「転職エージェントに登録しようか迷っている」
「転職エージェントを使うべきなの?」
転職活動に転職エージェントを使った方がいいの?って疑問をお持ちの方へ、結論から言えば応募したい企業にコネがない人は使った方が良いと思います。
具体的に、転職エージェントを使うことで以下の様なメリットがあります。
・企業と年収交渉をして内定時のオファー金額を上げられる可能性がある
・自分で応募しても不合格になる企業が合格になる可能性がある
その理由を詳しく解説していきます。
転職エージェントを利用するメリット
転職成功に向けてアドバイスしてもらえる
初めて転職活動をする方にとってはまず何から始めたらいいの?と色々不安に思うことが多いはず。
転職エージェントに登録しておくと、転職活動を進める過程で例えば以下の様な点で心強い味方となってくれます。
・履歴書や職務経歴書の書き方を教えてくれる
・面接対策をしてくれる
・退職交渉の進め方もアドバイスしてくれる
特に、転職初心者の方や複数の転職を経験して職務経験が長くなっている方については、職務経歴書の書き方についてエージェントのアドバイスをもらうと良いと思います。
先にレジュメの書き方を知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

コアとなるスキルを明確に意識しながらまとめる必要がありますので、エージェントの意見を聞きながら書類選考が通るように修正していきましょう。
レジュメの書き方によって書類選考の通過率は大きく変わるのでプロに相談してみるといいと思います。
また、転職が初めての方は退職交渉時にエージェントが付いていると安心です。
退職交渉は孤独な戦いです。
支えてくれる存在がいないと、繰り返される強い引き止めに心が折れる方もいます。
特に評価が高い人ほど引き止めが強くなるため、「何を言われても無駄」というスタンスを貫くことが重要です。
退職交渉のポイントを知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。

非公開求人を紹介してもらえる
転職エージェントは独自の求人を数多く持っています。
自分一人で転職活動をする場合だと求人サイトに載っている求人が主な選択肢となってきますが、転職エージェントには独自の求人が多く集まってきますので、これまで知らなかった求人を紹介してもらえることがあります。
できるだけ沢山の求人を紹介してほしいという人には大手総合型エージェントがオススメです。
詳しくはこちらの記事で解説していますのでご覧ください。

転職エージェントのサイトを見るとほとんどの企業で「非公開求人80%以上!」のような表記を見つけることができます。
これはサイト上には企業名や仕事の詳細を出さず、そのエージェントに登録した人材にだけ紹介できる求人があることを示しています。
非公開求人について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。

同じ履歴書や職務経歴書で応募できて手間がかからない
エージェントを使わずに企業に応募する場合、いちいちその企業の応募フォームから書類を提出していく必要があります。
しかし、エージェントに汎用性のある履歴書や職歴書を預けておけばそれを使い回すことができるので手間は省けるメリットがあります。
部署異動や実績の更新などがない限り、日付だけ3ヶ月ごとに最新のものに変更すればそれで済むのは忙しい社会人にはありがたいですよね。
レジュメは経歴が変わっていなくても日付だけは最新のものに更新し続けよう。
ネットには載っていない企業の情報を教えてもらえる
転職エージェントのコンサルタントは実際に企業に足を運んで話を聞いています。
例えば中小企業の求人についてであれば、社長がどんな価値観の人で今の経営課題がこうだからこういう人材を募集している、というような情報を持っています。
2ちゃんねるの情報を見るのも全く無駄とは言いませんが、最新かつ第三者としての客観的な情報を得られるという点ではエージェントは有益な存在だと思っています。
企業の方針や体質は役員が変われば一気に変わることがあります。
ネットに載っている情報はそうした企業体質が変わる前のものであることも多いため、先入観で判断せずまずはフラットに話を聞いてみることをお勧めします。
転職エージェントに企業の深い情報を求める場合には特化型のエージェントがオススメです。詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください。

年収交渉してもらえて良い条件のオファーをもらえる
できれば高い給与が欲しいというのはみんな思うことですよね?
でも、自分から「今より100万円以上年収を上げて欲しい!」とかなかなか言いにくくないですか?
転職エージェントを通すことで、そうした年収交渉を代わりになって貰えるんですね。
どんな風に交渉するのかというと「Aさんは他の企業からも内定をもらっています。御社の内定を承諾してもらうには700万円以上でオファーを出してください。」のような感じで伝えるのです。
もちろん他社の選考状況によってはそう言えないこともありますが、基本的には転職希望者がその企業からいくらのオファーをもらえれば承諾してくれるのか、という視点で企業と交渉を進めていくのです。
本来500万円のオファーだった予定が1000万円になるということはありませんが、550万円に引き上げることは十分に可能です。
「上司より高い年収は出せない」など、企業にも制約がありいつでも年収交渉が成功するわけではありません。
転職エージェント経由だからこそ合格するケースがある
優秀なコンサルタントはクライアント企業からの信頼を得ています。
その結果、普通に書類選考をしてもらっていては不合格になるところを、書類からは見えないあなたの強みやその企業とマッチしている部分をプッシュし、合格につなげることができるのです。
あなたの代わりになって、あなたを採用すべきだと企業にプッシュしてくれる心強い味方になってくれます。
企業からの信頼が厚いコンサルタントであれば、「あなたからの推薦であれば書類選考はせずに会いますよ」という関係性になっていたり、「Aさんが不合格というのはおかしい。○○の点からAさんを採用すべきだ」といったように不合格から逆転で合格に持っていくことだってあり得ます。
優秀なコンサルタントはあなたの心強い味方になってくれることと思います。
こうした企業とのコネクションの強いエージェントがよければ、先ほど触れた特化型がオススメです。

ずっと無料で利用できる
転職エージェントは企業からお金をもらっているため、転職希望者からお金を取ることはありません。
ご紹介したメリットをずっと無料で使えるのはありがたいですよね。
転職エージェントを使うデメリット
リファーラル採用(社員紹介)に比べると合格率が低い
最近はだんだんとリファーラル採用やダイレクトリクルーティングといった言葉も広まってきたように感じます。
リファーラル採用とは一言で言うと従業員が自分の会社に知人を誘って採用することです。
最近はベンチャー企業を中心にリファーラル採用に力を入れている企業も増えてきました。
そうした企業に勤務する知り合いがいるのなら、その人経由で応募した方がいいかもしれません。
リファーラル採用の良いところは性格やスキルについて把握している友人や知人に声をかけるので選考通過率が高いと言うことです。
企業からしても信頼している従業員から紹介された人材であれば安心してオファーを出せるでしょう。
社風に合う合わないは入社後の定着性に重要な意味を持ちますが、その点でも社風を知っている人が誘ってくれると言うことである程度マッチしている可能性が高くなります。
ダイレクトリクルーティングは企業の採用担当者が求人広告や人材紹介会社(転職エージェント)を使わずに自らLinkedinのようなSNSなどを活用して候補者を探し、直接声をかけることです。
Linkedinは転職活動で使えるSNSなので、興味がある人は以下の記事を参考にしてみてください。

こうしたダイレクトリクルーティングも、自社に必要な採用担当者が候補者を探すため経歴がマッチしている可能性が高い他、求人広告や紹介会社を使うのに比べて費用がかからないと言う特徴があります。
外資系企業やIT系の企業を中心にダイレクトリクルーティングが盛ん
同じような候補者がいたとして、一人がエージェント経由、一人が採用担当者による直接の声かけをされた人だったならば、コストの観点から直接声がかかった方が選ばれることでしょう。
このように、転職エージェントを通すことでリファラル採用やダイレクトリクルーティングに比べて選考通過率がややシビアになるかもしれない点は意識しておきたいところです。
ちなみに知人紹介で入社することのデメリットとしては、自分の行動次第では知人の顔に泥を塗りかねない点です。
例えば入社してすぐに転職してしまっては誘った知人は社内での立場が危うくなる可能性があります。
知人経由だからこそ入社できた企業。その知人の顔に泥を塗らない様に気をつけたい。
エージェントが行かせたい企業へ誘導されるリスクがある
転職エージェントに入社する人は「転職希望者の力になりたい!」と強く思っている人が多くいます。
しかし、忘れてはならないのが転職エージェントはハローワークと違って営利企業である点です。
しかも、お金は転職したい人からではなく企業から貰うというビジネスモデルです。
求人をもらっている企業からは「早く良い人を紹介しろ!」といったプレッシャーを受け、社内の上司からは「今月の売り上げはどうなんだ?」と詰められる毎日です。
そんな中、100%転職希望者に寄り添ってサポートできるコンサルタントばかりではありません。
口八丁手八丁であなたを自分のクライアント企業に転職させるように丸めこもうとするようなコンサルタントも残念ながらいるのが現状です。
質の悪いコンサルタントに当たる可能性がある
転職エージェントのコンサルタントは質のばらつきが極めて大きいです。
メーカーのように目に見える商品がない分、コンサルタント自身の力量が明確に現れるのです。
あなたのキャリアを考えたときに本当にその企業に行くべきなのか?誠実にアドバイスがもらえるコンサルタントかどうか慎重に見極めてください。
コンサルタントガチャで外れを引いた時のためにもエージェントは複数社に登録しておこう
複数のエージェントに登録するとやりとりが面倒
転職エージェントは星の数ほどあり、それぞれ独自の求人を持っています。
なので数多くの求人を紹介してもらうためには複数のエージェントに登録する方が良いのですが、そうするといろんなエージェントから連絡が来て対応するのが大変ということになります。
私は、使うエージェント数は3〜4社をお勧めしています。
複数のエージェントに登録することでコンサルタントの良し悪しもわかりますし、志望度の高い企業はその企業と関係性の深いエージェント経由で応募した方が有利なので1社しか使わないのはもったいないと思っています。
どんな求人でも紹介してくれるわけではない
転職エージェントはビジネスモデルから言って転職希望者よりも企業側に寄り添いがちです。
あなたの転職を支援する会社ではなく企業の採用を支援する会社なのです。
なので、あなたの希望に合った求人をなんでも紹介してくれるわけではなく、あくまでも「その人の経歴で応募できる求人」であることが大前提で、その中から希望に近いものを紹介してもらうことになります。
その意味では求人広告のように好きな求人に応募できない不自由さがあります。
誰でも応募できない様になっているからこそ、企業から重要な求人が寄せられるとも言えます。
個人情報漏洩リスクがある
これも質の悪いエージェントやコンサルタントに当たった場合ですが、中にはコンプライアンスの意識が低く、本人の同意なく勝手に書類を企業に渡すような人もいます。
意図的な個人情報流出ですね。
こうしたリスクを下げるには、その企業がプライバシーマークを取得しているかどうかをチェックしましょう。
プライバシーマークをとっているところであれば、個人情報の管理は徹底されていますのでリスクは低いと言えますし、基本的に大手であればプライバシーマークを取得しているので安心です。
まとめ
以上、転職エージェントは独自の求人を多く持っており使うメリットもある反面、デメリットもありますが、基本的には使って損はしないので登録することをお勧めします。