外資系企業ってリストラが多いの?
外資系企業でリストラされたらどうしたらいいの?
こんな疑問を解消していきます。
私は転職エージェントで8年強勤務していますが、その経験から言えば外資系企業は日系企業に比べてリストラするケースが多いです。(リストラのことはレイオフと言ったりもします)
特に、金融系だと「いきなりチームが消滅してクビになった」のような例も珍しくありません。
外資系企業でリストラが多い理由は主に以下のようなものです。
・成果主義が徹底されている
・ジョブ型の雇用
・グローバル全体の業績に影響を受ける
・その人に向いていない仕事から解放させるという考え
順番に説明していきます。
オススメ記事:外資系企業への転職を目指す人が知っておくべきことまとめ
成果主義が徹底されている
まずは成果への厳しさの違いです。
日系企業のように「頑張ったから結果が悪くても良い」なんてことはありません。
「成果を出してもらうために雇ってるんだから約束を果たせないなら要らない」というわけですね。
![外資に行きたい人への指針](https://careertenshoku.com/wp-content/uploads/2019/07/96d49ef72dd0bad577026c949531e1e6_s-320x180.jpg)
![外資系企業の残業事情](https://careertenshoku.com/wp-content/uploads/2020/05/245626_s-320x180.jpg)
ジョブ型の雇用
続いてがジョブ型の雇用。
日系企業で働いている人には聞き慣れない言葉だと思いますので少し説明しますね。
外資系企業ではジョブディスクリプションと呼ばれるものを下に人材を採用しています。
ジョブディスクリプションでは、全ポジションのミッションや業務内容が明記されており、そこで定めたミッションを達成してもらうために人材を採用します。
簡単に言えば、仕事に人が紐づいているわけです。
![ジョブディスクリプション](https://careertenshoku.com/wp-content/uploads/2020/04/2943269_s-320x180.jpg)
ということは、その仕事は今後不要だと判断されたら、その仕事に紐づいている人材もまた不要ということになりリストラされることになります。
こうした、ポジションクローズによるリストラは外資系企業の特徴といえます。
ポジションがなくなるケースとしては、「日本からシンガポールに研究開発機能を移す」といった事例があります。
今挙げた例は実際にP&Gが行ったことです。
グローバル全体の業績に影響を受ける
続いては業績の話。
外資系企業で働くという場合、基本的には外資系企業の日本法人で働くことを意味します。
例え日本法人の業績が良かったとしても、本社や他のエリアで業績が著しく悪い場合には全社でコストカットが始まります。
そして最後には日本法人にもリストラの波が押し寄せてくることになるわけです。
![外資系企業で働く人の転職理由](https://careertenshoku.com/wp-content/uploads/2020/05/206433_s-320x180.jpg)
向いていない仕事から解放させるという考え
最後は向いてない仕事から解放してあげる優しさであるとの理由です。
元マイクロソフトの澤円さんは以下のように語っています。
澤:「成績悪いとすぐクビ」。これはある意味事実なんだけど、クビをどう捉えるかなんですね。クビっていうと懲罰みたいに考えるかもしれないけど、違うんですよ。成績が出ないということは、向いてない仕事をしているということだから、早めに解放してあげるという考え方なんですよ。
中略
人生をそこで無駄にするぐらいだったら、とっととリリースして、もっと自分が活躍できる場所に行けばいいじゃんという考え方なんです。むりやりそこで働かされるのに比べたら、はるかに効率的でいいんじゃないかと僕は思うんですよね。
ログミー
まあ、これは詭弁という感じもしなくはないですが。。
人生を無駄にしていると感じるかどうかはあくまで従業員が判断すればいい話なので。
結局は会社「要らないと思ったからクビにする」というのを綺麗に言い換えただけです。
ただ、少なくともこうした考え方をする人が外資系企業にはいるという事実は知っておかなければなりません。
![外資系企業がテナントで入っているビル](https://careertenshoku.com/wp-content/uploads/2019/10/444b4c9f28ce9621c813f972e60d6913_s-320x180.jpg)
リストラされないためにはどうすれば良いか
外資系企業でリストラされないためのポイントは以下の3つ。
・成果を出し続ける
・成長中の企業で働く
・落ち着いた社風の企業を選ぶ
成果を出し続ける
とりあえず成果を出していればリストラになることは少ないです。
ただし、これもポジションクローズの影響は避けられません。
どんなに成果を出していても、今後他の国へその仕事を移管する場合があったりします。
成長中の企業で働く
また、成長中の外資系企業を選ぶのも有効です。
業績が落ち気味だとリストラのリスクが高まります。
逆に、業績が伸びていれば増員する方に重きが置かれるため、リストラのリスクが下がります。
落ち着いた社風の企業を選ぶ
最後に社風。
外資と一言で言っても、実際には千差万別です。
日系企業でも社風なんて企業ごとに違いますよね?
外資の中にも、日系企業のように従業員の雇用を守る意識が高い企業はあります。
基本的には個別に見ていくしかありませんが、ドイツ系の外資系企業は比較的日本と社風が似ています。
リストラされたらどうすれば良いか
それでもリストラされてしまったらどうすれば良いでしょうか。
やるべきことはシンプルで、リストラされると分かった時点ですぐに転職活動を開始することです。
外資ではリストラがよくあります。
なので、リストラされたらすぐに他の外資系企業へ転職するというのが一般的です。
転職回数が増えると転職が難しくなるとされていますが、外資は日系企業ほど転職回数に煩くありません。
即戦力であれば採用してくれるのが良いところです。
外資系企業への転職に興味がある方は、まず外資系企業に強い転職エージェントに相談してみることをオススメします。
魅力的な求人が見つかるかもしれませんよ。
![外資系の転職エージェント](https://careertenshoku.com/wp-content/uploads/2020/03/6a0dc5be44efca1c5ce225243a9bd217_s-320x180.jpg)
![外資系企業で働く人たち](https://careertenshoku.com/wp-content/uploads/2020/05/3293062_s-320x180.jpg)