が出ない会社員
この記事はこんな人向け

転職しようか迷っている。転職しない方が良いのかな?

転職すべきかどうかってどうやって判断すれば良いの?

こんな疑問や悩みを解消していきます。

私は転職エージェントで働いていますが、転職相談に来られる人のうち大体2割くらいは転職しない方が良いとアドバイスしています。

では、具体的にどんな人が転職すべきでないのか、詳しく解説していきます。

転職すべきかどうかはメリットとリスクの比較で考える

あなたが転職すべきなのかどうかを判断するには、転職によって得られる可能性があるメリットと、リスクとを天秤にかける必要があります。

例えば、メリットが大きく、リスクが小さいのなら転職すべきでしょう。

逆に、メリットがそこまでないのにリスクが高いようでは転職すべきではありません。

具体的に転職のメリットとリスクとはどのようなものがあるのか、ここで押さえておきましょう。

転職で得られる可能性のあるメリットの例

・年収が上がる

・職位が上がる

・希望の勤務地で働ける

・憧れの会社で働ける

・残業を減らせる

・職場の人間関係が改善する

ここに挙げた以外にも転職のメリットはたくさんありますが、転職理由になる主なものはこの辺りだと思います。

一方、転職によるリスクとしては以下のようなものがあります。


転職のリスク

・聞いていた仕事内容と違う

・新しい職場に馴染めない

・自分の専門性が活かせない

・転職後すぐに買収されてしまいリストラされる

・理論年収に含まれていたボーナスが業績悪化の影響で出ず、年収が下がってしまう

リスクも挙げればキリがありませんが、主だったものはここら辺でしょう。

求人票だけでは情報が十分でないことがほとんどなので、入社してみたら超パワハラ体質の会社だった、なんてことになったら笑えませんね。

何はともあれ、これで転職のメリットとリスクとを理解することができました。

それでは、実際に転職しない方が良い人(メリットが小さく、リスクが高くなる傾向がある人)のパターンを解説していきます。

転職しない方がいいのはこんな人

現職での在籍期間が1年未満

あなたが今の職場に入ってまだ1年も経っていないようであれば、転職するのは早計かもしれません。

その理由は早期離職は次の転職でかなり不利になるからです。

転職は一生の間に好きなだけできるものではありません。

転職回数が増えるほど企業からの印象が悪くなり書類選考が通過しなくなります。

直近の在籍期間が3年以上ないと100%書類で落とす企業もあったりします。

特に直近の会社での在籍年数が重要視されるため、1年未満での転職はそれだけで選考通過率を下げる原因となります。

また、企業を選ばなければ内定はもらえるかもしれませんが、それで内定をもらえる企業は確率的にブラック企業を引いてしまうリスクが高くなります。

優良企業ほど人材を選ぶ立場になりますし、逆にブラック企業は他の会社が選ばない人材を採用するしか選択肢がないからです。

早期離職によって優良企業の選考が通過しなければブラック企業とわかっていても転職せざるを得なくなってしまいます。

それならば、今の会社であと1年は続けることも視野に入れた方が良い条件で転職できる可能性が高まります。

周りのせいにしがちな人(他責思考の人)

続いてが周りのせいにしがちな人も転職で失敗する確率が高いです。

というのも、本来は自分に原因があるにもかかわらず周りが悪いと感じてしまうケースが多く、原因が自分にある以上は転職しても改善しないからです。

この世の中に100点満点の会社や仕事は存在しません。

楽しくても忙しかったり、楽しくても給料が安いなど、どんな仕事や職場にも必ず欠点はあります。

恵まれた環境で働いている人も、「刺激がない」みたいな不満から転職を考えるくらいなので、どんな職場でも完全に満足できる人はいません。

不満な点は見つけようと思えばいくらでも出てくるものなのです。

上手くいかないことを会社のせいにしたり製品のせいにしたりする人は次の職場でも同じように不満を持ちます。

外部環境のせいにしても始まりません。

変えられるのは自分の考えと行動だけ、くらいに覚悟を持てる人でなければ転職しても不幸になるだけなのでやめましょう。

何となく大手からベンチャーに行きたい

特に明確な希望がなく大手からベンチャー企業に転職するケースも失敗が多いです。

大手は福利厚生やら労働時間やら社会的ステータスやら給料やら、何かと充実しています。

なので、大手で働いている人は大きな不満を持っていないことも多いんです。

そうした大きな不満がない状況でベンチャーにでも行こうかな、程度で考えている人は結構な確率で失敗します。

ベンチャーに行くと、給料は3割減、労働時間は1.5倍みたいな環境で働くことになり精神が削られます。

将来起業したいとか、一攫千金を狙ってストックオプションをもらいたいとか、明確なモチベーションがあればまだ大丈夫です。

逆に言えば、そうでなければ大手の環境とのギャップで心が折れる可能性が高いです。

ベンチャーに飛び込んでみて初めて大企業のありがたみを実感することになるのです。

興味がある方は副業的に週に1日手伝ってみるなど、ベンチャーの実態を事前に実感した上で飛び込むようにしましょう。

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家族が転職に反対している

これは結婚されている男性に多いのですが、奥さんが転職に反対するケースがあります。

特に収入がダウンしたり、社格が落ちる形での転職は反対される可能性が高いです。

人材業界の中では「嫁ブロック」と名前がつくほどよく起こるケースです。

反対の中無理やり転職してしまうと夫婦関係にヒビが入ってしまうことになるのでお勧めできません。

本来転職は人生を充実させるための手段の一つであるはずですので、仕事は充実したけどプライベートが破滅した、では笑い話にもなりません。

転職する場合はしっかりと家族の了承も得るようにしましょう。

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周りが辞めるからという理由

離職率が高い職場で働く人に多い理由として「長く働けるイメージが持てない」というものがあります。

具体的に長時間労働がきつい、と言った理由があればともかく、単に周りが辞めるからなんとなく不安、という理由であれば転職しない方がいいです。

その人が次の職場に求めることはなんでしょうか?

人が辞めないことでしょうか?

仮に離職率が0%の職場に転職できたとして、その人はそれで幸せなのでしょうか?

元々離職率の高い職場に転職した際には別途実現したいことがあってその職場を選んだはずです。

そうしたモチベーションのあった方が単に安定性を求めて転職してしまうと物足りなさを感じることになります。

離職率が高いということはそれだけポストが空くということです。

それはつまりいろんなチャンスがあるということです。

離職率が高いというのはマイナスばかりではない

本来であれば未経験でチャンレジできない職種へも異動できるかもしれません。

早く昇進や昇格ができるかもしれません。

そうしたチャンスを棒に振ってまで得たいものが明確にならないうちは残るようにしましょう。

転職すべきか迷ったらどうすれば良いか

転職はいつでも誰にでもお勧めできるわけではありません。

メリットとリスクとを天秤にかけて、それでも転職する覚悟が持てるのなら転職して成功する確率はグッと高くなります。

転職が成功したのか失敗したのかは100%自分の主観で決まることなので、覚悟を決めた人はどんな転職でも成功と捉えることができます。

もし自分のこれまでの経歴や現在の状況、希望条件を踏まえた上で転職する方が良いのか転職すべきでないのか判断に迷うという方は一度転職エージェントに相談してみてください。

中には強引に転職させようとするような悪徳業者もいますが、信頼できるエージェントの方が圧倒的に多いです。

誠実なエージェントなら、本当に転職すべきでない場合には「まだ転職すべきではありません」とアドバイスしてくれます。