転職のデメリットを知った上で転職活動を始めたい
今の会社に残ろうかどうか迷っている
初めて転職される方であれば、転職することでどんなデメリットがあるのかも当然気になりますよね。
今回は転職エージェントでの経験から、転職によって起こりうるデメリットと、デメリットを最小化するための解決策をご紹介します。
勤続年数が短くなることで退職金が減る
退職金はその企業での勤続年数が長いほど受け取れる金額も高くなります。
その制度の下では1社で長く勤めるほどメリットが大きくなり、転職を繰り返すのは金銭的に不利な状況となってしまいます。
解決策:外資系企業に転職する
日系企業の多くが退職金制度を導入しているのに対し、外資系企業では導入していないケースも珍しくありません。
その代わり毎年の給与を高くもらえるので、日系ではなく外資系企業でキャリアを歩んでいけば、転職を繰り返そうが退職金の額が減るなどという心配はしなくて済みます。
外資系企業への転職についての情報はこちらの記事も参考にしてみてください。
https://careertenshoku.com/info-mnc/即戦力性が下がり年収が減る
中途採用はどれくらい即戦力性が高いかでオファー年収も変動します。
未経験の要素が強い求人に応募すると、仮に内定をもらったとしても年収が今よりも大きく下がってしまう可能性はあります。
解決策:経験が活かせる求人に応募する
年収が下がらないオファーをもらうコツは、出来るだけ経験が活かせる求人に応募することです。
即戦力とみなされれば今の年収を基準にしてそれよりも高いオファーをもらえる可能性が高まります。
解決策:業界水準の違いを活かす
同じ仕事内容でも業界が異なれば年収の水準も大きく異なります。
ITや金融、製薬業界の年収は高く、介護や飲食、小売業界の年収は低い部類に入ります。
年収が下がるのを防ぎたければ、出来るだけ給与水準の高い業界に転職することが大事です。
解決策:年収が下がるオファーは断る
最終面接に合格すると企業から採用条件の提示されます。
ここで年収が今よりも下がる可能性は当然ありますが、今よりも低い年収でのオファーは断れば良いのです。
今離職中ということでなければ焦って転職する必要性も低いため、より良い条件を提示してくれる先を探しましょう。
気をつけたいのが、「初めは今よりも下がっちゃうけど成果出したらすぐに年収を上げてあげるよ」という企業からの誘い文句です。
どんな成果をいつまでに出すことを求められているのかが明らかにならないようであれば口約束の域を出ません。
結局うやむやにされて再び転職活動をすることになる人が跡を立ちませんので、年収を下げたくない方は最初のオファー段階の条件をシビアにみることをお勧めします。
解決策:副業や兼業OKの企業を選ぶ
提示された年収が低くとも、その会社が副業や兼業を許可しているようであれば、トータル年収をカバーするどころか上回れる可能性も出てきます。
会社員としての給与額に拘らなければ、副業OKの会社を選ぶのは選択肢の一つだと思います。
その他、年収の上げる転職方法はこちらの記事で詳しく解説しています。

入社時期次第では最初のボーナスがもらえない
現職のボーナス支給時期前に退職してしまうと当然今いる会社からは賞与をもらうことができません。
また、転職先についても、例えば7月に賞与が支給される制度の会社に6月に入社しても、在籍期間が短すぎて支給対象から外れることが予想されます。
解決策:退職と入社のタイミングを調整する
現職でボーナスをもらった直後に転職する事でダメージを最小化出来ます。
転職先のボーナスは貰えないかもしれませんが、転職先によってはそもそも年俸制でボーナスの支給がない会社もありますので、今いる会社でボーナスをもらうことを優先すればいいと思います。
ボーナスの支給時期は大体どこの会社も同じであり、その時期には離職者も増えることから欠員補充のための求人も多く出てくるので転職しやすいタイミングでもあります。
逆に、今いる会社ではボーナスがなく、転職先にボーナスの制度がある場合であれば、転職先のボーナス時期から逆算して、支給対象となる時期に入社すればいいのです。
ただし、生涯年収を考えれば、ボーナス1回分逃したところで対したダメージはありませんので、転職時期を意識しすぎるあまりにいい求人を逃してしまっては元もこもありません。
あくまでも長期的な目線で考えるようにしましょう。
転職を繰り返すと社会的な信用を失うかも
転職を繰り返すと社会的な信用を失うと言われることがあります。
前職の同僚や友人、親戚などから「あいつはまた転職したのか。辛抱のないやつだな」などと思われてしまうと、集まりにも顔をだし辛くなるというものです。
解決策:逃げの転職ではなく前向きな転職をする
人間関係が嫌だからとか仕事が面倒くさいからといったように、周囲から見て「逃げ」の転職と思われる理由で辞めないことが重要です。
例えば、一般社員から管理職として転職したとか、中小企業から大企業に転職したとなれば、周囲の目にも決してネガティブには映らないはずです。
転職するべきかどうかの判断にあたっては、以下の記事を参考に自分の市場価値を客観的に調べてみるのも有効です。

解決策:周囲の目を気にしないこと
昔ながらの価値観で言えば転職は良くないことと思われるのかもしれません。
しかし、海外では20代で3〜4回転職するのも当たり前ですし、日本でも随分と転職が自然なこととして受け入れられつつあります。
転職することをダメだと押し付けてくる人の意見にいちいち耳を傾ける必要などなく、自分がどうしたいのかという視点で行動すればいいと思います。
とはいえ、無限に転職を繰り返せるわけでもないのですが、転職回数が与える影響については以下の記事で詳しく解説しています。

新しい環境に馴染むのが大変
特に現職で人間関係に苦労している人の場合、転職しても馴染めないのではないかとの懸念が出てくると思います。
実際、転職したはいいけど上司との相性や社長との相性が合わないがためにすぐ退職してしまったり、鬱になってしまうケースは珍しくありません。
人間関係が仮に問題なかったとしても、その会社独自のシステムやら業務にもなれなければいけないですし、勤務地も変わるとなればストレスも大きくかかります。
ちなみに華やかに見える海外駐在員にもストレスはたくさんあるので、記事にまとめています。

解決策:馴染む努力はしつつ職場は成果を出す場と捉えて割り切る
人間関係については馴染む努力をしつつ、仮に馴染めなくてもいいやと割り切るくらいでちょうど良いと思います。
特に外資系企業だと「仕事とプライベートは完全に分ける」タイプの人も多く働いています。
無理に仲良くなる必要はなく、職場は成果さえ出せればOKくらいに考える方が気持ち的には楽になると思います。
今と同等以上の成果が出せなくなる
転職するとそれまで培ってきたスキルや経験がフルに活かせず、思ったように成果が出せない人はいます。
企業からすると、せっかく採用したのに成果を出してくれないのであれば給与を下げたり、異動させたり、最悪の場合にはリストラも検討せざるを得なくなります。
解決策:選考の中で出来ることできないこと、期待されていることをしっかりすり合わせる
思ったような成果が出せない最大の原因は事前のすり合わせが不十分だからです。自分は何が出来て何が出来ないのか。
企業はどんなことで困っていていつまでにどうして欲しいのか。その解決のために提供できる人員や予算はどれくらいあるのか?など、自分が転職して活躍できるかどうかの材料は応募から内定を承諾するまでの間に集めておくようにしましょう。
その結果、自分が活躍する上で十分なスキルを持っていなかったり、企業側の考え方と合わなかったりといった課題が見えるようなら選考やオファーを辞退して次を探しましょう。
次を探す上では転職チャネルを多く持っておくことが重要です。
転職のチャンスを増やす方法は以下の記事にまとめていますので参考にしてみてください。

まとめ
転職にはメリットばかりではなくデメリットもあります。
しかし、きちんと対処法を知っておけば、デメリットをなくしたり最小化することだって出来るのです。より良い人生を送るために、転職という手段を使いこなしましょう!
もしプロに相談してみたいという方のためにオススメの転職エージェントをご紹介していますので以下の記事を参考にしてみてください。
どこも無料でお使いいただけるので安心です。
